結構好きなんですよ
井伏鱒二に中島敦。
写真で見ると
中島さんは、実に真面目そうなんですよね。
彼は南太平洋の子どもたちに
日本語教育をすることを
生きがいにしていたという話もあります
(南洋庁の役人をやりました)
今でもパラオのタクシーでは
日本の演歌が流れ
街の食堂には「カツ丼」があるそうです。
彼は、漢文に堪能だったそうです。
そして井伏さん。
彼は実に優しい人だった。
だから、太宰治が何度失敗しても
周りが見放すほどにダメになっても
井伏さんだけは見捨てなかった。
富士には月見草がよく似合う
なんて名文も
井伏鱒二無しには成立しなったでしょうね。
ちなみに
井伏鱒二の出世作
「山椒魚」って
晩年、主人公を岩屋から出して上げるように
書き換えちゃったんですよね。
理由は「可哀想だから」だそうです。
本当に優しい人なんです。
井伏鱒二の「厄除け詩集」は
今でも落ち込むと、読み返しています。