「姫が勇者で俺《勇者》が姫で?!-異世界で女装して魔女討伐することになりました-」の魔法魔術関係の設定です。
●魔法(魔法陣魔法)
唯一神である剣と杖の神にお願いをして、神様の力を借りる魔法陣を作ることそのものが、剣と杖の神の世界の「魔法」。
・魔法陣の作り方
1)神様に実現して欲しい効果を、図形と古代の表意文字で書き記した魔法陣を作る。
2)神様に「この魔法陣を使えるようにしてください」というお願いを呪文で請願。
3)神様が承認すると魔法陣が使えるようになる。
ただの図にすぎない魔法陣を、神様の承認でアクティベートする感じ。
以上3ステップが、新しい魔法陣を作る時の基本手順。
特に発動条件を付けていなければ、この魔法陣はパッシブに作動する。
・魔法陣の使用者を限定したり、使用タイミングを限定したりしたいとき
魔法陣に最初から発動に必要な条件として「これこれこういう呪文を唱える」とか「特定の波長の聖霊気を注ぎ込む」とかの発動条件を組み込むと、それを満たした時だけ作動するようにすることもできる。
・魔法関係補足
小金の袋の魔法陣はパッシブスキルみたいなもんで、
双玉の神殿の召喚魔法陣はアクティブスキルみたいなもん。
出来の悪い魔法陣や、神様にとって好ましくない魔法陣は、神様からの承認を得られない。
ごくまれに、「魔法陣に書かれた望みすべてを承認してやれないけれど、ここまでなら承認してやるよ」と部分的に承認されることがある。
その場合は承認されたときには魔法陣が勝手に書き換えられている。
魔法陣は図形が重要なので、発動条件として「何で描かれていること」と定義されていなければ、手描きでも版画でも型押しでも彫刻でも、精度さえ十分なら使える。
何なら、プリンターでプリントしても使える。
●魔術(紋章魔術)
魔法陣魔法に使われる図形に染み付いた「意味」を利用し、簡略化し、「魔術の四要素」を揃えれば誰でも使える技術に落とし込んだもの。
・魔術の四要素
魔術の発動に必要な四要素。
1)魔術的な力
2)紋章
3)呪文
4)テグルオー《効果のイメージ》
この四要素をある程度以上の精度で組み合わせることで、魔術が発動する。
・魔術的な力
剣と杖の神の世界において、一般に使われているのは聖霊気と霊気の二つ。
ユウキの世界における気も、魔術的な力として作用するが、とても弱い。
「聖霊気>>霊気>>>>>>気」
・紋章
意味が込められた図形。
魔術で使われている紋章は(バリエーションはあるが)9種類。(図参照)
基本一筆書き。
描線に魔術的な力を籠めるので、線を重ねるのは良いけれど、線を切ってはいけない。
冷却の紋章は、円に分割線の紋章を分割線をずらしながら3回繰り返し重ねて描くので難易度が高い。
解毒の魔術は、浄化の紋章と治癒の紋章を重ねて描く。これもぴたりと外接円を重ねねばならず、難易度が高い。
・呪文
双玉光る国近辺の言語(古めの言い回し)だが、すでに「そういう呪文」として認識されているので、自動翻訳の対象にならずユウキには意味が伝わらない。
日本人が「君が代」を歌うときにその意味を歌詞に込めないのと同じ。
つまり、自動翻訳は歌の歌詞も翻訳しない。
・テグルオー《効果のイメージ》
対応する日本語は「観想」だが、ユウキがその単語を知らないので原語で聞こえている。
イメージであり、思い込みでもある。
・数の恩恵
同じ紋章を多くの人が似通ったイメージで使い続けることにより、その図形の魔術的意味が強化されること。
より使われる方が、魔術の四要素の要求水準が下がる。
とりあえずこんなところで。