トーマスの死を乗り越えられないことを胸に秘めつつも、しばらくアメリカを離れ、日本で一緒に暮らすことになった香澄とマーガレット。そんな彼女たちを、ジェニファー・ハリソン教授・フローラたちが見送る場面です。
香澄・マーガレットたちは、お世話になったジェニファー・ハリソン教授・フローラへ感謝の言葉を投げます。同様にジェニファー・ハリソン教授・フローラも、香澄・マーガレットたちの体調を気遣いながらも、空港で見送ります。
実は当初、香澄だけが日本へ帰国するだったのですが、彼女の身を心配したマーガレットが、急遽彼女と一緒に日本へ向かうことになりました。……自分の将来の夢を先延ばしにしてでも、友達のために行動するマーガレット。
そしてトーマスのことを飛行機で想っていると、空で幸せそうにリース・ソフィーと暮らすトーマスの幻を見る香澄とマーガレット。
「やっとトム君の行きたかった場所へ行けたのね……」と、心から喜ぶ香澄とマーガレット。この時初めて、二人は『最高のベストパートナー』になるのでした……
話の最後に『命の天秤』という作品の世界観をイメージした、詩を公開しています。タイトルは『命の天秤』で、この詩を読んでくれれば、この作品がどんなお話なのか、分かっていただければいいな……と思っています。