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ヅラメモ13

第四部を書き終えて

色々とメモ。

♪各話を執筆する際イメージと参考にした音楽

・その28-3 さよなら死神
 なつきと柿原達が呼び出した巨鳥
 バレエ組曲《火の鳥》 Ⅶ.終曲 https://www.youtube.com/watch?v=ZKpyf34VO10

・第四部 エピローグその2
 なっちゃんの弾いたレクエイム
 John Rutter: Requiem 2/7 - Out of the deep https://www.youtube.com/watch?v=JQtBLGesRHM
 
♪所感
・今まではタダノコウコウセイ、ということで極力戦闘を避け、戦闘はサクライやカナコらゲストが担当、その他頭脳戦はなっちゃんやこーへいが担当する展開を描いてきていたが、第五部後編をこれから展開させていくにあたり、カッシー達が中心となった戦闘を一度描いてみようと思ったのがきっかけだった。
・ただ今回も長くなっちゃった。第三部より長い全78話。一話の長さを5000文字以下に絞って書くようにしたので、文字数では第三章よりも少ないがそれでも長いよね……。
・基本は一つの物語が十万文字あたりが、理想らしい。今回の部、四十万字いっちゃったよ。四分の一までシェイプアップするには登場人物減らすしかないよね。うーむどうしよう。
・キャラの位置づけと掘り下げについて。今回の四部でカッシーが主役の中の主役であることを確立できたし、相談しながら戦うという、これからも続く時任・カッシーコンビのスタンスを明確にできたと思う。この部分は及第点。
・けど戦闘描写はやはり苦手だと実感した。語尾力ないからどうしても貧相になっちゃう。あと戦闘描写緻密にかくとどうしても長くなっちゃう。
・また一部の主役がカッシー、二部が東山さん、三部がこーへいとかのー、そして今回の四部は日笠さんとなっちゃんが主役で進めてみた。
・前編を通して描きたかったのは各主人公達の成長。これは前編に限らず後編でも続く課題とテーマだけど、今回の部では、己の中の闇と葛藤と対峙して克服していく二人という設定で描きたかった。けど、うまくいったかは疑問が残る。特に日笠さん。うじうじしてるだけの子になっちゃってないかがとっても心配。時間があれば書き直したい。


♪各キャラについて

☆マダラメ
・どうせならゲスの中のゲス野郎を描いてみようと思い、今回大幅に設定を変えたキャラの一人。
・マザコン、マゾ、ストーカー、妄想癖、あと統合失調? 凄いな女性だったらある意味萌えキャラ要素だったのだが。
・最後はカッシーと派手な戦いをして斬られるプロットも用意していたが、鼠、オオウチ(大鴉)ともう戦闘お腹いっぱいだったので、なっちゃんの決意を引き立てるために、言葉攻めでトドメを刺されることとした。
・結果、なんかスゴイ小物感溢れるブスジマのような咬ませ犬に……まあいいか。
・彼の笑い方のモデルは一方○行。名前もそれにちなんでその声優さんからいただきました。
・ちなみに最後魔力枯渇してしまって、ヘロヘロだった彼ですが、もしまだ魔力が残ってたら、強さ的には伯爵まではいかないけどかなりの強敵です。まあたらればですが。

☆トリニティ・レイヴンズ
・強敵を物語に出そうという狙いの下、登場させたキャラ達。
・設定がややこしくて混乱させたかもしれないが、肉体はマーヤ達によって倒されたオオウチ、キシ、セキネであるが、中身はマダラメの使い魔です。
・性格も使い魔に依存してるので、三人共シリアスで寡黙ですが、マーヤの冒険で対峙した際の彼等は、何処か間が抜けてて明るくやかましい奴等でした。
・死んだ際に使い魔の形へ戻るのは半転生の法の研究の過程で生まれたために、不完全であるという設定から。
・彼等も所謂ドッペルさん達なのですが、元となった三羽カラスが登場するのはもう少し先です。

☆ベルリオーズ
・10年前よりプロット変更して、伏線はるために早めに登場させた。
・今回ちょい顔出しだけど、後編の物語を彩るトリックスター
・彼の暗躍はもうちょっと後です。

