https://kakuyomu.jp/works/16816700426939760946良かったら閲覧していただけるとうれしです。
病院のベッドで目が覚めた伊月美玲。なぜ病院にいるのか自分でも一瞬分からずにいた。目覚めると検査が始まると言われ、ベッド毎移動する。脳波の検査中、突然頭の中に情景が蘇った。
自分で飛び込もうとしたオレンジ色の電車がフラッシュバックして脳裏に蘇ったのだった。思わずびっくりして検査員が美玲に促す。脳波の検査とCTを取ると病室に戻ってきた。思い返せば、会社の取引先での仕事でプレゼンが落ちたことにより、仕事がうまく回らなかったことが原因だった。
父と母とそしてもう一人、見知らぬ男性が病室にいる。母親は、命が危なかったと美玲に言った。男性は命が助かって良かったと言ったが、美玲は小さくだけ会釈をする程度で気持ちの整理がつかずにいた。
男性は神崎といい「検査がどうもなければいいですね」と言った。男性の手首には包帯が巻かれてあった。そんな男性との出会いは病院だった。