原多岐人

　海面上昇、資源を奪い合う大戦終結から70年。世界に残ったのは、海に漂う人工浮体構造物の群れ―東雲皇国と名乗るその「船」で、人々は漂流していた。そこは常に雲に覆われ、空は白かった…

現役引退の翌朝、前日の飲酒が祟って二日酔い。 目を覚ますとそこは異世界の大草原。 エルフ、ケンタウロス、ホビット、ドワーフ、リザードマン…… 多種多様な種族の中で人間はただ1人ス…

久しぶりの再会で思わず盛り上がるアラサー無職女子の会話。

なぜ奴の下に甘んじなければならないのか？ 半ば騙し討ちの様な形で成立した概念に対して、マツモトは再び抗う姿勢をとる。 信濃の国を流せば事は丸く収まる？ そんな事はない。 有耶無…

夜の公園で語り合う、というか一方的に捲し立てられる。偉大なものを語る愚か者と自称常識人のやりとり。

悪鬼羅刹と戦うメイとマコト。 全くもって合わない2人、同じくするのは目的だけ。 それを達成した先にあるものとは……

元彼女である先輩の死を理解しながらも、その存在を放っておけない青年の話。

久しぶりの帰省で友人と再会、他愛もない会話。

家に帰ると彼氏という名のヒモが腐っていた。物理的に。

異世界の一般人が、酒場でいつもと変わらない夜を過ごす。 異世界のおっさんの酔いどれ愚痴話。

青年は彼女の食事風景、とりわけレアステーキを食べる姿から目が離せない。 青年が抱く欲望の正体を彼女は知らない。

いつからか、頭の上をシーラカンスが泳いでいた。 取り憑かれてるわけでも、飼育してるわけでもなく、気にしないようにすればするほど気になるそれは何の化身なのか。

多分友達だったタダユキ。 いつもふざけて笑って、普通の家族と暮らしているはず、そう思っていた。

母親のガーデニング趣味が止まらない。

美しいものは標本にしてその瞬間に閉じ込めておきたいもの。

静かに月を眺めたいのに、話しかけてくる声のせいで集中できない人の話。