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千の風
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4件のコメント
神辺 茉莉花
2022年1月18日 01:30
こんばんはー
「Sランクパーティーを追放された最強のヒーラーは回復魔法の真価を知る」
を読みました。
気になった部分をポイント的にあげています。
(各話の応援コメントに書くと他の読者が逃げちゃいそう……)
・再生
>「ありがとう」
> オレは好意に甘えることにした。まんいちテッドの奴が現れても、身を寄せ合って眠っている浮浪児を怪しいとは思わないだろう。それに、この少女と離れたくない。そう思っている自分がいる。
※この、ルナの優しさと俺の素直さがインパクト不足(ざっくり口を悪くして言うと、ご都合主義に捉えられかねない展開)
なぜ「この少女と離れたくない」と思ったのか、あと一文か二文ほしい。
>あ、ああ……。
>オレは声にならない声を聞いた。
※ここで音(声)以外の描写を入れる。
ルナの表情についてもう少し細かく。(説明にせず、描写したほうが絵にしたときに映える)
・天使
冒頭、若干描写が足りなめに感じられました。
日差しは? 気温は? 路上で寝ていたんだろうからその固さは? 風はどれくらい吹いてます? ゴミはどれくらい散らばってます?
>だが、幸せな温もりは肌にまだ残っている。
ここの「幸せ」について
前話で「俺はこのぬくもりに包まれて幸せだ」というのが読者に伝わらないと、ここの一文が薄っぺらく感じちゃうのでもったいないです。
>たった一個のパンが重い。パン屑を隠して食べるような生活で、このパンがどれだけ貴重な物か。想像するのが恐ろしい。
1日で最下層の人間の気持ちに同感できるのかどうか、余力があればもう一回考えたほうがいいかもしれないです
>「でも信じる。私は知っているもの。キミって本当は天使なんでしょう。遠い遠いところから、ルナのために来てくれたんだ」
ここがふんわり甘めかな……?
ルナの性格、と押し切るのもありではあるけれど、こう……もう少しひりつかせた方がアクセントにはなる感じはしました。
・上納金
> オレはヒーラーだ。治癒魔法のために両手をいつも空けているから、剣や槍は使わない。だが、素手で戦う条件でならSランクパーティー、双頭の銀鷲の中でも最強だったと自負している。
連載を意識してのものだとは思うのですが、公募だと既に説明していることなので抜かしてもいいのかなーと思いました。
・古着屋
ちょっと主人公に親切な展開っぽいかなぁ……?
何らかの伏線なのかどうか、ちょっと気になるところ……。
・双頭の銀鷲
>「わかったわ。また、会いましょうね。かわいい未来の勇者さん。そうだ、せっかくだから聞いておかなくちゃ。大人になったら私と結婚してくれる?」
ハーレム展開もなしではない、と思います。ただ、惚れるきっかけが少し薄いように感じられました。
もしくは、ハーレム要素が不要の作品であるにもかかわらずハーレム要素を入れようとしているか……??
・城門
>「あの子を守る。ボクはそう誓ったんです。ルナを助けるためなら、自分の命なんてどうなってもいい」
ここは本心?
それとも、見栄?
本心であればこの台詞、結構強い台詞なので説得力・共感力を高める工夫をしたほうがいいかもなぁと思いました。
せっかくのセリフがもったいない。
・ギース
>オレの想像なんだが、万能ポーションには何か裏があるんじゃないかと思う。
ここ、つまり、物語の目的が「万能ポーションに込められた策略を明かす」なのかな、と思いました。
もしそうであるならば少しだけ展開が遅めなのかなぁ……という感じはしています。
・契約書
>食事が終わると、子どもたちはすぐに寝室に行ってしまった。ギースの長女が、ルナと一緒に寝てくれるらしい。いつも路地裏で身を潜めていたルナにとっては、驚天動地のイベントが続く。
ここの……特に
「いつも路地裏で身を潜めていたルナにとっては、驚天動地のイベントが続く。」
ここを描写でも補強していったほうがいいのかな、と思っています。
>「もしかして、バクトラの文字が読めるのか」
>「ああ、オレの師匠の母国だからな。それに何度かギルドの仕事で遠征したこともある。ポーションが出回る前の話だが、契約や交渉は俺の役目だった。文末の表現に癖があるが、慣れればそれほど難しくない」
こういう細かい設定も作品内できちんと拾っていけるといいな、と思っています。
> ギースが驚くのも無理はない。九百シルクといえば平均的な冒険者の年収よりも高い。今のギースにはとても支払えない額だ。
ここの「今のギースにはとても支払えない額だ。」というのは俺の視点から見て断定してOKのものですね?
