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今回のウイスキーの擬人化 ビターエンド

神職の家系の娘さん。

間に合わなかった。
刻印は広がり、髪の色までも『持っていかれて』しまった。
常世の境は曖昧になり蒼い月が俺たちを睥睨している。
涙の枯れた蒼い瞳がこちらを捉える。

「一緒に逝こう」

彼女がぽかんと口を開いた。
よかった。最後の最後で間に合った。
苦笑する俺の姿がおかしいのか彼女は笑った。

「これなら、まぁ、上出来か……」

https://kakuyomu.jp/works/1177354054887337556/episodes/16817330663891630553

1件のコメント

  • 綺麗。
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