こんにちは、もしくはこんばんは。秋野凛花です。
昨日、カクヨムコン9のために投稿していた短編が完結しました。
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エスケープ・ザ・ホーム - カクヨム
https://kakuyomu.jp/works/16817330668001721494 というわけで記念に、この作品について少し解説を。長いです(少しとは)。
当たり前ですが本編ネタバレを含むので注意!!!!!!!!!!
書き始めたきっかけは、ちょっと機会があり、日本の未来について学んだことです。
自動運転が常用化するとか、まあそういうことは知っていたのですが、車の情報(今度の車がどこにいる)とかを一斉に管理し、それで整理ができるので、渋滞がなくなるとか、そういうのを初めて知った時は驚きましたね。
「人間は将来機械に管理され、ディストピア的な社会になる……」みたいな小説とかありますし、実際そうなるんじゃないかと不安に思っていましたが、機械が偉いとか機械のほうが優れてるとかそういう話ではなく、人間のより良い生活のために機械を使い、人間では扱いきれない膨大なデータを、代わりに機械で管理してもらう、みたいな……(すみません説明が下手で💦)。そしてそのために動き始めている人たちが沢山いる。そう思うと、私達が迎える未来は案外悪くないのかもしれないな、と思いました。
だけど、不安というか、聞いた話の中には疑問もあります。それが今回書いた作品にも繋がってくるのですが。
それが、「今は学校や会社は、対面とオンラインで成り立っているが、いつかは全面オンラインで、バーチャル空間で集まり、そこで学校や会社の役割が果たされる」的な話を聞いたときです。
確かに、毎朝満員電車に乗って行くより効率がいいですよね。どうしても対面で集まるのが必要時だけ外出すればいいし。
でもその時思ったんです。(ここから学校に絞った話です)外に出してもらえない子供が出てくるんじゃないかな、と。そして、虐待が露呈しにくくなるのではないか、と。
前者は、作中の考新に起きている出来事が考えられました。だから説明は省きます。
後者に関しては少し説明。学校は、学びの場であると同時に、子供を守る場でもあります。だからこそ、学校でなにか子供に違和感を感じ、調べ、その結果、虐待が発覚することも多いでしょう。
学校という現場が失われたら、しかも代わりに用意される場がバーチャル空間なら、実体が見えません。画面越しだと気づきにくいこと、というのはどうしてもあると思います。というのが私の言い分。
ただ、身体的虐待ならすぐ気づかれるようになるんじゃないかな、と思います。これは現時点で既にありますが、時計をつけるだけで身体状況が把握できます(今は脈拍とかだけだったっけか?まあいいや笑)。ゆくゆくはそれを全国民が持つことが義務付けられるんじゃないかな、と思います。継続的な観察が長期的な健康に繋がると思うので。
少し話が逸れましたが、だから身体的虐待はまあクリア出来るかと。でも思ったのが、目に見えない虐待はどうなる? と。
心理的虐待も割とどうにかなりそうな気がします。「死ね」とか「消えろ」などという言葉を浴びせたり、遠回しでも悪意のある言葉を浴びせ続ければ、今のAIは優秀なので、そういう言葉を聞き続けたら警告が出る、みたいなシステムにしたらどうにかなりそう(漠然)。
それで残ったのが、ネグレクト。はいやっと紗々楽ちゃんの話。放っておかれる、って、なんとも判断が難しそうですよね。しかも将来的に、家事とかも機械がやってくれそうな気がします。だから食事にありつけるし、服も綺麗だし、一見普通。でも親にほっとかれてる、みたいな。そういう状況が出来てしまうんじゃないかなぁ、と考えました。
わかんない!!!! どうにか出来るのか!? 今更不安になってきた!!!! (おい)
……はい、だから(?)、未来での子供の家出の話を書きました。いつかこういう子供たちが現れるかもしれないから、そんな彼らを見逃さないように。こういうホームドラマ的なの、好きです。
相変わらずプロット無しで書いたので、着地点そこ!? となりましたが笑 なんとか一万字以内に収められて良かったです。なかなか好きな話にもなったんじゃないかなー、と思います。
学んだこともちょっと散りばめられたので、勉強の成果みたいな感じもしています笑
そして主人公たちの名前の由来ですが、考新は「賢古考新」から。意味は温故知新と一緒です。
紗々楽ちゃんは、ごめん、語感(おい)。ただ、楽しそうな名前にしたかったです。
ちなみに実は、最初考新をウォーキングに誘ったクラスメイトくんにも名前があって(校正の際に必要ないなと思ったので消した)、日向(ひなた)くんといいます。あまりクラスに馴染んでいない考新を心配してよく話しかけてくれている元気な子です。本編後は、日向くんともよく遊ぶんじゃないかなぁ。というわけでここで供養。
最後にはなりますが、ここでまた、学習の際に知ったことを。
鉄腕アトムなど、昔は未来に対して明るいイメージの創作物が多かったようです。でも今は、未来に対して不安を抱えている人が多く、そして創作物もそのようなものが多い。そう聞きました。
だから私は、少しでも希望を感じられる作品を書きたかったです。結局、二人の問題が解決した、とは言い難いですが、何か希望は持たせられたのではないかな、と思います。
皆さんにもそれを感じ取ってもらえたら嬉しいです。
以上で作品解説は終わりです!!!! 結局すごい長くなっちゃいました。おかしいな。すみません。
また期間内に何か短編が書けたらいいな、と思っています。その時はまた立ち寄ってくださると嬉しいです!
というわけで、今回はここまで。また次の作品でお会いしましょう〜。