今日は大寒です。頸椎と椎間板ヘルニアを患っていますので、今日のように寒い日に病巣がへそを曲げたときはホーム炬燵に入って一日過ごすことになります。座っているより体を横にしている方が楽だという人が多いのですが、私の場合は座っている方が楽なのです。
この間天国に旅立たれた梅原猛さんの「隠された十字架」を読んでいます。梅原先生には九年前に一度お会いしています。作家の多和田葉子さんが紫式部文学賞を受賞された時の選考委員長でした。私は市民文化賞の選考委員特別賞を頂きました。授賞式が同時だったのです。多和田さんとは控室でお話が出来ましたが梅原先生とは一言もお話ができませんでした。紺の背広を着用して頭髪はちぢれっ毛で両眼の眼尻に寄った皺が印象的でした。口元にも笑みが浮かんでいました。翌年選考委員長を辞退されました。その年の冬に古本屋巡りをしていたときに偶然見つけて購入しました。当時は古代に興味があったときですので聖徳太子についてもいろいろと考察していた時期でした。この本を読んで法隆寺の謎の部分や不確かな点が解明したのですが、九年ぶりに読み直して内容よりも当時は何とも思わなかった文字の大きさが気になりました。小さいので読みづらいのです。齢を重ねたなあーと思いました。頸椎も椎間板ヘルニアも患っていなかったし視力は1、2でした。ホーム炬燵も眼鏡も必要ありませんでした。
ホーム炬燵に入っていると暖かいですよ。インスタントコーヒー飲みながらお菓子食べながら本を読んでいると幸せです。