• 異世界ファンタジー
  • 現代ファンタジー

たまに書く次期作品候補のあらすじとタイトルその①です▶︎

長文タイトル案
【箱姫(ミミックイーン)に意図せず愛された俺は戦闘には全く関係ないスキル海底探索(シーアンカー)で色んなモノから逃げ出したい】



短文タイトル案
【箱姫に愛された俺は底辺スキルで逃げ出したい】

 異世界に転生してしまった主人公は、不遇に不運が重なり、遥か格上の勇者パーティーのダンジョン探索に同行する事となり、見事に全滅してしまい。
 命辛々に逃げ延びた部屋は、千体のミミックが眠る一見して宝の部屋だったが、主人公は悟る。
 「こんなの不自然だ、不自然過ぎる。絶対にモンスター型の宝箱—— ミミックに決まっている」と。
 そんな声に一体のミミックが反応して襲い掛かると同時に、騒つく全てのミミック達。
 
 怯える主人公にミミック達が語り掛ける。

『誰に喰われたいか、一体を選べ』
『楽に喰われたいか、美味しく喰われたいか』
『選べ——』『さぁ、選ぶのだ——』と、まるで物語の主人公が最初のスキルや技能を選択する時の様に、終焉の方法を迫るミミック達。

「じゃあ、これで——」

 主人公が選んだミミックは、一際小さな箱だった。転生前の世界で、ミニマリストと呼ばれる人達が持ち歩いていた、手の平からはみ出す程のスマホと財布を入れたらパンパンになるくらいの箱だったのだが。
『小さい方が痛くなさそう——』という、極めて楽観的な理由で。
 今までこの場所に迷い込んだ人々は、最後まで生きる為に戦い、挙句の果てに数メートルを越える巨大なミミックに飲み込まれ屠られて来たのだが、主人公は他の冒険者達とは違った。

「可愛いなぁ、おまえ——」

 小さなミミックは、他のミミックとは明らかに異なり装飾品が散りばめられて、あしらわれた細工も細やかで、不意に主人公にそんな言葉を吐かせてしまった。

「おまえにだったら、喰われても良いよ——」

 そんな言葉さえも次いで出て来た。

『そんな事、今まで言われた事ないよぉ』

 主人公が選んだのは、ミミックの姫だった。
 性行為を行う事で受胎して、分体を生み出す事の出来る、希少種の箱姫(ミミックイーン)は、未だかつて異性に触れられる事も無く。主人公の差し出した指を身体の中に挿入すると、箱姫の中に未だかつて無い痛みと、直後に快楽が押し寄せて来て。

『はぁ、はぁ、はぁ。私、男の人が入ってくるの初めてで…… あぁん♡責任……とってよね……ッン』

 主人公の指先は痛みに耐える様に強張っていたのだが、変わりにニュルンっという、奇妙な感覚が襲い。

「…………はい?」

 何に、どこに指先が入ってしまったのか理解が追い付かないままに、999体のミミックの怒りを買う事になり。

『『『『『はぁぁぁぁああんん!?』』』』』

 箱姫の初めてを奪われて怒り狂う999体のミミックに対して、主人公から正気を貰って、一時的に人の形を手に入れた箱姫が対立する。
 999体のミミックは、箱姫を傷付ける事など出来ず、泣く泣く諦めてくれたのだが……

「どうなってるんだ?」

「今度は、人の形で繋がろうね——」

「つな、繋がるって?! そもそも、今度はって何ーーー?!」

 最強のモンスター箱姫に助けられて、無事に極悪なダンジョンから生還した主人公と箱姫の、アンバランスな異世界生活が幕を開ける——

2件のコメント

  • おはようございます。
    本気で読ませてもらっていたら、そうだ!ここは近況ノートだった!ってなりました。
    ありがとうございました。
    洗濯物を干しながら、異世界に飛んでおりました。
  • お騒がせ致しまたぁ(ᐡ o̴̶̷̤ ﻌ o̴̶̷̤ ᐡ)
    たまに未発表作品のあらすじと書き出しだけ載せちゃう悪い奴はボクです(ᐡ o̴̶̷̤ ﻌ o̴̶̷̤ ᐡ)
    ありがとうございます(ᐡ o̴̶̷̤ ﻌ o̴̶̷̤ ᐡ)
コメントの投稿にはユーザー登録(無料)が必要です。もしくは、ログイン
投稿する