例の話を
この際なので最後まで読もうと思っています
さて、ここは創作活動や
読書日記等を伝える場所なので
少しじっくりと書きますね。
小説を書く上で
「ウソ」をどこまで本当にするのか
って言うのはすごく大事だと思っています
ホントで9割まで固めておいて
実は1割だけフェイクを入れる
「ホントっぽいウソ」の形にして
読者様に楽しんでもらうってことです。
たとえば
「ただ、君」において
巨匠が事件で怪我をするんですが
凄く細かいことなんですけど
バットで頭を叩かれると
このあたりが脳挫傷で
どういう障害が出やすいか
後遺症にはどんなものが
というのをけっこう調べるんです
なにしろ「音楽」に関する部分が壊れると
話が作れなくなりますので 笑
一方で
「我慢が利かなくなる」
「怒りっぽくなる」
なんて後遺症と、バッティングしないかどうか
そんなことは徹底して調べます
脚を砕かれた場合、
どの程度のリハビリを必要とするのか
そういうところも考えて「巨匠の怪我」を作るんです。
あ、ちなみに
看護系か、身内が入院された方なら
「新川、これ、大嘘だろ」
って言う部分が
実はございます 笑
でも、あれを入れちゃってると
あの話が成立しないんだもーん
ってことで、平然と「ウソ」を書きました。
代わりに一部の病院にある
VIP用の特別室のことは
徹底してホントを用います。
「何が?」と思う方には申し訳ないのですが
ここはネタバレなしで。
他にもハルバードを調べると
重量がこうだから
槍と打ち合うとこうなって
ということも調べますし
大楯の構造も、描写はしないにしても
超々ジュラルミンの特長を活かしつつ
「刺さった槍が抜けないように」という
特長を作る為の構造を考えるわけです
そうすると、かつて機動隊が使っていた
「ジュラルミンの大楯の重さは?」
(だいたい6~8キロくらいらしいです)
ってことも計算して考えていきます。
盾の重さを考えると
弓兵が持てる矢の本数がこうなって
斉射するとこうなって
被害がこのくらいになるよね
ということをシミュレーションするわけです
そこまで「ホント」を積み重ねた上で
「鉢割ジョイナスの活躍」が
やっとホントっぽくなるよなぁ
とまあ、私は、そう考えています。
だから、もしも「生化学的な妊娠」を描くとしたら
医師がどのように診断するかを調べます
細かいことなんですけど
ここで「ウソ」を交えると子供だましになるからです
今回、行為の後の週数との関係」を考えると
「子宮内に胎嚢が確認できない場合」は
必ず、もう一度(一週間程度開けてから)
確認の検査があるんです
命に関わる検査なので
医師は絶対に省きません。
そういう部分って細かいけど
省いちゃうと、ちょっと知っている人から
あれ? って思われてしまうんですよね
そして、その検査があるとしたら
愛梨のセリフも少し変わらざるを得ないわけです
そういう部分が、すごく残念です
そして、相変わらずの謎理論
オレが加害者????
愛梨も被害者????
おそらく読者様が怒っているのは
不倫をしたこと自体よりも
そこに謎理論を重ねた上で
無理やりの再構築系をたくらんでいるように
見えるからでしょうね
このままだと
最後に、どれほどのどんでん返しをしても
「でも、不倫して反省してない人だもん」って
不満が絶対に残ります
今回は
不倫相手の子どもがいなことを
悲しんで慟哭しちゃう愛梨です。
この悲しみに、読者側が付いていけるかどうかが
ポイントになると思います。
まあ、そりゃ命の話だから
女性として悲しむのはわからないでもないし
ホッとしてしまった自分がいるのは当然だし
その、ホッとした自分が悪いように感じるのは
ある意味、当然なわけです。
でも
それを「シュウ」に向かって泣きわめいて告白するか?
こいつ、ぜんぜん、反省してないじゃん
と読者は思ってしまう気がします。
まあ、愛梨にとっては
「部分的な愛情を捧げた相手」との子どもなので
悲しむのは当然なのかな?
(シュウへとは違う愛情を愛梨はモノローグで語っています)
と読者は思いかねません
っていうか、当然、そうなります。
そして、読者だとこう考えますよね?
「じゃあ、子どもができてたら、お前産んだのかよ」
ってことを。
結局
読者としては
再構築系の話の最低限度の条件として
「反省した愛梨とのやり直し」を考えているのに
作者としては
「愛梨は、ちょっと選択を間違っちゃった
被 害 者 だから
全面的に許すのが男だよね」
って辺りの路線の違いなのかな
と考えてしまいます。
「反省」のポイントがずれてますよね
とりあえずの「愛梨の被害者認定」だけでも
読者は怒るよなぁ、謎理論過ぎるもんw
それにしても
余命がカウントされるような状態で
3日間で少なくとも8回か、それ以上w
冬矢君の体力って、すごいなぁ。
しかも、前回は
シュウと冬矢君との面識が
一切伏線のないまま
危害(復讐?)を加えたような描写まで入って
いつの間に相手の居所を調べたんだろ?
しかも冬矢君は仕事を辞めているはず
余命数ヶ月の人がいる場所って
病院だよね?
病院にいる余命数ヶ月の人間に
暴力を振るって復讐?
暴力を振るえば
普通は警察沙汰だし
暴力を振るわないにしても
冬矢君と会っているなら
モノローグにも必ず何か出てくるはずが
一切、何も出て来ない謎。
殴るぐらいなら、普通は、
中学生じゃないんだから
ちゃんとした復讐(法的な慰謝料請求)を
考えるよなぁと
思ってしまいますよね。
あまりにも、この辺りの感覚がすごい。
読者のみなさんが怒ったのか
とうとう、レビューコメントに
怒りを描き始めてしまいましたね
ただ、あれはやめてあげた方が。
お怒りの気持ちは凄くよくわかりますけど
作者様は、一生懸命書いていらっしゃるので
それを妨害するようなことは
やめてあげていただければなぁと思います
怒りのメッセージは、弊欄にどうぞ。