『白薔薇女王、終末世界の黄金姫』の世界では、人類は七色二十六階法により階位が決められています。
高い順から
織、縫、紫、錦、山、乙、建
となります。
また、織、縫、紫、建は「小紫」など二階に、錦位、山位、乙位は「大山下」など六階に別れています。
織と縫は特別な階位で、実は該当する人物はいません。そして、紫は、大紫に一人と小紫に一人で、合計二人しかいません。
また、伝統的に、城臣銀行総裁が大紫位を、探索士の頂点である正広四級探索士が小紫を与えられて、評議会に参加します。
錦位は評議会に属している指導者層です。
そのため、普通の人々は山位と乙位に別れていると考えて下さい。
主人公の月盾(げつじゅん)の階位は「建」です。そして、建位は正確には階位が与えられていない階級です。
差別を受けているというよりは、ただ都市に属していない人々です。
彼等は城郭都市の外側で暮らしています。
そして、建位にも大建と小建がいて、大建は自分達の立派な街を作っていて、小建は貧困街で暮らしています。
人類社会は、基本的には評議会と資本が支配していて、そのため資本が提供しているサービスを建位も平等に受ける事ができます。
また、行政支援もあるので、建位でも生活は劣悪ではありません。
そのため、月盾のように小建でも最下層にいる者を除いて、小建は向上心がなくて小建の生活を満喫しているので、問題になっています。
特に小建社会を支配している暴力団の幹部は、ほぼ貧困街の貴族で、小建社会が永遠に存在して欲しいと願っているほどです。