• 異世界ファンタジー
  • 現代ドラマ

ヅラメモ4

6人の主人公について その1

・カッシー
6人全員が主人公。とはいえ「主人公の中の主人公」という立ち位置の人物を一人出そうとは決めていました。
それでいて、かつそれぞれの人物がぼんやりしないように、個性を持たせようとまで決まったところで彼ができあがったわけです。
彼の性格ですがある程度決め打ちしてました。
仲間とこの世界の運命どちらかを選べと言われても、やだ、どっちも返せ!と言いのける主人公としようと。
なのでカッシーを描写する時は
1.誰かに提示された複数の選択肢に対し、自分が思う正しい道がその選択肢になかった場合、全てを否定してでも自分の求める道を進めることができる。
2.困難が立ち塞がったとしても決して諦めずに立ち向かえる不屈の精神を持っている。
を心がけて書くようにしています。
これだけ書くと、王道勇者的少年ですが、実際はただ意地っ張りなだけです。
というのも彼には力がないから。勇者は困難に立ち向かい、その力を持って道を切り拓きますが、彼は勇者でも何でもなくただの高校生です。それでも自分が納得いかない道は決して進まないので、劇中では度々「我儘」と表現しています。
今は他の連中が濃くて、委員長とかかのーとか、分かりやすいキャラが目立ってるので影薄いですが、彼の我儘が成長に伴い、瓢箪から駒を生み出していくのが物語の後半の見せ場となります。
 

日笠さん
主人公の中の主人公は決まったので、ヒロインの中のヒロインも出さねばと設定したのが日笠さんでした。
美人で器量よしで真面目な女の子。オケの元部長で、他の色濃くしかもどこか一本ネジの外れたレギュラーメンバーをまとめる立場という常識人――この辺はすぐ固まりました。
その他にプラスアルファとして

1.物語を狂言回し的立ち位置で語る役。
2.読者側に近い立ち位置から物語を眺める役。
を、日笠さんには盛り込んでおります。
1.は既に第一部、第二部で表現方法として活用していますが、ストーリーテラーとして、彼女の独白が描写される部分があります。八部構成という長いお話をまとめるにあたって、やはりどうしても回想や導入部分やエピローグは一人称で話を纏めたかったので日笠さんにお願いしております。
2.は、『異世界転移』という事象に対し、皆が皆同様の考えを持つはずがないだろう、元の世界に帰るという大目的は一緒としても、この世界に対する捉え方は様々なはずだと考えた結果、否定的な捉え方をする人物を描写してみたいと思い、彼女の設定に付け加えたものです。
今後の日笠さんですが、常識人であるが故に、元の世界とまったく異なるこの世界に対する疑問と葛藤は旅を続けるにつれて大きくなっていきます。
対してカッシーは徐々にこの世界を受け入れ運命を切り開いていくことになるのですが、その際にいつまでたってもこの世界を受け入れることができない彼女は次第に『コンプレックス』抱くこととなるのです。
彼女がそれをどう乗り切り成長していくかも今後の物語の中で描いてい区予定です。
ちなみにカッシーと話す時だけ、彼女の口調がどことなくフランクになるのは意図して描写しているものです。理由はまあ……ご想像におまかせします。

気が向いた時に続く。
ヅラじゃありません

コメント

コメントの投稿にはユーザー登録(無料)が必要です。もしくは、ログイン
投稿する