こんばんは、月影夏樹です。前回に引き続き、ジャンル「現代ドラマ」の3作品目を紹介していきます。
作品名……無気力で悪いか
作者名……白谷 眞峰さま
1. 作品概要
32歳で職を失った一人の男性を軸に、日常生活を中心に話が進む、というストーリーです。
2. 良かった点
(1) 職探しから仕事に就くまでの内容が、丁寧に書かれていたのではないかと思います。
(2) 表向きは友達の幸せを喜びながら、本音はうらやましい……そんな気持ちも非常に共感出来ました。
3. 気になった点
(1) 話の途中で、若干性描写を感じさせる内容が書かれていたので、そこは前もって、何か一言加えていただけると良いかと思います。
(2) 弟(主人公)思いという兄の性格について、もう少し丸くしたほうが良いかなと思いました。正義感というか、責任感が強すぎる? という印象を持ちました。(例えば、奥さんに弟の現状を正直に伝えるのではなく、そこはあえて嘘を伝えた方が良いかなと思います。「嘘も方便」ということわざがあるように、ちょっと配慮にかける兄だなと感じました)
4. 総合評価
32歳という年齢で職を失った不安と再就職について、私も考えさせられた作品だと思いました。また日常をテーマにしているため、推理小説やミステリーのように、〇〇の謎が解けた! という派手さはありませんが、読みごたえがありました。
ですがその一方で気になる点もあったので、その辺りをもう少し抑えると、さらに読みやすくなると思います。