とざいとーざい!
本日第参話「豆腐百珍」完結でございます。
https://kakuyomu.jp/works/2912051599599310769
創作者と業の物語。是非にご覧いただきたく!
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閑話になりますが、実は今回お千代ちゃん危機一髪回でありました!
一度改稿してるんですね。
改稿前の版はこんな感じでして。
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奥座敷の前で、足が止まった。
障子が開いている。
鉄と、何か甘ったるい匂いが漂ってきた。
お蜜は一歩踏み入れて、そこで止まった。
お千代がいた。
座敷の真ん中に横たわっている。上等な絽の着物が乱れ、白い首に紫色の痣が浮いている。両腕は力なく広げられ、黒い髪が畳に散らばっていた。目を閉じている。眠っているように見える。けれど、胸は動いていない。
昨日、「来てくれただけで嬉しいの」とふわりと笑っていた。その顔と、目の前の顔が、同じ人のものだと思えなかった。
傍らに、辰吉。
血だまりの中に倒れている。喉に包丁が刺さったまま。白い板前の着物が、胸元から赤黒く染まっている。片手が畳を引っ掻いたように歪んで、そのまま固まっていた。
萬蔵が泣き崩れていた。
娘の亡骸にすがりつき、声にならない声を上げている。老いた肩が激しく震えている。
「お千代……お千代ぉ……」
そのそばに、喜助が座り込んでいた。
膝の上に手を置いたまま、呆然と虚空を見ている。返り血だろうか、着物の袖に赤い染みがある。泣いてもいない。怒ってもいない。ただ、そこにいるだけだった。
お蜜は声が出なかった。
足の裏から冷たいものが這い上がってくる。膝が震えている。立っているのがやっとだった。
お千代の笑顔が蘇る。
「二人とも大事な人なの」と言っていた、あの笑顔が。
§ § §
おわかり頂けたででしょうか?
――死んでる!!
ギリギリまで悩んだのですが、創作者の業に焦点を当てるにはノイズになるかなと。本編ではお千代ちゃん生存ルートに。
でも今日公開の最終幕での宵書堂の台詞は、こっちのバージョンの方が好きだったりします。
§ § §
野次馬はまだ店の前にたむろしていたが、宵書堂は人波を縫うように歩き、路地の入り口で静かに立ち止まった。
「変わった形の心中でございましたね」
お蜜は足を止めた。怒りが込み上げてくる。
「あんたが……あんたがその本を貸さなければ……!」
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ちょっと人を食った感じで、底しれなくて良くないです?
本編でどう変わっているかは本日の講釈にてお確かめの程を!