こんにちは。つきのはいです。
「友達の妹が、入浴してる。」の4-10,11辺りで露見しだした鈴川洋平の感情について、解説や補足、流れの整理をしておこうと思います。(作者自身、確認のためでもあります)
※こちらの近況ノートは、本編の中身に深く関わる内容なので、ネタバレを避けたい方は読まれない方がいいと思います。
※「もやもやするからスッキリしたい」人用の記事になります。4-12以降で書かれる内容にも触れるので、あくまで自己判断でお読みください。
さて、現時点(※最新話4-11時点)での洋平の心理ですが、なかなかにややこしく、複雑です。
物語序盤のさらに前。そこからお話していきます。
妹の美咲と同居してからというもの、洋平は、自分を好いてくれる女子と美咲。その両者どちらの気持ちを優先すべきか、迷っていた時期が彼にはありました。
どちらかの気持ちを優先すれば、どちらかが嫌な思いをする。
モテるからこそ生まれた苦しい二択です。
加えて、自分自身の性的な欲求もあったりと…。(三択?)
ただ美咲は自分の家族なので、多少なら目を瞑り、許してくれるだろう。と、そんな甘い考えが洋平にはありました。
(実際にはその考えの甘さが原因で、早々に美咲から嫌われてしまうわけですが)
美咲と完全に不仲になってしまう少し前、洋平は、言い寄ってくる女子達とどういう付き合い方をすればいいのか考えていました。
思春期らしい過度な接触はやめたほうがいいのだと思いつつも、もちろん洋平自身女の子とはイチャイチャしたいし、多少エッチなことをしたい時だってある。
その結果、生まれた関係が「ソフレ」です。
ただ、ソフレという関係も厄介なもので、女の子がたまにはアレをしたいと言ってくる場合があります。
これに対し、「なるべくなら女の子の誘いを拒む形は避けたい」という思いが洋平にはありました。
これは、女の子の気持ちを汲み取る意味でもそうですが、場合によっては洋平の気持ちが乗ってしまっていた時もありました。
洋平は美咲から「そういうのやめてよ」と指摘され「なんで俺が我慢しなきゃいけないんだ」と美咲に反論してますが、実態は「女の子に誘われて、俺も同意していた」というものでした。
まるで洋平の気持ち100%で決行したかのような言い返し方をしてましたが、それは女の子をかばう気持ちや、自分だって同意していたことへの後ろめたさ、「美咲なら俺の名前を出したほうが見逃してくれるんじゃないか」という考えから生まれた言葉です。
その後、夏弥からさらに指摘を受ける(※4-10参照)わけですが、この頃になると、もう自分が周りに気を使っていることにうんざりしだしていました。
女の子相手にしろ同居人(美咲や秋乃)相手にしろ、周りに合わせることそのものが不自由であるのだと感じ始めていました。
自分にもタイミングがある。恋愛やエッチに関して、したい時やしたくない時があるのに、周りの都合に揺り動かされて、窮屈なんだと。
こうした気持ちの変化のせいで、洋平の言動には一貫性のない箇所が出てきます。
それは、女の子との付き合いにうんざりしておきながら、家ですることシテたよね?という点です。
付き合い上やむを得ずシテいた、というのなら、完全に気を遣ってたせい。で話はおしまいなのですが、何しろ洋平も思春期の男の子。自分に性欲がないはずもなく、「仕方ないよな」となし崩し的に受け入れてしまっていました。
しかし、受け入れれば受け入れるほど、美咲に嫌われていることが気掛かりで、どんどん心苦しくなっていく。そういう葛藤の上に、化学準備室での「気持ちはわかるけど」という夏弥のセリフがくるわけです。
結果、喧嘩になってしまいましたが、こう書き出してみると…まぁ洋平にも色々あるんだなと思います。
…複雑ですね。
もっとシンプルにいけばいいんですが。。。
ひとまずこちらで、洋平についての解説はおしまいです。
雑記のような解説ですが、本編ご理解への一助になればと思います。
ご一読いただきまして、ありがとうございました。