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神津山奇譚シリーズ小ガイド

読者様から要望があり、神津山奇譚シリーズの設定の一部をまとめました。すべてを網羅しているわけではありませんが、これだけでも知っていれば本編を読むのに苦労はしないはずです。
用語、登場人物とも、第一部「うちのお兄ちゃんは闇にさまよう」と第二部「彼女の坊やは妖獣童子」から抽出しました。一部にネタバレがあるのご注意ください。
なお、神津山市の地理については、「神津山市・設定」をご覧くださいませ。


●用語

幼生
 邪神(旧支配者・蕃神)らの幼体。

ハイブッド幼生
 邪神と人間との間に生まれた存在。人を襲って食らう。任意の姿へと成長する。強靱な肉体を有するが、脳を破壊されると死亡する。

純血
 純血の幼生のこと。任意の姿へと成長し、邪神へと成長する個体もある。脳を破壊されると親の元へと帰還するが、決して死ぬことはない。

なりかけ
 深きものだが、まだ人間らしさを残した状態。俗に言う「インスマス面」。

見鬼
 不可視状態の幼生を視認したり、幼生の気配を察知できる人間。その能力には個人差がある。異性のハイブリッド幼生に性的に好まれる傾向にある。

特機隊(特殊機動捜査隊)
 邪神や幼生、邪教集団の脅威から社会を守る警察組織。任務の内容は警察内部でも秘匿されている。

輝世会
 特機隊をサポートする組織。医療部門や武器開発部門などがある。

無貌教
 無貌神(ナイアルラトホテプ)を崇拝する邪教集団。

センサーグラス
 特機隊の装備の一つ。ゴーグルタイプであり、不可視状態の幼生を視認することができる。


 空間を突破するための門。虹色の球体という形態である。

召喚球
 邪神召喚の儀式で使う水晶玉。

『天帝秘法写本』
 古代の秘術について書かれた書物。漢語で表記されており、邪神についての言及もある。

神津山市
 茨城県北部の田舎町。三千年前に張られた結界が現在の市境となっている。

高三土山
 神津山市の西部に位置する山。邪神召喚のための祭壇石がその頂上にあったが、のちに特機隊によって破壊される。

高三土神社
 空閑孝義によって高三土山の麓に建立された神社。飯綱権現を祀っているように見せかけているが、実際には無貌神を祀る神社である。のちに特機隊によって取り壊される。


●登場人物

空閑隼人
 第一部の主人公。喧嘩が強いが、その反面、沈着冷静である。会社員(第一部)。見鬼である。

空閑蒼依
 第三部の主人公。隼人の妹。見鬼である。

神宮司瑠奈
 第二部の主人公。蒼依の友人。見鬼であり、泰輝を代理出産した。

神宮司泰輝
 純血の幼生。通常は少年の姿だが、戦闘時には巨獣に変身する。

神宮司真紀
 瑠奈の母。全洋物産株式会社の会長。陰で特機隊を支援する。

藤堂信司
 神宮司家の執事。

空閑行人
 隼人と蒼依の父。

小野田輝男
 特機隊第六小隊の隊員。元警視庁捜査一課の刑事。

尾崎恵美
 特機隊隊員。第一小隊から第六小隊へ移籍。

水野昭彦
 特機隊第一小隊隊長。無貌教の間者だった。

三上弘志
 特機隊隊員。第一小隊から第六小隊へ移籍。

佐川眞人
 特機隊隊員。第一小隊から第六小隊へ移籍。

本郷梨夢
 蒼依や瑠奈の同級生。

立花彩愛
 梨夢の叔母。

神宮司清一
 瑠奈の父。元警察庁長官官房長であり、特機隊の設立に尽力した。故人。

空閑咲子
 隼人と蒼依の母。故人。

空閑孝義
 行人の父。無貌教を立ち上げた張本人。故人。

空閑幹夫
 行人の兄であり、士郎の父。孝義から無貌教を引き継ぐ。故人。

山野辺直子
 幹夫との間に士郎をもうける。

山野辺士郎
 隼人や蒼依とはいとこ同士。無貌教を率いる魔道士であり、多くのハイブリッド幼生を使役する。

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