彼女が上野宮の娘、というのは第一部の部分をあっちへひっくり返しこっちへひっくり返ししていると符合するところです。
上野宮ということは、この古宮は他の皇子よりはやや位置的には下です。天領であるところの上野国守を兼ねるということですから。
似たものに「帥の宮」というのがあるんですが、太宰府を管轄している宮なんですね。こっちの方が格は上。ただし実際の統治は太宰大弐がやってるんですがね。
とはいえ、受領な宮ということは物持ちではあるんですよ。で、色んな無頼の徒を囲っているんだから、まあ破天荒なひとですよね。
そういうことが実際にあったか判りませんが、男性作者だから考えつくことかなあ、とは思います。