• 異世界ファンタジー
  • エッセイ・ノンフィクション

エーデムリング物語を読み返して

書きかけの続きを書くために、シリーズを読み返してみました。
へぇ、私こんなの書いていたんだあ……な状態で、本当に続きを書けるのでしょうか?(笑)

ポリコレ云々言われている今だから、むしろ、新鮮に感じるなぁ。(おい)
エーデムリングの世界では、生まれながらの血に縛られ、不公平で不平等が当たり前で、その中で様々な種族がそれぞれの正義のために生きている。
髪の色で差別を受けたり……が、当たり前の世界。
女性は明らかに能力的に男性よりも劣っているのが前提の世界だ。
相互理解なんて、そう簡単にはできっこないよ、みたいな前提で、物語がある。
差別を肯定する物語ではなく、むしろ、差別の奥にあるもの・本質って何なのだろう? と疑問を持って書き始めた。
誰もが平等を尊ぶのに、平等には程遠い、生まれ落ちた瞬間から、恵まれたものとそうではないものとがいるのが当たり前の中、等しいじゃないかといえば、恵まれたものの傲慢だったり、恵まれないもののやっかみだったりしか、聞こえない。
だからどうしろ、という答えじゃなく、そもそもが皆違って理解しにくいもの同士なんじゃないの? それ前提に、考えていこうよ、みたいな投げかけかも知れない。

「漆黒のジュエル」がエーデムシリーズの3となっているけれど、本来は、3−1だ。3−2、3−3がある。
「漆黒のジュエル」の主人公はエリザであって、サブ主人公はサリサだ。ジュエルではない。ジュエルは、常に受動的で、運命に流されていく子供でしかなく、ほぼ活躍していない。
ジュエルが活躍するのは、3−3「彼方へ」という作品の中でだった。
「漆黒のジュエル」の中のジュエルのように、生まれ……つまり血の宿命によって翻弄されてしまう子供たちが、3−3で自主的に自分達の生き方を探し、見つけ出す、という物語のはずだった。
そして、中でも3−2「蒼白なるファセラ」は、最もダークで救いのない話になる予定だった。が!
あまりにも執筆当時の「漆黒のジュエル」の評判が悪く、見直す羽目に陥ってしまった。そもそも、私自身、この作品を描くのが鬱で堪らなかった。
なので、飛ばして「彼方へ」を先に書き始めていた。
結局、両方とも中途半端で終わっていて、続きを書かずにここまできた。

最近になって「彼方へ」の続きを書こうと思い始めた。
ところが、書いている途中で、これ、やはり、ファセラを書かないとダメじゃん? と、思い立ち、そちらも並行して書き始めている。
でも、どう考えてもファセラは盛り上がらない作品になりそう……というのも、エーデムは全て旅があるのだけれど、ファセラには旅がないからだ。
さて、どうしよう?

……と、単なる愚痴でございました。

コメント

コメントの投稿にはユーザー登録(無料)が必要です。もしくは、ログイン
投稿する