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冷涼富貴

@reiryoufuuki
2018年8月14日に登録

ラブコメ
現代ドラマ

2022年4月10日
『妹できたよー、腹違いだよー！』やその他もろもろについて
いつもお世話になっております。さて、タイトルの作品なのですが、久しぶりに更新してみました。ご一読いただければ幸いです。半年以上間が空いてしまい、話の内容を半分忘れかけておりました。実際、この話は自分がどういう話をよみたいか、というところに重点をおいて書いた話であったりします。なので自分ではわりとお気に入りの話なのですが、あまりランキングはあがりませんでした。ちょっと独りよがりな話になってしまったからなのでしょう。坪井紗英というキャラクターは、小松川奈保里と同じくらい気に入ってるんですけどね。それでも待っててくださる方がいる。嬉しいことこの上ありません。ランキングが上がらないと皆に読んでもらえない。それは作家のみなさまが抱える葛藤といいますか、やはりたくさんの方に読んでもらいたいと思うことは当然ではあります。その先に書籍化やリワードというニンジンがぶら下がっている限り。しかし一方で、人気がでなかった物語を完結させたい気持ちも心のどこかにあるんです。もし続きをよみたい話があれば、催促していただければ前向きに検討したいと思っています。あと、こんな話を読みたい、なんてものもあれば、リクエストくだされば検討したいです。最後に、最近コメント返しが滞り申し訳ありません。地道に返していきたいと思います。少しずつ返してはいるのですが…… 皆様に見捨てられないよう頑張りますので、今後ともよろしくお願いいたします。
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2022年4月4日
すみませんコイビト・スワップ２に関しての補足です
エイプリルフールネタに使ってしまい申し訳ありませんです。しかし誰も待ってないだろう、とは思っておりました。あれはあれで完結したコンテンツなので。ただですね、あの話は、十万字くらいを一区切りにしていろんな浮気ざまぁの話を書こうと思っていたものなんですよ、もともと。だから続編ネタも実はたくさんあるのです。ワシの浮気ざまぁはあと７通りはあるぞ！　みたいな。正直、悔しいんですよ。あの話が忘れ去られてなかったものになるのが。そうなるくらいなら自分の手で葬り去ります。 ……と、それはともかくとして。まあ、『皇帝に聖女を～』が終わったら次の連載を考えます。予定より長くなってしまった……
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2022年4月4日
どうしましょうかね
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2022年4月1日
コイビト・スワップ２
なんて書いたら需要は果たしてあるのかむろん登場人物は一新しますがまあそれはともかく本当に更新サボってすみません今日からまた頑張りますね #エイプリルフール
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2022年3月20日
完結作、増やしたいです
サポーター限定
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2022年3月17日
こちらは震度６でしたが無事です。皆様は大丈夫でしたか？
いつもお世話になっております。まさに続きを書いていたときにまさかの震度６。家がもう大変なことになっております。申し訳ありませんが、続きはもうしばらくお待ちください。みなさまも、余震や津波にはお気をつけください。命を最優先に。
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2022年3月16日
体調不良でさぼっててごめんなさい
お久しぶりです。本業でクソみたいな労働環境に置かれ、体調を崩し少し休んでおりました。何とか復活いたしましたので、また頑張りたいと思います。ランキングにいるうちは何とか更新せねば、とは思ったりもするのですが、下がりきってしまうと割とランキングはどうでもよくなりますね。まあとにかく。すみませんでした。また頑張ります。
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2022年2月22日
いろいろ言いたいことあれど、なかなか機会がありません