>「頼む、金を貸してくれ。ギルドに貯金があるんだろう。貸してくれたらなんでもする。いつか治療費と一緒に絶対に返す。だから……頼む」
(中略)
>「話は最後まで聞け。とにかく今、必要なのは返済に使える現金だ。ギース、おまえはパーティーを追い出されただけで、まだギルドの資格は持っているんだろう。オレが手伝ってやる。冒険者は冒険者らしく、真っ当に稼ごうじゃないか」
ちょっと会話のみでつないでいてもったいないなと思いました。
台詞の抑揚や音、匂い、身振り等何かを差し挟んでいったほうがいいのかもな、と思っています。
・凶獣
二頭目のサーベルタイガーの……攻撃してから倒れるまでがあっさりだったかな、と思っています。
具体的に言うと
>だが、確かに手応えはあった。そいつは前のめりに倒れると、そのまま動かなくなった。脳を破壊したからだろう。さっきよりも反応が早い。
ここかなー……
・治療
>「大丈夫だと思うが、心配なら剣でつついてみてくれ。おまえが食い殺されなければ死んでるってことだ」
ここの、ちょっとひねった物言いは好きでした。
・遺体
>「あのね。あの人は、たぶんあなたが知っている人だと思うの」
この「坊や」→「あなた」への呼称の変化ですが、これは多分、足を治療したから尊敬の念を込めて、ということだと思うのですが、一文か二文で補足したほうが読者にとっては親切だったかな、と思いました。
>オレは軽く手を合わせてから、布をそっとめくった。
念のための確認ですが、合掌の作法は主に仏教ですが、ここはこのままでOKですね?
(十字を切る、あるいは祈りの仕草をする、等にした方がいいのかも?)
・ギルドマスター
>「つまり、特別な運を持っている子どもってことかね」
>「まあ、そういうことでして……」
>「なるほど。ゲンを担ぐのも冒険者の性さがというものだ。それならば理解できる。そこの君、どうだい。今から大事な話をするんだが、秘密を守ってくれるなら、おじさんたちとの同席を許可しよう」
うーん……?
若干あっさりだったかもしれないです。
話がスムーズに進みすぎている感じが少しだけしました。
・パーティー
>万能ポーションは三年も経つと水と同じになるんだ。
ふむふむ……。
新設定が出てきたのですが、どうしてポーションを忌避していたカインにこのことが分かったのかな、と少し疑問に思いました。
>悪いけどあたしにはもう、お手上げなんだ。坊や、誰か男の人を連れてきてくれないかい。
初対面で叱り飛ばして邪険に扱ったにしてはちょっとすぐに態度が軟化している感じはしました。
(じろじろ見るんじゃないよ。あんたにはどうしようもできないんだから、誰か男の人を連れてきておくれ みたいな感じ?)
>戦闘の指揮はベリオスが、それ以外はオレが指示していた。
ふむふむ。
設定としてはいいのですが、この設定を明かす場所ってここでよいです?
半分くらいになってから新設定なので……もう少し早めの方が読者が安心するかなぁと思っています。
・追跡
>この体になってから、どういうわけかやたらと眠い。
ここの一文、前(村に着く前の馬車内だったかな…?)も出ていたので、飛ばしてもいいのではないかなと思っています。
何か伏線とか重大な理由があれば強調させて読者に覚えてもらうという意味があっていいのですが……。
> 小さく呪文を唱えると、左手の感覚が消えた。これで気絶する心配はない。オレは慎重に狙いを定めると、右手に持ったナイフを思い切り振り下ろした。
テーブルの上で串刺しになったオレの左手が跳ねた。やはり、子どもの手は軽い。
絵で見せるのであればここなのかなと思うので、もう少し描写を多めにして、絵として映えるかたちにしていったほうがいいのかなと思いました。
・魔族
>「おまえは魔族だな」
>この体の色。長い腕、背中の翼……。
>回復魔法を教えてくれた師匠から聞いたことがある。
>バクトラは昔、全土を魔族が支配していた。三百年前に今の王朝を築いた英雄が魔族を倒して、人間の手に国を取り戻した。それから魔族は日陰の存在になり、歴史の表舞台から消えた。
魔族という設定は悪くはないと思っています。
ただ、この世界観では「魔族」っていうのがいるんだよ、という開示が少し遅めだったのかな?とは思いました。
・誘惑
ううむ……ちょっと全体的にラノベよりはちょっと年齢層が高めな色っぽさがあったかな、と思います。
(エロみやえちえちな展開を出すことは男性向けのライトノベルではありなのですが、もう少し年齢層が低めのエロさ…もしくは薄めたほうがいいのかなと思っています。極端に言うと女性向けのライトノベルにフランス書院の作品が紛れ込んでいる感じがうっすらとしました)
・銀鷲
もう少し…全体的に描写がほしかったかなと思ったのと、ラストの
>『暁の不死鳥』には相手に悟られるようなことをする間抜けはいない。
ここを補強するシーンがあるとより説得力が増したのかな、と思いました。
・事情
クライマックスに近い部分で展開としてはいいと思いました。
セリフで展開していく癖があるのかなぁ……とは思っています。
・失望
>いくら独身の男でも、そのことくらいは知っている。そう言えば誰かに聞いたことがある。こういうデリケートなことは、戦争なんかの精神的なショックで始まることもあるらしい。
うーん……ちょっとここ、必須だったかどうかと言われると迷う感じはします。
割と繊細というか、ラノベ向きな話題かどうかと言われると……うむむ?という印象でした。
ちょっと……「初潮=大人」とするよりも、もう少しファンタジー色を強めたもので大人と認定したほうがいいのかもしれないです。
>「カイル、リディが。リディの息が止まったわ」
> シャルの声がした。
ここはどんな語調だったんでしょう?
