• 現代ドラマ
  • ミステリー

短編集/火星から来た塩昆布

純文学のようなエッセイのような、不思議な何かを書き始めました。

創作という海に投げ出された一人の人間が、「溺れるものか」と藁をつかんだり、それさえもすっぽ抜けてしまって絶望したり、「それも人生か」と星を眺めて達観したりしているような、そんな話だと思います。

「短編集/火星から来た塩昆布」
https://kakuyomu.jp/works/16817330647516772626


創作って、何もないところに何かを生み出す「魔法」のようなものです。
才能や計算や練習は必要だけど、それだけは形にならない。心を開いて、「愛」を注いで、そうして初めて作品が生まれるのだろうと、私は自分の体験を通してそう感じました。

ただ、そうして心を開いた分だけ、私は幸せや喜びを一層感じられるようになりましたが、同時に、極端なまでに優劣や批判を恐れるようになってしまいました。
それまでの私は、自分の暗黒面は「ない」と思っていたし、「あったとしてもねじ伏せる」という気持ちでいたので、これは驚きでした。
孤独感、自虐、嫉妬、罪悪感……書き出せばきりがありません。

でも、私はそれすらも愛せたら良いなと思っています。

これは、昔の神社のお話ですが、節分の日に「鬼はーそとー、福はーうちー」と豆まきで追い出された鬼や貧乏神や疫病神たちは、ごちそうがたっぷり用意された神社に集められ、手厚くもてなされていたそうです。

かつての日本は、陰と陽のどちらもを大切にしていました。
悪を悪と切り捨ててしまったら、その行為自体が悪となってしまうからです。

なので私も、負の感情を飲み込んだり消してしまったりするのではなく、「作品」としてこの世に残して行こうと思いました。
ごっちゃまぜの感情の煮こごりみたいなものですが、この作品を読んで「ああ、私もこういうことを思ったことがある」「僕だけの感情じゃないんだね」などと思ってくださる方がいれば嬉しいなと思っています。

現在、「火星から来た塩昆布」「嫉妬という魔物」「罪悪感」の三編を公開しております。ご一読頂けたら幸いです。

コメント

さんの設定によりコメントは表示されません