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(重要10-2) 10回目の感想を紹介します(ミステリー編)

 こんばんは、月影 夏樹です。前回に引き続き、ミステリー部門から2作品目を紹介していきます。

作品名……極月の鴉
作者名……井之中蛙さま

1. 作品概要
 主人公の女子高生 黒羽 つぐみが母 桂子の遠い親戚、烏丸家から13回忌の案内状が届きます。それに興味を持ったつぐみが、烏丸家で発生した事件を解決する……という内容の本格ミステリーです。

2. 良かった点
(1) とにかく内容がとても本格的で、登場人物の性格や特徴・心理状態などが鮮明に表現されていました。ミステリー小説として、とてもレベルの高い作品だと思います。
(2) 屋敷の雰囲気や景色などが、話の中に調和するような形でしっかりと書かれていました。

3. 気になった点
(1) 作中で数字の表記方法が統一されていない部分が若干ありましたので、そこを改善するとさらに読みやすくなると思います。

4. 総合評価
 10万文字以上の長編小説ですが、とても内容の濃い本格ミステリーです。あっという間に最後まで読むことが出来、「犬神家の一族」を思わせるような完成度の高い小説だと思います。
 そしてさらに驚いたことが、『極月の鴉』というタイトルの意味についてです。何かを比喩しているのかな……と私は思いましたが、作品を読んでいくうちに、主人公のつぐみちゃんのことを指している言葉だったんですね。(私が個人的に思ったことです。作者さまの解釈と異なっていたら、申し訳ありません)非常に言葉のセンスがあり、細かいところまで気を配っている、という印象を持ちました。
 是非レビュー・☆・フォローさせていただきたいと思いました。内容につきましては、お時間のある時にご確認ください。

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