☆なつき
・第一部の触りから久々の登場。オケの誇る暴君コンミス。実はツンデレ。
・復讐に燃えるという設定はリメイクから付け足したもの。元は陽気で我儘で何にも考えていないまさにコギャルという性格だったが、それだとあまりにもホルン村の現状と矛盾するし、軽すぎるのでリメイクに当たって性格を掘り下げてみた。
・気が強く、歯に衣着せず物を言うという部分だけだとなっちゃんと被るので、彼女にはそれに加えて『上に立つ者のカリスマ性』を持たせて分別をはかった。ふう、これでキャラ被らないぞ!とか思ったらエリコと似ちゃった……とほほ。
・設定上、ヴァイオリンは三歳から習っていてオケの中で一番の技術力とセンスを持っている。見かけはコギャルだけど、マジでうまい。ちなみに技術だけを見れば、次点は弦なら浪川、管では村瀬君(アライグマ)。
・彼女率いるカルテットは、今後の部でもちらほら登場する予定。

☆柿原
・暴君コンミスに引っ張りまわされる憐れな下僕1号。
・柿原のあだ名は当初『カッキー』だったが、カッシーと表記が似てて紛らわしいのでボツにした。
・彼が話す長文を書くさいに、脳内で勝手に流していたのは、スネ夫が自慢するときのテーマである
・元々裕福な家だったが、中学の時両親が事故で他界。以後、柿原がずっとバイトして亜衣を養っている。彼のチェロと亜衣のヴィオラは親から生前に買ってもらったもので、いわば両親の形見という設定。
・劇中カッシーはかなり彼に向かって冷たい態度を取っているが、決して仲が悪いわけではない、言いたいこといえる間柄なだけ。むしろ共にシスコンという部分からみても仲は良いほう。

☆阿部
・病弱キャラ。なつきの下僕2号。リメイク前の設定では常に血を吐き続けるほどの虚弱体質だったが、今回少し体力つけてみた。
・オケで一番背の高いキャラ。一応設定では190.5cm。でも細い。ちなみに一番背の低いキャラは亜衣で140.2cm。
・各弦楽器のトップだが、コンミス:なつき、ヴィオラ:東山さん、チェロ:なっちゃん、コントラバス:阿部。これだけ見ても阿部が日々どれだけ大変かおわかりいただけるだろう。
・我が強い弦トップの中では唯一温和で、一歩引いた立場から皆を見守る物腰穏やかな彼だが芯は強く、言うべき時ははっきり言うだけの度胸は持っているという設定。
・なお、コントラバスパートは彼の他にもう一人、山縣健太郎がいるが、彼も性格は温和で優しいため、『コントラバスは弦パートの良心』と呼ばれている。
・両親と関係があまりうまくいっておらず、ほぼ家出状態で寮で生活しているという設定あり。

☆亜衣
・見た目は小学生! 頭脳は高校生!
・両親が他界した事故に巻き込まれ、失明して長期入院していた(柿原はその治療費を稼ぐためにバイトを続けている)という設定があったが重すぎると判断してボツにした。
・東山さんに憧れてやはり風紀委員になる夢を諦められず、兄が卒業した後風紀委員にこっそり所属することになるが、見た目も挙動も小学生で後輩からも指導対象からも萌えられる始末。オケでも風紀委でもマスコット的存在となってしまい、威厳ある先輩を目指して彼女は日々苦悩する。というエピソードを考えているが多分公開の場はない。

☆サイコ
・書いてて楽しかったキャラその2(その1はモッキー)
・二代目教育係として、チョクとは真逆の性格にしてみようと思いつき設定したが、結構上手くいったと思う。
・四次元ポケット張りに便利な魔道具の鞄は、彼女が師と呼んでいる人物からの贈り物。
・教育係になる前はオラトリオ大学で考古学を研究している学徒だった。それが何故エリコ付きの教育係になったのかは、今後物語に関わってくる予定。
・ちなみに、彼女の師は所謂誰かのドッペルさんである。

