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「冰の瞳」の誕生裏話と設定のこだわり、作品中に出てくる外国語について。

皆さん初めまして。ペン子です。
20年ほど前までは同人活動をしていましたが、社会人になってから同人をやめました。
最初に就職した会社を、「留学する」という理由でやめ、10年ほど海外生活をしている時、この作品の原型ができました。その時は別に書き留めることもなく、絵として描くこともなく、ただ、ぼんやりとしたストーリーと、登場人物だけが出来上がっていきました。

今回「氷の瞳」というタイトルをつけたのは、主人公をコヴァーチにしたからです。
実はこの作品、主役がいませんでした。そして主人公でタイトルが決まった、ということで、もちろんタイトルなんかありませんでした。
しかし主役がいないと、誰について物語を展開していけばいいのかが定まりませんから、誰にしようかなでちょっと考えて、コヴァーチに決定。理由は、一番物語にした時、「非日常」に引き込ませやすいかな~と思ったことと、一般的に見てコヴァーチは鼻持ちならん男だからです(笑)。実際に外見が飛びぬけてよく、知能も戦闘力も高い奴なんて、ハナホジしながら「ケッ!」って言いたくなりますよ(笑)。



作中に出てくる外国語ですが、今のところセルビア語とアルバニア語、あと一言だけですがハンガリー語ですね。ちなみに私は三つともまったくわかりません。全部歌やグーグル先生頼みです。
ただ、キリル文字は少しだけ読めるという、謎(笑)。
私が現地の人と普通に会話が成立する言語は、実は中国語です。住んでいた国は台湾でした。中国語(台湾華語)は、後々タケや海知が登場してから出します。



鼻持ちならない男No1のコヴァーチが主役の当作品。
ですが、親近感を持たせる部分をちゃんと作っています。それはまず名前。彼は、はっきり言って変な名前です。日本の名前で例えるなら「犬養山田」の様な名前です。これは作中にも書きましたが、コヴァーチというのは、ハンガリー語で「鉄職人」という意味のわりかしポピュラーな姓。実はこんな名前になってしまったのは、私の友人の名前が関係しています。
私にはハンガリー人の友人が何人かいますが、その中に「コヴァーチ」という男性がいます。彼のFacebook上の名前は、下に「コヴァーチ」と書かれていた為、私はコヴァーチが下の名前だと勘違いしていました。ハンガリーは、日本と同じく姓・名の並びですから。それと、ロバート・デニーロが元セルビア兵として出演した映画の役名が「コヴァーチ」でしたから、セルビア男性にある名前だと、完全に思い込んでいました(セルビアにはハンガリー系の人もいますからね)。
しかし、友人の「コヴァーチ」は、名前の表記を英語式にしていました……それに気づいたのが、実は作品投稿の直前。しかし投稿直前になって、別の名前なんか差し替えられない、というこだわりで、思い切って「犬養山田」的な名前で出しました。

二つ目は、気に入った相手の後ろにひっついて回る、子猫みたいなところです。彼は完全に猫系ですね。猫に例えるなら、ロシアンブルーでしょうね。
また、好きな食べ物は鶏肉料理と果物。喫煙者です。私のこだわりで、この作品に出てくる喫煙者で、実戦経験がある優秀な人材は、全員タバコの吸い方に特徴があります。普通、喫煙シーンは人差し指と中指に挟んで、手の甲を外に向けた状態で吸う…という人の方が多いでしょう。
私の友人で、西ドイツ軍に従軍した人(当然ドイツ人です)がいて、タバコの吸い方について話を聞いたことがあります。友人によると、

「戦争を経験した兵士は、タバコの吸い方に気をつける様になる。タバコの火が見えない様、親指と人差し指でタバコを持ち、他の指も軽く握るようにタバコを覆い隠す。タバコの火が見えてしまうと、狙撃されるから。そしてそれが習慣になるから、戦場でなくてもその吸い方になる。」

との事でした。後に海上自衛隊幹部だった友人にも同じ事を訊きましたが、全く同じ答えが返ってきました。

コヴァーチは勿論飲酒もします。私自身は飲酒も喫煙もしませんので、タバコの何がよいのか、全くわかりません……。

コヴァーチはとにかく美形な上に知能が高く、両親の教育の賜物で音楽の才能もあり、よい教育を受けていたので品があり、当然モテます。社交界のレンタルパートナーの依頼も、コヴァーチとエミーリオが一番人気。が、とにかく自分が一番だと思ってる。ここが鼻持ちならないポイント(笑)。美の遺伝子はもう必要ないので、美人に言い寄られても全く嬉しくない。むしろ知能が高い分、相手のたくらみを見透かしてしまうので、彼の中では「美人=腹黒、スパイ、敵」の図式ができあがってます。まだ特定の彼女はいません。彼が女性をみるポイントは、
「料理ができるか(別に上手である必要はない)。一人でも生きられる力を持っているか。知能はある程度高いか。顔は美人とブスは論外で、平凡で地味か。体が丈夫で健康か。戦闘時背中を任せられるか。」
という、「普通いないだろ…」な条件。が、もっと後に出てくる海知の事が気になってます。

この「平凡で地味な顔の女」がいい理由がちゃんとあり、ミロシェヴィッチ一族は美形ですが、結婚相手の容姿も優れていると、皆生まれた子供が早死にしたり、なんらかの障害を持って生まれてきたので、平凡な容姿の相手と結婚したら、子孫繁栄した…というご先祖の教えを守ってる、というだけです。
男児は皆プラチナブロンドに、凍てついたバイカル湖にヒスイとアメジストを閉じ込めた様な、アイスブルーの瞳(アイスブルー基調で、緑・紫が一部ある)という瞳で生まれ、これが女児に引き継がれる確率は三分の一。ウルシュラはダークブロンドにサファイアの様な深いブルーの瞳です。お母さんであるイェレナは、黒髪に濃い茶色の瞳です。

コヴァーチの使用武器(自前)は全てチェコのシュコダ製で統一。理由は調達が楽で、品質もよいから。支給品はイゴールかジョシュアが与えたものは何でも使いますが、その他の人からは借りたとしても鹵獲したとしても、アメリカ製は使わない、というこだわりがあります。同僚でアメリカ製を使っているのはロドリゴ(腕力がある彼はデザートイーグルを使用)ですので、ロドリゴとは武器の貸し借りは基本しません。コヴァーチは生い立ちの関係上、反米・反イスラム・親ロシアの思想があります。そして名前の通りの、ケ〇ブリムー〇ーです。信用しているアメリカ人はジョシュアとジョシュアの娘だけ。

いけ好かないこだわりマンなコヴァーチの事を、よろしくお願いいたします。

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