上海と聞いて上海ガニはどうしたと言われそうですが、あれって日本でいう藻ガニの近種でして、日本でも確か九州とか東北でも食べられていたはずですね~。
「上海ガニ」と聞いて海のかにかと思うのは島国だからであれって淡水魚です。
厳密には海に近い河口にもいるので、クロダイとかシーバスのと似たようなモノなのでしょうね~。
昔新潟の柏崎で河口付近にたくさんいたので捕まえて食べてみましたが、時期がずれていたのであまりおいしく無かったですね~。
と言うか、あれってみそ以外食うところほとんど無いですから。
ほとんどワタリガニみたいなものですから。
で、そんな上海ガニの紹介では無いのです。
なにせ、上海ガニの旬は冬ですから。
夏場は何やら毒素が高く、腹を御壊すので地元の人もほとんど食べないのだとか。
じゃぁ、どんな思い出の料理だよと言われそうですが、庶民の味「生煎(シェンジェン)」です!
大体四個で一食分(?)なのですが、日本では焼小籠包と言われてますね。
通常の蒸す小籠包より皮が厚く、どちらかと言うと小さな皮の薄い肉まんと言った感じでしょうか?
これを焼いて提供してくれるのですが、大体四個で12元(240円)くらいです。
中にたっぷりの肉汁が有るのでちょっと油っこいですが、味付け肉なのでこれがまた美味い。
知らないでかじると小籠包同様熱々の肉汁で確実に舌が火傷します(笑)。
更にこれは勢いよくかじりつくと破裂して中の肉汁が飛び出し、周りに甚大な被害が及ぶと言うトラップ付き(笑)。
知らない日本人がこれで何人酷い目に遭ったか……
私も最初やられましたよ。
ワイシャツが飛び散った肉汁で酷い目に遭った事。
なので同僚で発上海でこれ喰うやつがいたらそっと距離を取りつつ防壁代わりの紙ナプキンを出していました(みんな洗礼を受けるべきだ!)。
まぁ、そんな思い出の味ですがこれは今は横浜中華街にもあるし、通販で冷凍食品もあるらしいので日本でも味わえるようですね。
但し、現地の美味さには及ばない。
やはりこっちで食べる庶民の味は格別ですよ。
ちょっと油っこいので黒酢を少し食べると食べやすくなりますね~。