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あまねく

陽菜ちゃんが部室に来たとき
足音だけで「聞き分けて」みせた
という話がありましたよね?

あの伏線も今回のためでした。

瞬は周囲の気配すら読めないほど
徹底的に悩んでいるわけです

それもまた、陽菜ちゃんはわかったのでしょうね

電話番号も消してしまった相手ですが
もちろん、一言だけで、相手がわかります。
前回の「笑顔」の謎が頭に浮かぶから
天音が何をしたのかが
すぐにわかった瞬です。

けれども「とっさに動く」ことが怖くて
そして
自分の出した「分かれ」という答えが
間違っていたことが怖くて
動きたいのに
陽菜ちゃんを傷つけるのが怖くて……

いろんな「怖さ」が頭に浮かんで
動けなかった瞬。

足音だけで陽菜ちゃんを見破った時は
陽菜に「動かぬ」ことを強いました。

今回は陽菜ちゃんに気付かない から
動くことを陽菜ちゃんに後押しされます。

陽菜ちゃんは、あまねく照らす
太陽の子だったんですね。


さてさて。
走り出した瞬ですが
瞬の脚は走ってはいけないと言われています。

次回は
瞬の走るシーンから始まります。

なお菅野家では
家族が一つずつケーキを食べて
残りはお姉ちゃんと一緒に
陽菜が泣きながら食べました。
ケーキ代は、お兄ちゃんのくれた
お小遣いから出しました。


2件のコメント

  • 新川先生お疲れ様です。

    陽菜の思いは確かに瞬に届いたと感じました。

    天音の置かれた状況を、闇を覗く事になる瞬が心配です。

    本当に、あと2話で終わってしまうのかと思うと寂しくなります。
  • ありがとうございます
    次の話は、冒頭から瞬が走ります
    やはり「青春もの」のお約束です

    走ってもらわないと
    エンドにつながらない気がしてしまいました。

    陽菜のセリフは最後まで二転三転しましたが
    このようなカタチに落ち着きました。
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