ベリオスを優先させようとしたことの非難を込めた台詞?
焦りを含んだ台詞?
放心した感じの、冷静な台詞?
・結末
>「カイル、ルナが手をつないでいてあげる」
> 差し出された小さな手を、オレは溺れかけた子どものように必死に握り返した。
うん、ここはすごくいいと思いました。
ヒロインが積極的に主人公のために動くのはすごく好きです。
・脱出
>城の連中は一度命令に従うと決めると、それ以外の思考は失ってしまったようだった。ぞろぞろとついて来て、ただ遠巻きにオレたちを見ている。
ここは……少し落ち着いた…大人しい展開になってしまったのかなと思っています。
ここまで!
長くなっちゃってごめんなさい!
千の風
2022年1月18日 07:47
ありがとうございます。
参考にさせていただき、これから改稿します。
特に描写についてはよく考えてみたいと思います。
ただストーリーに触れる部分。特に生理の設定とかは少し難しいです。あの場面でベリオスが味方に回る可能性はほとんど皆無なので……。取り返しのつかないことをしたという意識があるので、おそらく理性的な説得は通用しないはずです。薄暗い状況ということもあり、他に手段は考えつきませんでした。
カクコンは☆2〜300がボーダーラインだと思っているので、これから急に伸びることでもない限り、取り下げて他の公募に出す予定です。この作品はどこに向いているかなどもご意見をいただけると嬉しいです。
神辺 茉莉花
2022年1月18日 10:26
最終話コメント確認しました
あと、こちらのコメントも。
>中身大人の子どもについては、身長や体格の埋められない差を表現したかった
ということだと、カイルの身長や手足の短さ、子供ならではの体重の軽さにより悔しがるシーンをもっと入れてもいいのかな、と考えています。
ふむふむ、生理の部分、難しいです?
仲間内で「エルフが大人になったことを示す身体的特徴」を話し合った時には
1 もともと体に花のつぼみの紋があって、大人になると開花する
2 発情に関する器官があって、そこが機能すると大人のサイン
3 瞳の色が変わる(他のメンバーが知らせる等の方法で知る)
等々出ましたが……
あと、確か……涙関連だと割と設定が多めの感覚はあります。
(好きな人ができると流す涙が宝石になるor男を知ると宝石にならない等)
ただ、油布さんのほうで「ここは根幹だから変えられない!」というのならこのままにした方がいいのかなと思っています。
公募の出し先ですが、嘔吐シーンや四肢欠損、初潮の描写があるのでおそらく相当絞り込むかたちになります。
幅広くとる電撃か、割と四肢欠損等の描写に寛容な(※)ファンタジアかな……。ただ今はファンタジアもラブコメにかなり力を入れているので、時期をずらすか、何か別な方法(改稿するとか、他サイトのコンテストも検討してみるとか……)を考えてもいいのかもしれないです。
あとは一般のファンタジーでいくつか探した方がいいのかな、と思っています。
※……ポストアポカリプス、ダークヒーロー、ダークファンタジーだったので通ったのかもしれないです。
千の風
2022年1月18日 22:28
アドバイス、ありがとうございます。
そういわれてみれば、オレンジ文庫の選評で『乳房』とか女性読者向けの賞では遠慮してほしいとか書かれていたのを思い出しました。なかなか成長しないですね。
小手先で修正するより、いっそのこと今回の教訓は次回作に生かそうと思います。(これはこれで公募に出すつもりです)
読者に配慮した、かつ自分も楽しめる作品を書くつもりです。カクヨムにアップするかどうかは未定ですが、次は女性向けを書いてみようかな……。
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