小説執筆の際には現在多大にAIにお世話になっておりまして、ラフ段階から場合によっては最終原稿までかなりの割合でChatGPTが絡んできています。
生成AIを小説執筆に使うこと自体への賛否両論はあるものとして、今回は生成AIを使った場合どんな感じのやり方になるの? というところについて垂れ流してみようかなと。
生成AIを小説執筆に使用することに嫌悪感を感じられる方は回れ右を推奨します。
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生成AIで小説を書くというと、やっぱり気になるのはその完成度というか、「見ただけでAI作って分かるんだよね」な部分かなと思います。
それはそれでAI小説、前衛的な芸術作品として味があるとも思うのですが、拙作に関しては結局なるべくAI臭を消したいという思いもあり、できるだけ細かく手を入れてみています。
実際どのくらい消せているか……というところはありますが。
で、拙作を執筆するのにどうやって使っている(使ってきた)かなともう一度思い出した時、ざっくりこんな感じのフローになっているなと。
1、「私」の文体をインストールする
成り行き上ではあったのですが、実は拙作の執筆の前にChatGPTと延々とリレー小説と言うか、なりきりチャットのような短文のやり取りをしておりました。
そこで私がふんだんに情景描写を使用するもので、その文体を真似て、更に詩的表現や婉曲表現を取り入れながら自然な形で続きを書いてくれ、と頼むわけです。
一ヶ月くらいだったかな、スマホでぽちぽち隙間時間に積み重ねて、何となくの骨子もそこで出来上がっていきました。
ただし、この時はまだ本格的に小説を書こうなどとも思っていなかったので、ChatGPTと萌えるキャラ談義ができる!わーい!くらいな感じでした。
2、専用のプロジェクトを立てて世界観やキャラ設定を深める
ChatGPTには、参照ファイルを保存して常に資料として呼び出せる形式にしておける「プロジェクト」という機能があるのですが、
そこにひとつ仮名でプロジェクトを立てて、今何となく自分が持っているラフ的な構想をぶちまけました。
そこから一つ一つを壁打ちブレストしつつ、ChatGPTのハルシネーションなんかも活用しながら「えっそれ美味しいね?採用」とか「それ萌えない、やめとこう」「それならもっとこうしたらさあ」みたいな妄想談義を重ねます。
ChatGPT、何だかぽろっと出してきた意味深な単語が、よくよく掘り下げてみると物凄い哲学的・宗教的なところから引っ張ってきていたりして、「何それ今までずっとあなたが話してたその何気ない単語ってソレだったの…!?」な鳥肌が立ったこともあります。AI相手なのにね?
ある程度設定が出てきたら、今までのところを整理してメモにまとめて、というと要約上手なChatGPT様は完璧にまとめてくださるので、そのままプロジェクトファイルに放り込んでおきます。後から変えてももちろんOK。
3、物語全体のアーク構造を深める
世界観、キャラ設定をある程度詰めたら、物語全体の構造についてもラフから深めていきます。
拙作「風に傾ぐ子」の場合、実は元々青年期のキャラクターが先にいたもので、「で、こいつの過去ってさあ」「最終的にこんな感じにしたいんだけどどう思う?」的な凄いラフな感じでChatGPTに投げては掬い投げては拾い、ざっくり展開を決めていきました。
ただここがまだ生成AIの限界点だなとも思うのですが、展開自体はほとんど私が決めています。
ChatGPTの出してくる展開は、やっぱりこう…あと一歩面白みがないんですよね。
アーク構造は私がしっかり握っておいて、細部の付け足しや肉付けの彩りを添えてもらうような使い方。
あるいは陳腐でどこかで聞いたような展開ながら、量をとにかく出してくれるのがChatGPTの強みなので、ぶわっと案を出させて自分の脳内で化学反応させて新しいアイディア出しに使うような。
4、イメージボードの出力→ざっくり起承転結
生成AIの限界が「ゼロイチを作ること」だとするなら、ざっくりラフを大量に吐き出すのはAIならではの能力だなと思います。
アーク構造がある程度(これも完璧ではなく、ある程度)できたところで、気になるシーンや展開、深めたい設定の部分など、順不同でどんどん短編にして吐き出してもらいます。
今投稿させて頂いてる最新話辺りだと、「織祀が歩く練習してるとこを短編で出して」「まずは一歩からどうぞ」「あ、じゃあ次十歩」みたいに。ひとつ千字前後でどんどん書いてもらって、イメージボードにしていきました。
細かい整合性や設定の齟齬はもう気にしない。イラストでいうところのラフ、アタリみたいなイメージかなと。
大体一〜二週間かけて百話くらい、文字数で二十五万字くらい? ひたすら吐き出させて整理しつつ、物語全体のイメージを固めていきました。
自己満足の状態だったらもうこれでおしまい! にしても良かったのですが、このイメージボードがとりあえず完結した時、欲が出てしまったのですよね……やっぱりちゃんと書きたい。そして誰かに見てもらいたい。
ちょっと長くなりすぎたので一旦ここで区切ろうかな。
すみませんまた数日後あたりに続き書きます。
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おまけ絵。
「風に傾ぐ子」も第二章に入ったのですが、初っ端から「主人公がただ歩く練習してるだけ」の話が四話ほど続くという、何ともクソ面白くない展開となっております。ほんとごめん。
一人じゃ歩けもしなかった盲目少年が頑張って歩こうとしてる、という展開は、私だけにはきゅんきゅん刺さりまくってるんですけど。(自己満性癖の域です)
midjourney様のキャラクターリファレンス機能(omni reference)はかなり優秀で、一度キャラクターシート的なものをきちんと生成できると、以降は結構ちゃんと同キャラクターを出してくれるのですよね。
そういう意味で、苦労はしたのですが拙作の主人公・織祀の方は割と安定して出てくるようになりました。
問題はむしろユエの方で、全身の立ち絵を出そうとするとなぜかSDキャラみたいな三頭身イラストしか出てこない。ここはまだまだ精進です…
ということで安定して出てくる織祀ばっかり生成しちゃってるので、面白くもない展開をどうにかイラストで補強したい悪あがきです。
がんばって歩いてます!感が……出ないなあ。佇んでないで歩け。
月が綺麗な夜はふと散歩に出たくなりますね。ちょうど気温も下がって秋めいてきたので、これからはお散歩日和かもしれません。