いつもお世話になっております。『皇帝が聖女を寝取りやがったから、ちょっと帝国滅ぼしてくるわ。』なんですが。なんかここで書いてても気づかれないような感じではありますね。いっそ連載しちゃった方がいいのかと思いました。乱痴気第一部くらいの長さで完結させようかなと思っております。つまり二万字くらい。ま、なんで近況ノートでやってたかというと。連載するほどの内容でないということと、また乱痴気みたいな連載したら叩かれそうだったからです。乱痴気の二番煎じですしねｗｗｗあと、コメ返しできなくてすみません。近日中にまとめてやりたいと思います。そして最後にギフトくださった方、ありがとうございます。何も返せないのが心苦しくはありますが……その分頑張って執筆していきたいと思います。
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2022年2月22日
土下座したからってパーティー内の浮気が許されると思うなよ（３）
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2022年2月20日
土下座したからってパーティー内の浮気が許されると思うなよ（２）
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2022年2月20日
皇帝が聖女を寝取りやがったから、ちょっと帝国滅ぼしてくるわ。（３）
　俺がこの上なく強いと改めて認識してすぐ。　俺は『そうだ、京都へ行こう』くらいの気軽さに怒りを込めて、皇居へと来ていた。　そうして謁見の間に通されたのだが──おうおう、雁首揃えて集合してやがるわ、乱交参加者がな。　全く、貴族間でのパーティーとかふつうは優雅なドレスを着た貴婦人たちと優雅なダンスを踊ったりするところだろ。ドレスもなんも着てない偽婦人どもとシュールな腰振りダンスしてどうすんだ。おまえらのせいで、こんな駄文を読んでくださってる神様たちが別の異世界物読んだ時に、『パーティー』って単語が出てきたら真っ先に乱交か、と勘繰るようになっちまうぞ。「｜朕《ちん》は忙しいのだ、用事があるなら手短に頼むぞ、勇者よ」　そして皇帝はユソケルもびっくりの黄帝だった。偉そうに、なーにがチンだよそんくらいしか自慢できるもんねえくせして。　皇帝ってのは世継ぎを作るのが大事だから代々精力で選ばれてる、とか斬新な設定に遭遇したせいで俺の頭は射精しそうだっつの。イチローだかチローだか知らねえがユソケル投入して挿入してやる気マックスおセックス天国でショーテンしてやがれ。ああ、山田君に命令して皇帝の座布団全部取ってやりてえ。　──ま、今回は物理的に笑点させるつもりだけどな。「皇帝陛下の股間にご挨拶申し上げます。にゅっと出てピュッと出してしおしおのぱぁ！」「なっ！　陛下に無礼であるぞ、勇者殿！」「これはこれはクスコ子爵どの。いやー、まさか爵位がマラサイズで決められているとは思いもしませんでした。子爵は子爵サイズ……いやひしゃくサイズ、ですね。柄の部分」「な……な……」　俺は一人一人に向き合い、罵倒をまず開始した。「ええと、イラマ男爵は、モンキーサイズのバナナのようでした。しわしわの男爵イモどころか男爵バナナまで股間で育てているとは恐るべし先見の明です。今後国を挙げてバナナの栽培を推奨してはいかがでしょう。皮をむかれたら食べられるだけですけどね」「ぶ、無礼な！」「マライヤ伯爵においては、あまりに平均的すぎて印象すら皆無でしたな。ああ、でも『近こう寄れ』とか言って、洗ってもいないご自身の分身をさらすのはいかがなものかと。恥垢だけに恥ずかしいったらありゃしない。死ぬほど恥ずかしいのであればいっそのこと介錯してあげましょうか？　マライヤ伯爵じゃなくてマライヤ介錯になっちゃいますけどね」「お、おのれ！」「バクマン侯爵は……ああ、うん、前より後ろの方がお好きだなんて、そりゃいまだに後継ぎができないわけですな。こうしゃくどころか「肛射、クッ！」だったとは予想もしなかったですねえ。いっそのこと皇帝や聖女の力をお借りして、後ろの穴でも妊娠できるお相手を探し出してみてはいかがです？　人間じゃないかもしれませんけどね」「や、やかましいわ！」　おうおう侯爵ともあろうお方がテンパってて言葉づかいも荒くなっておるよ。というか侯爵は後ろ専門なんだから男色もイケんじゃねえか？　ま、いろんなところで恨み買ってるみたいだから、男色に走ったら刺す方から刺される方へ華麗なる転身させられるかもしれんがな。因果応報というかチンがモーホーというか。「で、最後に。皇帝陛下、アンタはこれから、自分が腹上死できないことを散々嘆くがいいよ。今ここで、俺にヤラれるんだからなァァァァ！！」　おい糞皇帝。そこでなんで両手を後ろに回して自分のケツの穴隠すんだ。 ―・―・―・―・―・―・― 異世界物は罵倒の語彙が限られてきてムズカシイ。
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2022年2月19日
土下座したからってパーティ内の浮気が許されると思うなよ
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2022年2月18日