☆ヒロシ
・10年前の冒険にも登場してる武術の達人を目指す青年。
・ちなみに幾つもの野仕合を含め、これまでに敗北したのは二度のみ。一人はサクライ、もう一人は元カデンツァ第二小隊隊長。
・部下の死と隊長としての責に葛藤する様を描くためと、今後後編で登場するカデンツァの様々な隊員の導線のために登場させたのがきっかけ。
・彼が言ってた姉弟子のムロイという人物は勿論東山さんのドッペル。既に故人である。このあと六部の話に関わってくる予定。
・カデンツァのイメージはCIAと警察の中間的な組織で、制圧、要人警護、諜報、暗殺といったそれぞれの目的に合わせたエキスパート集団。六部、七部、八部ではそれぞれにカデンツァの人物が関与してくる。

☆ヨシタケ
・チェロ村で言うヨーヘイの立ち位置的キャラを一人出そうと思って作ったキャラ。
・モデルは三国無双の甘○さん。青竜刀はその名残。でも、あまり活躍させることができなくてちょっと反省。
・漁師のくせに剣の腕前が凄いのは、子供の頃村に逗留していた旅人に習ったという設定。
・彼は八部で再登場の予定です。

☆シンドーリ伯爵
・書いてて楽しかったキャラその3。モデルは大学時代所属していたオケで指揮してくれた某指揮者から。
・十年前は単なる一発キャラだったが、今回リメイクにあたり色々と設定を追加した。そのため、今後の物語と密接にかかわってくる予定。
・元々の口癖は「ディオニソス!」だったのだが、異世界なのに現実世界の神様の名前口にするのは変だなと思い、今のに変えました。
・強さ的にはあまり描写する予定はないが、現状登場人物の中では最強。
・シンドーリ>限界を超えた和音使ったカッシー>サクライ、オオウチ>和音を使ったカッシー>チョク、ツネムラ、ヨーヘイ、サワダ>普通のカッシーとこんな感じ。ベルリオーズは今のところ除外。

☆レナ
・10年前とほぼ設定変えてない。口調だけ少し大人っぽくした。
・名前の由来は当時の某オレンジ系飲料に出ていた女優さんから。

☆エリコ
・第三部は触りということで、あまり活躍がなかった彼女でしたが今回は終始に渡りお騒がせ王女ぶりを発揮して大活躍(させたつもり)
・普段は破天荒で荒唐無稽だが、根の部分はやはり王女であり、マーヤとは違った意味で上に立つ者としてのカリスマを描写したかったけどできただろうか(遠い目)
・彼女が持つレッドアイの力は後編でも物語の鍵となる予定。
・チョクに向けての涙は、どちらかというと男女の友情的な涙のつもり。なお、恋愛感情は二人にはないです。

☆チョク
・今回ちょっと影薄かったな……髪も薄いけどな。
・礼拝堂で夜を迎える場面では、実はチョクが将来の夢を語るシーンが本当はあったのだが尺の都合で一話丸々カットした。
・彼の夢は一部の者しか使えない万能の力魔法に頼るのではなく、近年海外で生まれた新たな技術「カガク」の力を用いて万人が等しく恩恵を受けることができる世界を築くことである。そのために目下、弦菅パーカスが一体となって開発している大陸横断鉄道の指揮をしているという内容だった。
・その夢である大陸鉄道は、やはり今後の物語の鍵を握るものとなります。

