お久しぶりです、セラムです。
前回の近況ノートからかなり間が空きましたね。その間にコミックス第2巻が発売されたり、YouTubeにてボイスコミックが発表されたりなど、たくさん素敵なことがありました。本当はマメにしなければならないのでしょうが、僕の面倒くさがりをお許しください。
さて、そんな僕が今回珍しく近況ノートの方を更新しようと思い立ったのは皆さんに自分の体調についてお知らせしなければなと思ったからです。
結論から言いますと、骨髄異形成症候群による治療のためにしばらくの間、小説の更新等お休みします。
以下長いのでよろしく(適当)
5月末より倒れまして、最初は疲労によるものだと思われていたのですが、血液検査をしたところ、自分の血液に異常、そして芽球(赤血球や白血球、血小板などに分化する能力を失った異常な細胞いわゆる白血病細胞です)が見つかりました。その後、骨髄検査などを経て、『骨髄異形成症候群』と診断されました。
簡単に言えば白血病の親戚みたいなもので、芽球が20%以上となると白血病とされるそうです。イギリスで診断されたのですが、『このまま治療しなければ』というのと『この病気を診断された方には必ずしなければならない』という前提の下、余命5年ということを宣告されました。
また、持病である自己免疫性脳症の再発や、ここ数年は年間200ほどの公演をこなしてきていたことに加えての大学業務、企業案件、小さい頃から曝されてきたストレスなどからくる慢性疲労症候群が重なって身体的にも精神的にも悲鳴をあげていました。
正直そこから帰国までの6-8月は特に厳しかったです。周りから休むことを勧められましたが、拒否しました。ここで僕が降りることで多くの人に迷惑がかかってしまうというのは勿論ですが、職業柄それ以上に自分の席がなくなってしまうことへの恐怖が大きかったというのが理由です。
非常に自己中心的な理由で自分に嫌悪感を感じていましたが、死というものを少し間近に見えて、自分の価値を見出せなくなってしまいました。また、何かしていないと気が紛れないというのもありました。
先にも述べましたが、この辺りは特に酷い時期でした。病気のことは伏せて(特に骨髄異形成症候群に関しては)、色々な人に話を聞いてもらったりもしていましたが、精神的に揺れている部分があって相手するのは大変だったと思います。また、Xでもネガティブなポストが多かったと思います。この場を借りて謝罪させてください。ご迷惑をおかけしました。すみませんでした。
さて、9月に帰国してからは家族と共に過ごす時間ができて気持ちの面では安定してきました。ただそれに反比例して激しい嘔吐や鼻血、吐血、貧血、全身を巡る倦怠感、息切れが常に付き纏い、身体はきつくなって定期的に輸血するようになりました。
そして先日、検査をしたところ、急性白血病移行の高リスク状態であることが分かりました。これでより積極的な治療を提案されるようになりました。
セカンドオピニオンなどを参考に話し合った結果、抗がん剤治療と放射線治療、及びに造血幹細胞移植による治療を決断しました。
それでこれから長い時間、闘病生活を送ることとなりました。自分の体調の方を優先して当分の間は小説の更新の方をお休みしようと思います。
診断当初よりも気持ちの面では落ち着いてきましたが、ふとした瞬間に「やばいなー」と思うこともあります。正直、身体がキツ過ぎて「このまま死んでもいい」とも思っていました。
それでも家族や日米の友人、アメリカの教え子からの支えを身近に感じられるようになり、僕の年齢がまだ若いことから完全治癒を期待できる方法を勇気を持って選択しました。少し頑張ってみようかなと決めました。
また戻って来られるように闘ってきます。
それでは少しの間、ひと休みしてきます。またいつの日にか。
長文失礼いたしました。
セラム