皇帝が聖女を寝取りやがったから、ちょっと帝国滅ぼしてくるわ。（２）
　俺はただただ震えていた、『デバガメくん』に残っている映像を見て。　乱交シーンはここで細かく描写すると神の見えざる手が働いてしまうので割愛する。すまんな、全裸待機してた諸君。　だが重要なのはそこじゃないんだ。　皇帝と側近たちとの乱交シーンに、俺と一緒に魔王退治のパーティーを組んでいた聖女、女剣士、魔法使いの三人の美女がいたことがまず第一の衝撃だった。　そしてそれだけに飽き足らず、三人の事後会話がまたまた衝撃を生み出す。　聖女『はぁー、今日も気持ちよかったー』　剣士『そりゃこんなところでこんなことやってたら気持ちいいに決まってるでしょ』　魔法『そうね、しかもみんなテクニシャンだもんね』　剣士『だけどさ聖女、あんた勇者と恋仲になったんでしょ？　こんなところでこんなことやってていいの？』　聖女『いいのいいの、恋愛とセクロスは別物だし』　魔法『心の底からビッチな発言ありがとう。まったく、最後のほうなんて調子に乗って避妊具使わなかったでしょ。もし妊娠したらどうするのよ』　ちなみにこの世界にもスキンというものは存在する。異世界転移してきた誰かが持ち込んで売り出したら広まったらしい。　聖女『うん……でもなかった時が気持ち良すぎた』　剣士『だーめだこりゃ。ま、マンが一にもチンが一にも妊娠しても、その前に勇者とヤッちゃえば、勇者の子ってことで育てられるでしょ』　聖女『そうだよね、まさか皇帝の子とは思わないだろうし』　魔法『そこまでするなら皇妃になったほうがいいんじゃない？』　聖女『えー、だって皇妃なんて大変でしょ、わたしは国を背負えるような器じゃないわ。それに皇帝だってわたしのこと遊びだってことあからさまだし。結婚はわたしだけを愛してくれる人としたいもの』　剣士『じゃあセクロスもおまえだけを愛してくれる人としろよこのビッチ。皇帝とたてつづけに何発もしやがって』　聖女『一緒になって乱交してるあなたに言われたくないわ。それに勇者にとっても名誉なことでしょ、皇帝と穴兄弟にになれるのよ？』　魔法『……まあ、おまけに勇者、ヘタそうだもんね。アレはきっと童貞』　剣士『だなー。ちょっとへそチラしただけで真っ赤な顔して目をそらすとか、どんだけ経験ないんだよとしか』　聖女『だから結婚相手にはいいじゃない。きっと浮気とかしないでしょうし、わたしのテクニックでメロメロにしてあげれば』　ここで思わず『デバガメくん』をぶち壊しそうになったが、何とかこらえた。こぶしを握り締めすぎて血がダバダバ出てるわ。　やっぱ魔王退治の旅があまりにもあっさりしすぎたのが良くなかったんかなあ。聖女も剣士も魔法使いも、全員俺に対する信頼とか敬意とか抱いてねえ。　実質俺一人で魔王軍壊滅させたってのによ。おまえらなんざ、あれほど弱かった魔王軍四天王に襲われそうになってお色気シーン担当してただけじゃねえか。　糞が。　いや、糞に失礼だな。糞だって発酵させて畑に撒けば作物を育てる。あいつらはほっといてもなんの役にも立たないどころか、皇帝一味を勃たせるくらいしかできない真正の人間産業廃棄物だ、人権なんてねえ。　膜再生の手術して出直してきやがれ。ま、膜再生しても秒で破られるんだろうけどな。　こいつら全員俺の敵だ。皆殺しにして、この国滅ぼしてやりたいわ。　………… 　ちょっと待てよ。　魔王軍って弱かったよな、めちゃくちゃ。　なんせ俺のレインメーカーで四天王は即死、魔王に至っても即堕ち二撃だ。　なんであんな弱弱しい魔王軍を、こいつらはあんなにも恐れていたんだ？　実際死者数も多くて被害も出たみたいだし、俺が転生してくる前まで戦線は膠着状態どころかやや押されてたんだろ？　転生してきてからも皇帝どもの股間は硬直状態だけどな！　戦線後退じゃなくて前立腺肥大が関の山だ。　………… 　ひょっとして、帝国軍って、俺一人で壊滅できるんじゃね？
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2022年2月17日
カクヨムサポーターズなんちゃらでご支援いただきありがとうございます
サポーター限定
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2022年2月15日
皇帝が聖女を寝取りやがったから、ちょっと帝国滅ぼしてくるわ。（１）
