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転生サブスク▶︎転魔茶亜人—— バアト〔サイドストーリー〕

捲土重来—— 第一次悪魔大戦、第二次悪魔大戦。どちらの大戦にも〔眷族〕として、悪魔の力を争った者が居た。
人族と魔族の間に生まれた男は、常に血に飢えていた。
魔族の世界では、異端者として追われる事になり、人族の世界では魔獣として駆逐対象となり。
それでも、愛に飢えていた男は、血の渇きに耐えて、とある獣人の国で大人しく過ごしていた。
しかし、第一次悪魔大戦が男の優しい世界を破壊する。
愛しい人を、大切な我が子を、安住の地を〔眷族〕に破壊され、男は覚醒を遂げる。
敵も味方も関係無く、渇きに身を任せて、片っ端から血肉を啜って行った。

しかし、短期間に血肉を喰らい過ぎた男は、第二次悪魔大戦が終わる頃には、理性を失い、悪魔から〔眷族〕を剥奪されて命を奪われる事になる。

その姿を哀れんだ、第二次悪魔大戦の覇者は、悪魔になる前に、男の墓を造らせた。

巨大な墓に、死体を安置していたが、第三次悪魔大戦を望む者や、男の復活を願う一部の者達によって、その墓は直ぐに荒らされた。

命を失い、死体となった男は、自らの身体を媒体にして、死後も呪具として動き、墓を荒らした者達の血肉を吸うと再び活動を開始した。

その姿は、人族でも魔人でも獣人でも無く、爬虫類の様に、全身を茶色い鱗に包まれていて、如何なる魔法も受け付けず。
男が通った後には、血の一滴も残らず。

〔眷族〕だった時の脅威や、死んで尚も殺し続ける危険性を鑑みて、人々は男に転魔の名を与えた——

転魔茶亜人—— ただ一人だけの亜人という名を冠する、てんまバアト。

現在所在不明——

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