私の小説「僕のクレイジーDAYS」は、ある意味でシャーロック・ホームズのパスティーシュです。
イカれた感じのオリジナル要素がもりもりなので、そうと認めて頂けない場合もありますけどね……。私なりに原作へ敬意を表しつつ、溢れんばかりの愛を込めて書いています。
ですから、物語の舞台は大体ロンドン、懐かしきベーカー街の古巣になるわけです。
ところで、以前こんな質問を頂きました。
「ベーカー街の下宿の名が、『サンクチュアリ』となっているのは何故ですか? シャーロキアンの聖域だからでしょうか?」
そうですね、もちろんあのベーカー街の下宿は私達シャーロキアンの永遠の憧れであり、聖域です。「だからその名を付けました」とも言えるのですが、よく考えてみると、それだけではありません。「サンクチュアリ」という名には、かなり深い思い入れがあったことを思い出しました。
以下、私の創作まとめサイトより抜粋した文章です。
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サンクチュアリという言葉は、古ラテン語の「sanctuarium(聖堂、聖人の遺品)」が語原になっています。
神聖な場所や聖壇、鳥獣の禁猟区、保護区域を意味するほか、中世では犯罪人・亡命者を庇護する場所(法律の及ばない教会などの聖域)という意味もあるそうです。
私がこの「サンクチュアリ」という言葉を知ったのは、ママと一緒に見た映画「西の魔女が死んだ」がきっかけでした。
映画の中では、「自分だけの場所・ざわついた心を鎮め、癒す場所」という風にこの言葉が使われていましたね。
とてもロマンチックだと思ったので、後日、電子辞書やネットで調べてみました。
すると、上記した「悪人をもが許される場所」という、また違った意味にも出会い、ますます惚れ込みました。
「面白いな。それに、ちょうど良い」と私は思いました。
なぜなら、その時まさに書こうとしていた小説「僕のクレイジーDAYS」の中に、心根の優しい殺し屋たちが一般人のふりをして住む下宿があり、その名を象徴的なものにしたくて、悩んでいたところだったからです。
神が許す美しい癒しの場。
運命に翻弄され、心ならずも「殺し屋」という人として許されざる職業についてしまった彼らが、唯一、普通の人間として笑い、誰かを愛してゆけるところ。
これ以上にぴったりの名前なんてあるでしょうか。
それから幾ばくかの時が過ぎ、小説の執筆も弾んで、私自身が「下宿サンクチュアリ」を起点に繰り広げられる物語に夢中になるように。
家族バンド「カイマナふぁみりー」のボーカルとして歌を歌っている時とはまた違った喜びが、執筆活動にはあります。
今ではどちらも、私が私の心を癒すために欠かせないものとなりました。
私の書く小説や漫画や詩は、「ほんの自己満足」の域を出ないものですが……
皆さんの「好き」「楽しい」「面白い」というポイントに触れたら良いな、「これを見ると元気が出てくる!」と思って頂けたら嬉しいな、そう思っております。
私のサンクチュアリが、皆さんにとってものサンクチュアリとなりますように。
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私の創作まとめサイトはこちらです↓
𝕎𝕖𝕝𝕔𝕠𝕞𝕖 𝕥𝕠 𝕊𝕒𝕟𝕔𝕥𝕦𝕒𝕣𝕪 ! シャーロックの創作ワールド
https://kaimanafamily.wixsite.com/welcome-to-sanctuaryあまり更新していませんが、お暇な時にちらっと覗いて頂けたら嬉しいです💕