夜中のテンションで書きました。後悔しています。 ―・―・―・―・―・―・―・―・―・― 　勇者に転生しても、なにもいいことなんてなかった。　聖女と知り合えた以外は。　いや、だってそうじゃん？　世界の平和を守るため魔王を倒すのが勇者の使命じゃ、なんて言われてもピンとこないってな。この前まで俺、日本で大学生やってたんだぜ。　彼女を寝取られたショックのあまり衝動的に電車に飛び込んじゃって、カクヨーロッパ異世界に転生したはいいけどさ。　転生先の勝手も分からぬまま勇者認定されちゃって、挙句の果てには魔王を退治してこいなんていきなり命令されてもなあ。勇者に転生するくらいなら王様に転生したほうがよっぽどいいわ、って素直に思った。　ま、そんなこんなで無理やり魔王退治のパーティ組まされてさ。　正直冒険の旅に出るのもだるくて気乗りしなかったけど、聖女をはじめ美女がパーティ内に三人もいたのよ。あとは損得勘定でその先を決めるわな、普通。　吊り橋効果じゃねえけどさ、危険を共に乗り越えていけば、パーティ内でのキズナとか強くなるじゃん。そこに愛情が芽生える確率激高でしょ、こういう状況なら。　しかも聖女なんかさ、ポジション的に勇者とくっつくのがお約束なところあるし。　さらに、聖女がまた絶世の美女なのがもうね。　さすが異世界というか、理想妄想をそのまま絵にしたような容姿してんの。こんな美女、前世じゃどう間違ってもお知り合いになることなんて不可能。　しかしこの世界なら、うまくいけば知り合いどころじゃなく尻合いパンパンパンドピュまでできそうな気がするだろ？　　というわけで、納得いかない部分やめんどくさい気持ちは多少あれど、股間の赴くままに俺は魔王退治に出かけた、ってわけよ。　しかし誤算はあった。　まず一つ目の誤算は。　俺が強すぎたせいで、まったくピンチらしきものもなくトントンと冒険が進んでしまったこと。　なんだよあの無駄な魔王軍四天王とかの設定。剣とか使わなくても、俺のレインメーカー一撃で死んでんだぞ。オカダや内藤のほうがよっぽど強いとかふざけんな。俺の見せ場が一瞬で終わっちまったじゃねえか。おかげで危険を共に乗り越えてはぐくまれる愛情みたいなものが全く見えなかったわ。　ま、魔王はさすがにレインメーカー一撃とはいかなかったが、残念ながらそのあと追加攻撃で繰り出したデスティーノで死んだ。皇帝とやらに渡された聖剣がただただ重くて仕方がないお荷物と化した瞬間だったわ。この肉体だけで十分だった、さすが俺。　プロレスラーが転生してきたら俺以上に無双できるわな、こりゃ。　結果、一週間もたたずに魔王退治の冒険の旅があっさり終わってしまい拍子抜け。　それでも、俺に課せられた使命はまっとうしたわけだ。調子に乗りつつ凱旋した俺を待っていたのは民衆の喝采と皇帝の恩賞。ありがちではあるがな。　だが冒険が終わってなお、まだ聖女の体内を先っちょすらも棒検してねえってのに、満足できるわけねえだろ？　性的な意味で。　てなわけでとりあえずいろいろめんどくさい式典が終わってから最初にやったのは、聖女を口説き落とす作業だった。　うぬぼれにもほどがあるが、聖女が拒むわけないと思ってたし、実際拒まれなかった。というわけで晴れて俺と聖女は、はた目から見てお似合いのカッポーに昇格したわけだ。　これでミッションコンプ。魔王も対峙して世界に平和が訪れたわけだし、あとは聖女とラブラブチュッチュズコバコエクスタシーなオーガズムムーブをかますだけ。　──なんて俺は考えていたんだが、ここでもう一つ誤算があった。　俺とイチャラブする間もなく、聖女は連日皇帝に呼び出しを食らっていた。　聖女曰く、『皇帝の命で、魔王によって荒らされた地域を救うべく祈りを捧げている』、らしいが。　さすがに連日連日皇帝のところへ足繁く通われては、いくら俺でもいろいろとギシアン暗鬼、いや疑心暗鬼になる。前世で浮気しやがった元カノの行動にそっくりなんだもの。　仕方なく俺は、またもや誘いを断り皇帝のもとへ向かった聖女を探るべく、魔王との対決の際に奪ってきた使い魔『デバガメくん』にあとをつけさせた。　なんとこの使い魔は、１テラバイトの動画を記録できる優れものの使い魔である。　そうして、そこに記録されていたものは。　聖女が皇帝やその側近たちと乱交しているシーンであったのだった。
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2022年2月6日
特に意味はないですが、『乱痴気～』という作品についての独り言
いつもありがとうございます。さて。『好きだった女子と妹が不特定多数と乱痴気騒ぎしていた現場に遭遇したので、縁を切ろうとしたらすり寄られた。でももう遅い。』という作品についての話なのですが。この作品、実はラブコメジャンル別で日間週間１位をとってるんですよね。自慢みたくなってますが自慢に違いないです。しかし、正直に申しますが、なぜこの話がここまで受けたのか自分でもわからんのです。漠然と、勢いだけは他の追随を許さないレベルだったとは理解しておりますが。テンション高いときに読むと笑えますが、やたら冷静な時に読むと、くだらないギャグ満載の駄作。そしておそらく一度読んだら二度とは読まない話。そう解釈しております。果たして、このような勢いだけの話はまだ需要があるのか。こんな話をたくさん読まされる方はたまったもんじゃないだろう。そして、繰り返し読むことはない使い捨ての作品ではないか。そんな葛藤をかかえつつ。方向性を探る迷走を繰り返しております。この作品のような方向性を不快に思う方も多いでしょう。方向転換するときが近づいているように感じます。深夜の愚痴でした。この近況はしばらくしたら消します。
