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ハーフ&ハーフ4 八通目『最終回』のお題発表!

こんばんは。
いよいよ最終回のお題発表です。
ここまで長かったような、振り返ればあっという間のような。
とくに今回はインターバルも長めにとったので、いろいろと思うところもあるでしょう。というか、予想以上の難易度にいろいろとてこずったことと思います。

ということで、次の水曜日の7時あたりでお題を投稿の予定です。


今回は『💐涼月』さんにお題パートを書いていただきました。
涼月さんの魅力はなんといってもその文章力と作品の多彩さ。ちょっと変わった切り口の話も、その文章力でどんどん読ませてしまう。いろんなジャンルを書きつつも、作品ごとにまるで違った魅力を見せてくれる。引き出しの多さのせいか、興味を持つジャンルの広さのせいか、とにかく書くことを目いっぱい楽しんでいるのが伝わってきます。そういう作家さんの作品は読んでいても楽しいものです。

ということで最後のお題です。

   ✉

藤野 真澄様

 突然のお手紙失礼いたします。
 私は高瀬 千重子の娘(息子)で、高瀬 奏と申します。
 三十年以上も前のことになりますので、覚えていらっしゃらないかもしれませんが、先日亡くなりました母、千重子がお借りしたまま返せなかった『茶掛《ちゃがけ》』を、貴方様に返却して欲しいと言い遺しましたので、大変不躾ではございますがご連絡させていただきました。

『和顔愛語《わげんあいご》』と書かれた掛け軸は、私が幼き頃より、我が家の玄関に掛けられておりました。毎朝、目の端に捉えつつも、茶道や禅語に疎い私は興味を持つことはなく、母にその真意を尋ねることもありませんでしたし、母も語ることはありませんでした。
 
 ですから、どのような事情で母がこの掛け軸をお借りし、なぜ今になって私に返却を託したのか。一切わからぬままに、貴方様に文をしたためることが果たして良いのかどうか、とても迷いました。
 ただ、母一人子一人、肩寄せ合って生きてきたなかで母が私に頼み事をしたのは、後にも先にも今回が初めてでした。そんな母の願いを無下にもできず、甚だご迷惑なことと思いつつ、こうしてお尋ね申し上げた次第です。

 もし差し支えなければ、経緯などをお教えいただけたら幸いです。
 でももし、そのままにして欲しいとお望みでしたら、この掛け軸は私の方で大切に保管させていただきます。
 お手数をおかけして申し訳ございませんが、どうぞよろしくお願いいたします。

          高瀬 奏
   

※茶掛とは、茶室の床の間に飾る掛け軸のこと。
今回は、母親は『茶掛』と言ったけれど、実際にはお茶席では無く玄関に無造作に飾られていただけ、という設定です。


   ✉

※そして本人からの連絡事項
 差出人の名前や性別は自由に変更して大丈夫です。もちろん、改編もです!

 とのことです。

 さぁ、どんな返信を書きますかね?
 わたしもこれから考えます(笑)

21件のコメント

  • うわぁ!
    ちょっとパニッって一周走って来ていいですか?
    どうしましょう?
    どうしましょう?

    青木写真スタジオに茶道の心得のあるスタッフはいそうにないです。

    頑張ります!
  • 関川 二尋様

     素敵なご紹介をありがとうございます✧⁠◝⁠(⁠⁰⁠▿⁠⁰⁠)⁠◜⁠✧
     単に気が多いだけでして、聞きかじっただけで適当に書いてしまっていてお恥ずかしいのですが(^_^;)
     でも、楽しんで書いているのは仰る通りですね! 温かいお言葉をありがとうございます!

