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押入れの怪

子供の頃に体験した心霊現象?です。
小説っぽく書いてますが、事実です。
なんとなく思い出して書いてみようと思いました。
 

心霊現象に体験した時のことは今でも鮮明に覚えてる。
あの時は今くらい蒸し暑い夜の頃で、その暑さを紛らわすためかテレビではよく心霊番組が放送されていた。
俺と家族はそんな心霊番組を横目に夕飯を食べていて、恐怖のあまりに今すぐ居間から逃げたかった俺はいそいそと夕飯を口に運ぶと急いで弟の方へと行こうとした。
でも、パッと見た感じ弟はいない。
どこにいったんだと探していると、和室にある押入れに弟くらいの小さな青白い手が俺を見ているかのようにはみだしていた。

「なに隠れてんだよお前」

夕飯前にかくれんぼしてたから、その続きだと思い込んだ俺は笑いながら手に近付く。
すると、手は逃げるみたいに押入れの中へと隠れていって…俺はその後に続いて覗き込んだ。
すると、そこには何もなく…押入れの薄暗い闇が続いていて、人の形はなかった。
俺は困惑した。
だってさっき弟の手があっただろと、冷や汗を掻きながら弟を探す。
すると、和室から少し離れた子供部屋から弟のはしゃぐ声が聞こえてきた。
弟は流行っていたバトスピのカードを持っていて、まだ幼い三男と一緒に遊んでいた。

困惑が加速した。
じゃあ、あの青白い手はなんだったんだと考える。
というかそもそも、あの生気がない手を見た時点で怪しいと気付くべきだった。
ぶるっと、実際に心霊現象に遭った俺は親に和室にいたくないと言って、その日は子供部屋で寝た。

それからしばらくして、その時の記憶はないけど、親曰く変な行動をしだすようになったと聞いた。

つづく。

反応あれば書きます

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