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2022年2月2日
カクヨムコンはなんとか終わりました（私の中では）
皆様、お世話になりました（フライング）クレクレしたのもあるのでしょうが、思ったよりも★とフォローをいただけて喜んでおります。感謝。カクヨムコンに新作で参加したのは初めてで、割と楽しく書くことができましたが、内容的には独りよがりになりつつあった感がひしひしと。来年も参加するのであれば、ガチで書籍化を狙えるような話を書きたいと思います。いや今回の話はどうなんだといわれると言葉に詰まるのですが。やっぱり大事なのは続けて書くことなんだなあと実感した次第です。さて、カクヨムコンも終わったし、ここからは私の時間です。もちろんネトラレアの連載は続きますが、今後はジャンルにとらわれずに思いついたものを文章にできるような活動をしていきたいと思います。作品によって作風がガラッと変わってもご容赦ください。本当に、応援いただきありがとうございました。
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2022年1月12日
コメ返し
すいません必ず全員やりますちょっと体調限界です
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2022年1月1日
明けましておめでとうございます
謹賀新年去年は悔しいことがあったり、ふがいなさを痛感したり、最悪一歩手前の年でしたが心機一転、今年はもっと更新できるように頑張りたいと思いますなんていっておきながら、年末年始は忙しくて更新どころじゃないかもしれません落ち着いたらまた更新再開しますのでどうかご容赦を今年もよろしくお願いいたします
12件のコメント
2021年12月23日
ネトラレア、★1000、フォロー2000に到達いたしました
いつもお世話になっております。タイトル通りです。皆様のおかげです、感謝いたします。ただ、今回はざまぁより、そのあとのラブコメらしい展開に重きを置いております。胸糞ラブコメという新ジャンル。なので、本格的な展開はここからです。十万字まではわき見せずに頑張ります。で、わき見するとしたら。『妹の彼女がどストライクだった』『皇帝に聖女を寝取られたので、帝国相手に宣戦布告します』のどちらかをもうひとつ書きたいな、と。（短編になる可能性大ですが）どうか今後とも応援のほどよろしくお願いいたします。
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2021年12月1日
カクコムヨン始まりましたね
タイトルで何か違和感を覚えた方は正しいですｗま、検索避けのためなのですが。ぶっちゃけ今のところ新作で参加予定はありません。なんせ「これ！」というものが浮かんでこないし、もしそれが浮かんできても某なｒ……いやそれはそれでおいといて。まあ、ひらめいたら何かしら始めようとのほほんと構えておきたいと思います。もし始めたらその時はどうぞよろしくお願いします。いちおう二作ほどカクコムヨンにエントリーしましたが、すぐに取り下げるかもしれません。あと、『コイビト・スワップ』、なんとかフォロワー7000に到達しました。フォローしてくださった皆様に心からベステンダンク。皆様の中でこんな話が読みたい！　なんてアイデアがあったら、ぜひ教えてほしいものです。書く可能性は限りなく低いですけど、それすらも思い浮かばない状態ですので。今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます。
3件のコメント
2021年11月24日
一部の作品を再開予定
読まれないのは、つまらないから。そう思い、見切りをつけた話が多々ありますが、さすがにあまりにも中途半端だともやもやしますので、ゆっくりめでも完結まで持っていけたらいいな、と考え直しました。カクヨムコンのため焦って連載を始める気はないですが、まあ何かしらの新しいサプライズも考えてはいます。気が向いたらで結構です。お付き合いいただければ幸いです。
11件のコメント
2021年11月20日
久しぶりに近況
いつもごひいきありがとうございます。そして最近更新サボりまくりでごめんなさい。いろんな事情がありまして。カクヨムコン、なにか新作出そうかな、と思っていましたが、どうせ受賞できないコンテストにむきになる必要ないかな、と、まったりモードです。同時に、既存連載をちまちま進めます。もう誰も待ってないかもしれませんけどね…… こんなどうしようもない作者を応援してくださる皆様に、何かしらのサプライズを準備したいなあ、と。落ち込んだりもしたけれど、私はなんとか生きてます。ついしん感想返し滞らせてごめんなさい。おいおい返していきたいと思いますので、かなりお待ちいただければ。
11件のコメント