     あ、差出人だけで無く受取人の名前も改変OKです。漏れててごめんなさい(_ _;)
     よろしくお願いします!
  • 小烏 つむぎ様

     パニッさせてごめんなさい(^_^;)
     偽骨董品を押し付けられた設定とかで、スルーしても大丈夫です(笑)
     そこも含めて改編しちゃってくださいませ~♬
  • 小烏さん、大丈夫、まだ慌てる時間じゃない。
    ここはいったん落ち着いて、明日の献立を考えてください。
    水曜日なんてまだまだ先ですから。
    わたしも全く何もしていませんが、とりあえずエピローグまでは用意しないとな、なんて思ったところです(笑)
  • 涼月さん、こんばんは!
    ラストはちょっとしっとりとしたお題になりましたね。
    和顔愛語、まずはグーグルで調べてみるところから始めてみます。
    ……コメディー路線は封印された気がしますが、どうなるかは書いてみるまで分かりません。
  • 和顔愛語
    ……イギリス生まれのトーマスが、日本人女性・千恵子に恋をしたときに生まれた言葉。彼女の生家は武家であり、その父親が国際結婚に猛反対したとされる。
    その時トーマスは当時男性ではまだ珍しかった化粧を施し、日本人特有ののっぺりとした『和顔』になり、マッチョな体つきを隠すように着物を着て、千恵子に『愛』を『語』ったという。
    その一途な想いに父親の心も折れ、思いかなった二人は夫婦になったという逸話が残されているとかいないとか……
  • てか、返信かけたんじゃね? くらいの勢いでした(笑)
    こういうのは思いつくんだけどなぁ……
  • 涼月さん、ごめんなさい。
    ふざけすぎましたね。
  • 関川 二尋様

     凄いです✨ 素敵(*˘︶˘*).。.:*♡
     そんな逸話があったんだ! と本気で信じました(笑)
     これ、関川さんオリジナルだったんですね(笑) 
     ふざけてなんかいないですよ!
     私、千恵子になりたいです(⁠。⁠•̀⁠ᴗ⁠-⁠)⁠✧
     トーマスさんに着物を着て口説かれたいです(妄想が暴走www)
     確かに、一話書けましたね(笑)
     ありがとうございます。
  • トーマスの心意気が伝わってきました。
    千恵子さん、末永くお幸せに(^^)
  • 関川 二尋様
    涼月様

    一周走って、落ち着きました。

    そしてヒントをもらいにやって来て、「和顔愛語」ってそういう逸話があるんだと納得した次第です。
    そして、「違うんかい!」と肩を落とすところまでがワンセット。

    こういうところが、「ハーフ」の楽しいところですね。

    最終話、頑張ります。
  • いやトーマス信じかけましたよ!(笑)
    こうなったらいっそ、最終話にトーマスを出すしか……(嘘です。ごめんなさい)

    いよいよ最終話ですね。書くのも読むのも楽しみです♪
  • 涼月さん、信じてくれるなんて、なんて心の清い方だろうと改めて思いました。
  • 悠木さんにはやはり見抜かれてましたよね、分かってます。まぁだいたいこんな感じですからね、わたしのノートも作品も(笑)
  • 小烏さん、そうワンセットですよ。それが一番大事。
    コメディーの基本ですね!
  • 霧野さん、信じかけて止まったところがさすが。なにか妙な雲行きを感じ取ったに違いありません。
    トーマスの登場か……


  • ハーイ、カナデさん。
    わたし、トーマスいいます。

    今風に言うなら、あなたの母の元カレデス!
    あの茶掛け、チエコはまだ持ってたデスか。

    和顔愛語、イイ言葉ですね、それに思い出がイッパイデス。
    さて、どーしてチエコさんが今になってアレを返してくれるのか、あなた知りたいでしょう。

    秘密は裏にアリマスデス。

    実はあの紙、ワタシがチエコに借りたお金の借用書の裏デス。モチロン返してませんデス。それを送たというコトは、あなたにお金を払えという意味に違いないデス。

    でも、ワタシもお金ありません。
    ですから、今一度「和顔愛語」送り返しマス。

    あなたが言葉通り、ニッコリと笑って返済を待ってくれるとイイネ。
    あなたの母も怒りをオサエテ、その言葉を見てニッコリ笑って待っててくれたと思うデスから。

    by トーマス

  • ……本編がまだなにも書けてないというのに……
    無駄に完成度が高い気がするのは気のせいかな?うん。気のせい。
  • 関川 二尋様

     www 借用書(笑)
     細かな描写まであって、完成度高いデス😁
     いや、こういうのもお待ちしておりました! 流石フタヒロノート(⁠。⁠•̀⁠ᴗ⁠-⁠)⁠✧
     ありがとうございます✨

    >なんて心の清い方だろう
     そう言うことにしておいてくださいwww
     決して単細胞だからではありません(笑)
  • トーマス出てた(爆笑)
    三十年以上も前に借りたのなら、利息もたっぷりついてるでしょう。
    機関車(の如く働いて金返せ)トーマス、ですねw
  • これで私のハーフも無事最終回を迎えました!
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