☆なっちゃん
・今回の部のもう一人の主役。
・この部において描きたかったのはなっちゃんが過去と向き合い、トラウマを乗り越えることだったのだが、自分で設定しておきながらこんな難解なテーマなんで選んじゃったんだろうと今更後悔。
・彼女の特技は知恵と毒舌であるため、マダラメという彼女にトラウマを植え付けた諸悪の権化と対峙する際も、武力行使は避けようと元々決めてた。
・結果としてビンタはしたけど、言葉で攻め勝つという展開になったが、もうちょっと毒舌に彼女らしい皮肉を織り交ぜてもよかったなあと反省している。
・劇中に出てくる『微笑みの仮面』というのは、斑目というストーカーによって心に負ったトラウマをひた隠し、気丈に振舞っていた彼女が見せる微笑のことです。どこか本心からではないとうすうす勘づいていたのは東山さんだけでなく、みんなも同じだったのですが敢えて触れてなかったと。
・短くなってしまった髪についてですが、なんか髪切るシーンのインパクトが自分でも弱いなと思った。もっと前から彼女の長い髪の描写を所々でしてくるべきだったと反省している。
・ちなみに髪を切るシーンでは、当初はうなじより上の長さまでいきなり短くなってたのですが、「その短さになるためには後ろで束ねて切らないと無理、前まで持ってきて束ねて切るならもっと長くなる」という身内からのツッコミを受け、急遽肩口より上の長さまでに変更した。
・結果、東山さんが最終的に切りそろえてベリーショートに落ち着いたのだが、ちょっと不自然になったかも。

☆日笠さん
・リメイクにあたって今回の部でのプロットが大幅に変わった一人。
・なっちゃんと共に、自分の中の闇を乗り越える様を今回の部で描きたかったのだが、なっちゃんは割と成功したがこの子ははたしてどうだろう。なんかスゴイ面倒臭い子になってきてしまった感が。ゴメンヨひよっち。
・でも作者としては日笠さんが一番好きだったりする。影の主人公っぽく今後も描いていきたいなあ。
・カッシーとの関係は、現状『憧れ、目標とする親友』であり、これまでの学園生活でもつかず離れずな関係だったという下地があるので、あくまで恋愛感情ではないと割り切って描写しているつもり。
・でも必殺電撃アタックのシーンのあのモノローグはちょっと行き過ぎたかもしれない……。

☆カッシー
・ようやくもって主役っぽい活躍が増えてきた。やったねカッシー!
・戦闘面の描写が多かった今回、カッシーだけ・カッシー+時任・カッシー+時任+和音の書き分けがめっちゃ面倒くさかった。そしてそれがきちんと読者に伝わってるか不安……ごめんなさい修業します。
・今回リメイクに当たって日笠さんとの関係を掘り下げたのだけど、友達以上恋人未満で行こうかそれとも進めるかマジどうしようか……。

☆こーへい
・彼の真価を発揮する場面はどちらかというと、頭脳プレーや駆け引きにおいてなので、今回のようなバトル多めの部だと必然的に出番少なくなるなと感じた。
・でも今回ちょっと男らしいところ書いてみた。
・あとなんか部を重ねるごとにおっさん臭くなってきてる気がする。
・強いのか弱いのかわからんという指摘を身内からもらったが、異常に強い人が一人いて、今回カッシーも強くなっちゃって目立ってないだけ。普通の高校生として考えれば強い方。動じないし、勘の化け物だし。

☆かのー
・今回一番活躍少なかった子。唯一ゾンビと戦うシーンがあったが、尺の都合でカットした。
・こーへいと同様でやっぱシリアス多めだと出しづらいよね。ごめんよかのー。

☆東山さん
・おっさんキラーの称号を得た!
・親友救出のために最も頑張らせた子。今回の部は彼女の喜怒哀楽全て描いてます。
・黒い手によって床に打ち付けられる場面では、当初鼻血を出す描写もあったが、どうしようか迷った挙句消した。
・ちなみにこーへいは鼻血があの時出てる。
・なっちゃんが消えてしまったと誤解して泣くシーンは、どんなに強くても根は女の子であるという部分を強調させるためにリメイクで追加したシーンですが、上手くいっただろうか……。


 というわけで第四部もこれでおしまいです。
 あとがきにも書きましたが、これで物語も一区切りとなります。
 ここまで長い話を読んでいただいた方にはなんとお礼を言ってよいかわかりません。
 本当にありがとうございます。
 
 以降の話は後編となり、オラトリオ大陸全体に関わる事件に神器の使い手達が巻き込まれていくこととなります。
 なるべく早めに続きを開始する予定です。
 
 今後ともどうぞよろしくお願い致します。
 
 ヅラじゃありません

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