2021年9月8日
今後の更新頻度について
いつもお読みいただきありがとうございます。アンケートにご協力くださったこともあわせて深く御礼申し上げます。で、今後の更新につきまして。まずは『この子、誰の子？』を優先的に、『乱痴気～』は私の本業が休みの日に更新、みたいなペースでいきたいと思っています。皆様は乱痴気～のほうを待っておられるのでしょうけど、私が自身のリハビリを優先させること、どうかご容赦ください。なお今の新連載のほうは、あまりざまぁを期待しないでいただけると幸いです。どちらかというと因果応報に近い流れになると思います。今後ともよろしくお願いいたします。
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2021年9月5日
『この子、誰の子？』についてアンケートです
可能であればご協力ください。この後、主人公恵一と吉崎さんがえっちっちな雰囲気になりますが、どちらの話を読みたいですか？・恵一と吉崎さんがえっちしちゃう・恵一が自制心フル稼働、吉崎さんとえっちしない二択っす。ここに書きたくない場合、匿名で投票できるTwitterにも同じアンケートがありますので、私のページから飛んで行ってください。お手数ですが。ガチで多数決で決めます。エンディングに影響はありません。ただし投票数が少ない場合は保留といたします。ご協力よろしくお願いいたします。
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2021年8月27日
私生活が落ち着きました
現場からは以上です今後はマイペースでやっていきたいと思いますいろいろありましたが愚痴るのはここまでにしたいですネガティブになりまして皆様には不快な思いをさせてしまったことおわび申し上げますまずは残念聖女を打ち切り……までケリつけようかと考えていますやっぱり思い付きで連載しちゃいけなかった、反省次書くのはドシリアスにでもしましょうかね……
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2021年7月10日
いまだ暗中模索
お久しぶりです。ここしばらくいろいろありまして、正直なところ更新するモチベも皆無でした。現実的な大問題はいまだにかたづいてないので、しばらくはどうにもならないかもしれません。ごめんなさい。それでも、待ってくださっていた方々の存在はうれしいですね。さて、既存の連載ですが。残念聖女に関しては、いろいろな角度から総合的に判断するに、期待していた話と違ったというか、面白くない、と感じられた方々が多かったと理解しました。この話実は先も長く（いまだにリュウタ・ケンザキすらでてきてない）設定盛りすぎた感もあるのですが、読まれてる方々が面白くも感じられない話をだらだらと続けるのもどうだろう、などという考えに至り、まりかを保護するところで打ち切りエンドにしようと思います。ここまでお読みいただきありがとうございました。当分新連載はしないと思います。乱痴気～ですが、今回の更新は単にウマ娘がメンテでやることがなかったので書いてしまっただけでした。しかしまあこんなモチベで面白いものが書けるはずもありません、そりゃフォローが二十近くはがれますわ。予想はしてましたがちょっとショックでした。これ以上晩節を汚すのもどうかと思うので、出直してきます。いまだネガティブな心境から脱せられてないですが、前向きになりたい気持ちはあります。早く復活したいと思っていますので、どうかもうしばらくお待ちください。再度ごめんなさい。自分で読み返して面白いと思えるものが書けるようになるまで、成長できればいいなあと思っています。伸びしろはなさそうにも思えますが、あがいてみます。
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2021年6月10日
コメント返しできずごめんなさい。必ず返しますからお待ちください
タイトル通りです。ただいま仕事探しが忙しく、文章を書くことを最優先しているため、コメント返しが後回しになっています。本当にごめんなさい。余裕ができたら返しますからしばしお待ちください。ウマ娘やる余裕もほしいです（台無し）自分の書く話が面白いと思えない病にかかってしまい、抜け出すために試行錯誤している状態です乱痴気～の続きもちまちま書いておりますので、こちらも今しばらくお待ちいただければと思います。
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2021年6月1日
カクヨムコン（それ以外にもいろいろと）終了です（もちろん論外）
