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ディテール

@goota1984様に
おすすめレビューを書いていただきました。

作者から見て
この作品の本質を捉えていらっていて
とてもお上手だなと思えました。

本当にありがとうございます。


まあ、確かに今作は
「万人受け」はしない話ですよね。

私のシリーズ的には

「ウソ告」「顔は平凡」みたいな
ネット小説のテンプレ的方向性と

「ただ、君」「真の彼女」という
本格的な小説の方向性に分かれますので

こっちが良いと言う方は
「辛かったけど真の彼女ができました」も
きっとお楽しみいただけると思うんです。

ただ、作者といたしましては
どっちの方向性であっても

 話は奇想天外に
 ディテールは現実的に。

っていうのは、心がけています。

たとえば
読み手からすると、あまり関係ないのですが
今回のレッスンシーンを書くに当たり
都内の有名病院の「特別室」を片っ端から見て
(写真はわりと公開されてます)
ベッドのサイズから部屋の広さを割り出して
ピアノをちゃんと置けるのかを計算して
「これなら、可能だな」と思って
構想の中に入れて

いざ、書いてみたら
最後の最後で
「病室なんかでピアノを鳴らしたら
 反響がムチャクチャじゃん」
ってことに気付いて
何とかする方法を考える。

な~んてことは
たぶん、ほとんどの読者様は
あまり気になさらない部分だとは思うんですよ。

でも、広さを割り出すところから
反響をどう押さえるのか
という部分に
延べで5~6時間掛けました。
ひたすら「自己満」の世界です。笑笑

他にも
オーティオススが欧州デビューツアーを
世界的権威の後押しでスタートするなら
どこのホールを使うと「成功したといえるのか」を
ひたすら調べまくりました。
これは、前例がないので非常に難しかったです。
小説だと、ほんの数行で
しかも、たいていは飛ばし読みされる部分なんですけどね。
でも、こういうところで「ない、ない」って
思われてしまうと、小説世界が
途端に安っぽくなってしまうので手が抜けません。

ほら、学園モノで
主人公が陥れられた冤罪で
校長から「停学だ」とか言う紙を
いきなり渡されて
「家に帰って親に伝えろ」
見たいに言うシーンってよくあるじゃないですか。

ああ言うのって、ちょっと学校を知っていると
「絶対に、ないよ、それ」と思ってしまうわけです。

そう言うしーんを見た途端に
小説全体が
「ない、ない」になってしまうんですよね~


今作が
「それっぽい」感じに仕上げられていれば幸いです。

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