昨夜、親父が兄貴の缶酎ハイを一本勝手に飲んだ。
親父は昔から飲兵衛でとっくの昔にアルコールはドクターストップが掛かっている身だが、三度の飯より酒が好きな親父である。もっとも三度の飯の方にはさほど重きを置いていないのでこの比喩はいささか正しくないが、まぁ酒がなければ生きい意欲を失う類の人間なので、日に350の氷結一本は目をつぶっている。
そこに冷蔵庫にあった兄貴の氷結ストロング500である。
ちょっと目を離した隙にやられてしまった。
おかげで夜はどうやら悪酔いしたらしく一晩落ち着かなかったらしいが自業自得である。これで懲りればいいのだが、そんなしおらしい性格であればここまで来ていない。
一方、兄貴の方も楽しみにとっておいた酒が勝手に飲まれていたのでへそを曲げる。
さすがに激怒するようなことはないが、あからさまに不機嫌で実にこう、大人げない。
俺が阻止できなかったのは重々面目ないとは思っているが。
そもそも一日350一本で我慢している親父の横で家にいれば500を数缶空けているのはデリカシーに欠けるし、親父は酒に関してはおさえが利かない人間なので、冷蔵庫なんかに放置しておけばこうなる可能性というのは十分考えられるはずだ。
と、いうか兄貴が家で飲むのは週末のみだが、ストロング数缶って身体を壊す前の親父とどのくらい違うのか。平日だって飲まないわけではないだろうが、親父の二の舞は勘弁してほしいところだ。
いまこの状況、我が家は誰かひとりがダメになっても詰むのだ。各位自重してほしい。