お疲れさまでしたーそして応援いただいた方々、ありがとうございましたこの場を借りてお礼申し上げます例のアレと似たようなコンセプトの作品が受賞したあたり、ひょっとするとNTRラブコメにも道が開けてきたのかもしれませんま、私の話は内容からしてムリだと思ってましたけど、こうなると『お前の話なんて何の価値もないんだよ』と言われているようで、正直思ったよりダメージ食らってますｗ私信ですが、ちょっと無職になりそうなんで、文章書いている暇がなさそうです（別にカクヨムコンに合わせていろいろしてたわけじゃないんですけどね）さおだけ売りながら生計立てるしかないのか…… 次に話を更新できるのは、もしかすると明日かもしれないし、もしかすると来世かもしれません
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2021年5月24日
体調不良につき更新できなくてごめんなさい
ちょっと悶え苦しんでます今日病院に行ってきたいと思います体調回復しだい更新したいですしばしお待ちくださいひさお様すばらしいレビューをありがとうございますそれなのに更新できず申し訳ありません
6件のコメント
2021年5月15日
【重要なお知らせ】
手直し検討のため、公開していた話を一部下書きに戻しました。ご了承ください。カクヨムコン参加の『コイビト・スワップ』と『妹できたよー、腹違いだよー！』はカクヨムコンが終わるまでは一応そのままです。ご迷惑お掛け致しますが、可能な限り早く元に戻しますので、ご理解のほどよろしくお願いいたします。
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2021年5月15日
自分が面白いと思えないものを
皆様にお読みいただくなんて、失礼極まりないですね精進します
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2021年5月9日
結局新連載始めました
あの近況ノートのお遊びに付き合ってくださった方々、そしてコメントを残してくださった方々に心から御礼申し上げます。というわけで新連載開始いたしました。リハビリもかねて。なにも先行き考えてないうえにほぼノープロットではありますが、それなりに書けるという手ごたえはありますので何とかなるとは思います。ただ、内容が面白いのかどうかは……自信がありません、正直。それでも、登場人物が叩かれにくい題材を選んだつもりです。なので、可能な限り、反応をお待ちいたしております！つまんなかったらごめんなさい。どうぞ今後ともよろしくお願い申し上げます。
4件のコメント
2021年5月8日
残念聖女四話目
　連載にしようかな……面白くなる未来がまだ見えないけど ──────────────────────────────── 　とりあえず、聖女という話は棚上げしとこうと決めた。　俺の目が確かならケガが治ったというのも事実なのだが、どうもめんどくさい方向へ話が流れる予感しかしないので。　俺も酔ってる、非現実を見せられてもどうにも深刻に驚けない。「……じゃあ、ケガを治してくれてありがとう聖女様！　縁があってもなくてももう二度と会うことはないかもしれないけど、元気に現代日本を生き抜いてね！」「ちょ、ちょっと待ってください！　なんなんですかその『しゅたっ』てポーズは！　逃げる気満々じゃないですか！」「ちっ」　さすがに日常がサバイバルな聖女は勘が鋭い。逃げようとしてた俺の心の奥を悟られた。　とりあえずシャツの裾を破れるほどに引っ張られてしまっては逃げるにも躊躇する。　仕方ないので、現状どのような行動をとるのがいいか、計算してみよう。　ＳＳＲクラスの美女＋スタイルも文句なし　－　（脳内が異世界人＋奇妙な術を使う怪しいマジシャン＋ゲロまみれ）　≧　０　かろうじて、マイナスにはなってない……とは思う。　ただし、そこからさらに『今後起こりうるめんどくさい展開』を引けばマイナス転落余裕です、となるのは明らか。　さて、どうしよう…… 「……しゃーない、袖すり合うも他生の縁、ってな。シャワー貸してあげるから、きれいにして帰ろう、マリアさん。ここから俺の家は徒歩五分だし」「……え？」「さすがに今の時期、公園の噴水で身体を清めるのは問題あるからさ」　二秒ほど悩んで、俺は決断した。　ナントカは風邪をひかない、というのがもし真実ならば、マリアさんは真冬でも公園の噴水で大丈夫だとは思うが、あえてそれを口に出さないのが俺の紳士道。　ま、美女をゲロまみれのままにしておくのもアレだしな。「うそっ……まさかの、お持ち帰り……？」「しねえよ。第一、俺んちには不埒を許さない、こわい叔母さんがいるからな？」「う、うかつでした。たしかにイートインよりテイクアウトのほうが税金が安くなりますね……」「聞いちゃいねえ。つか誰にその税金を払うのか詳しく説明してほしいんだけど」　知らなかった、セクロス税なんてあったのか。そんなものがかかってたら、そりゃ少子化も進むわ現代日本。　ま、今の俺には納税義務なんてないからどうでもいいか、独り身だし。　このままだとまた話が進まなくなるので、言い切ることにする。「さすがにこんな状況で、そこまでヨコシマな気持ちになれねえよ。