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異世界・宮廷料理人ティルレの執筆にあたって

いつも読んでいただき、ありがとうございます。
今回は、この作品をなぜ書こうと思ったか? 簡単に説明したいと思います。
すこし専門的になりますが、ご容赦ください。

そもそも、僕の実家は小さなレストランをやっていて、子供のころから料理に興味がありました。
だから、ファンタジー世界のモンスターを調理したら、どんな料理になるんだろうと思っていたんです。

一口に『お肉』と言っても様々で、臭いの強いものや、肉質が硬いもの、特定の部位に特徴のあるものまで沢山あります。
それを西洋料理では、工夫を凝らして美味しく食べれるよう発展してきたのです。
野生の獣を調理する『ジビエ料理』などは、典型ですね。

そして、そのノウハウを使えば、モンスターでも美味しくなるに違いない。
宮廷の料理人が手間ひまかけるのですから、相当な物になるだろうと考えました。
とはいえ、スライムやラビオリ回などは、中国の宮廷料理からヒントを得ております。
4000年の食文化おそるべし(笑)

あと、ヨーロッパの食文化は、ルネッサンス以降、急激に発展しました。
特に最近では、フランス料理の新しいスタイル『ヌーベルキュイジーヌ』で、さらに加速しています。
そんな現代フランス料理を、古代の人達に披露したら、面白いだろうとも思いました。

執筆にあたっては、モンスターの特徴から、肉の硬さや性質などを想像しました。
運動量の多い肉なら硬いでしょうし、そうでないなら柔らかいはずです。

あのモンスターは、なぜあんな姿をしているのか?
だとすれば、どんな構造をしているのか?
物語では、どういう役割のモンスターだったのか?
そういう部分を掘り下げて、調理法に落とし込んでみたのです。

なので、美味しいものが好きな方や、料理に興味がある方、西欧文化に興味がある方には、ぜひ読んでもらいたいお話です。
まだまだ拙い文章ですが、どうぞよろしくお願いします。

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