レビューというのは難しい。ある方の小説を読んで『月は無慈悲な夜の女王』の影響を見て取った。私にとってはこの感想は好意的なものである。AIが占った結果をプリントアウトしようかと主人公に聞くシーンなどにやっとしてしまった。だが、影響を感じるとトウシロの私が言ってみて、それを批判と取る人もいるのではなかろうかとか考えてしまう。
一度でも小説を書いてみようとした人ならば、その難しさは共感してもらえるだろう。その方の小説の横に出てしまうレビューは、もはや本の帯と同じようなものなのかもしれないとか思ってしまう。
というわけでは私はレビューをすることをためらっている。願わくば、その作者さんがこれを読んでくれないだろうかという矮小な試みが成功することを祈るばかりである。
その方がつけてくれたレビューが嬉しかった。それ故に自分が書くのをためらってしまうことになるとは、自分でも少し驚きである。