こんにちは!
ししゃもでっす!
たまには自作の設定のお話をさせてもらおうかなぁと思います。
ズバリ!棚卸しのお話。
全く、狙っていなかったのですが某古本屋さんでも似たような話がありタイムリーな話題になってしまいました。
棚卸しのお話は第一部ではあまりできなかったので第二部でやりたいお話でもありました。
スーパーの社員のお仕事って大きく分けて二つに分けられると思います。
それは売り場管理と在庫管理!
売り場管理は言わずもがなですが、在庫管理って本当に大切。
その在庫管理を行う上で、棚卸しの仕事って非常に重要な仕事です。
細かいことを言うと、在庫日数、在庫回転率とかキリがない!
うぎゃー、難しい。
ある程度熟練の人なら冷蔵庫・冷凍庫を見ただけで分かることがあります。
「あっ、この冷蔵庫の在庫は何円くらいだなって」
作中でも散々やってますがスーパーのお仕事ってとても大変。
早朝出社している社員が、仕事が終わって、全部片付けが終わって、発注と伝票整理が終わった後にようやく棚卸しをしたりします。
しかも、小さい店になると人がいないので社員が全部一人でやらないといけない。
会社にもよりますが生鮮部門だと、多い所だと週一で棚卸しをやっているところもあるようです。
……はい、ちまちま棚卸しなんてやってられません。
そもそも売り場在庫はリアルタイムで売れたりしているので予測でやるしかないです。万引きとかもありますし。
そこで出るのがただの数字合わせ。
今ってパソコンで売り上げ、仕入れ、在庫金額を入れれば、自動計算で利益率が出ます。
売上、仕入れはどうしようもないですが、在庫金額は自分で調整できちゃうんですよね……。
そうなると、棚卸しをちゃんとやらずに予算に合わせた金額を単純に入力する輩が出てくるわけです。
「そんなのやる人が悪い!」
と、普通なら思うでしょう。
私もそう思います。
でも実際にあるやり方です。
今は働き方改革等で、社員の負担を減らすため生鮮部門の棚卸しの頻度を減らしているところが多いそうです。
現在はコンプライアンスがしっかりしているのでこのやり方は厳しいと思いますが、ひと昔前はバイヤーレベルでも黙認しているところもあったそうな。
それくらい棚卸し業務の負担は、実務上大きいものだと認識されていたんだと思います。
これが過少申告ならまだいいのですが、過剰にやると粉飾になるので犯罪行為になってさあ大変。
……と、これが作中のとある人物が辞めざる得なかった真の理由です。
あまり語られないスーパーのちょっとした闇のお話でした。
そんなこんなで、元は短編から始まった本作も残り数話となってまいりました!
誰かに少しでも楽しんでいただけたら嬉しいです。
お仕事ラブコメ、別の題材でも書いてみたいなぁ。