いくらマリアさんが美人でもな。だから、お礼ということで」「……？　なんのお礼でしょう？」「ん？　ケガを治してくれたお礼、じゃダメなん？」「え、ええと、それはわたしを介抱してくれたのと相殺では……」「……あ」　そういわれてみればそうだな。　というよりも俺のほうが散々迷惑かけられてたのではなかろうか。　………… 　ま、それでも。「いいよ、貴重な魔力を使ってまで治療してくれたんだし。シャワーくらい」「……いいんでしょうか……」「俺がいいって言ってるんだから、いーんだよ」「クリーンだよー」「そうそう、お風呂に入ってクリーンになりましょ」　俺の不幸な心境を、パッと見ただけでわかってくれて、ちょっとだけ嬉しかったという気持ちもあるからさ。　マリアさんの言ってることを全部信じれるわけじゃないけど、せめてあったかいシャワーくらいは提供しても罰は当たらないよね。「……ありがとうございます。本当は、温かいお湯のシャワー、すごく浴びたいです」　酔いが回った頬はこれ以上赤くならなかったけど。　恥ずかしそうにそう言うマリアさんが、少しだけ俺の庇護欲をそそった。　―・―・―・―・―・―・― 「……ひとりで勝手に飲み歩いた挙句に、こんなゲロマブを連れて帰宅するたぁ、いい身分じゃねえか、義徳よ」　そうしてマリアさんを連れて帰宅したはいいが、やっぱり同居人である香奈子《かなこ》叔母さんに怒られた。　しかしゲロマブっていうのは言いえて妙。多少のジェネレーションギャップを感じるとはいえ。「まあなりゆきだから許してよ、香奈子さん。怒るとしわが増えるよ？」「やかましいわ。｜義徳《おまえ》、アタシがさんざんスマホに連絡入れてたのに、全スルーしやがってどういうことだ。また車に轢かれたかと思うと気が気じゃなかったぞ」　こんなふうに口は悪いが、優しい叔母さんなのだ。　両親と妹を交通事故で亡くした俺は、香奈子さんだけが唯一の家族だ。「……ごめん。そして、ありがと」　この叔母さんには勝てない。「ふん……まあ無事だったなら別にいい。ところでいったいこの状況はどういうことなんだ？」　玄関で腕を組みながら怒りを表現しつつも、目線を俺の後ろに向ける香奈子さん。　それに気づき、マリアさんが一歩前に出た。「初めまして、マドモワゼル・カナコ。マルベリー・ブーゲンビリアと申します。どうぞマリアとお呼びください」　さっきと名前が違う。ひょっとして偽名をアドリブででっちあげてんじゃないのかこの人。　まあいいか、マリアって愛称が共通ならば。というかさっきなんて名前を言われたのか、俺も忘れたわ。なんだかんだ言って俺も酒が入ってるもの。「ほう……カーテシーみたいな挨拶だな。その端麗な容姿と言い、どこかのお貴族様か？」　香奈子さんも何かしら思った様子。訝しみ大半だとはわかっちゃいるが。「淡麗とは恐れ多いです。私ごとき、のどごし生で十分ですわ」　そして返しが会話になってない。だれも発泡酒の話とかしてないんだけどさ、これ以上飲む気かゲロマブさんよ。　もうツッコミどころ満載だけど、ここで何かを口に挟んだらいろいろ支離滅裂になることは確定事項なので、必要なことだけ主張しよう。「というわけで、シャワー借りていい？」
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2021年5月7日
もう連載始めたほうがいいかもしれない残念聖女三話目
　GW？　しごとでしたよずっと、ええ。 ──────────────────────── 　俺の紳士的な提案に、なぜかマリアさんはキョドった。「あ！　あ、あの、ですね、ええと、とくに、その、はい、大丈夫です」「何が大丈夫なんだろうか……」「あ、い、いいいえ、別に送っていただかなくてもいいというか、あの」　なぜこんな態度になるのかわからんちん。　………… 　あ、なるほど。「大丈夫だよ、別に下心とかないから」「え、えええ！？　そうなんですか？　酔って前後不覚になったわたしをうまくかどわかし家の中に侵入するだけじゃなくチン入まで……」「……さすがに初対面でそこまでは」「むかつきますね！　わたしの魅力ってその程度ですか！？」　お約束なやり取りに、思わずずっこけた。あ、肘をすりむいちゃった。「どうされたいんだあんたは！！！！」　つまりマリアさんは、自分が男の劣情をそそる外見だということを理解してるんだな。　じゃああんなところで酔いつぶれるのはやめろと小一時間説教したい気分だ。「複雑な乙女心を理解してほしいです」「ちょっと触れたくらいで複雑骨折するような繊細過ぎる乙女心を理解するなんて期待をしないでくれ。自戒してほしい。というかそのゲロまみれ状態で欲情できるわけないだろ」「うーん……では、浴場だけにまず洗い流さないとなりませんね。でも、わたしの家にお風呂ないんですよね……」「は？」　今時お風呂のないところに住んでるっていったい。　何か事情があるのだろうか。「銭湯、今の時間やってねえよな？」「身体を洗うだけなら公園の噴水で十分じゃないですか」　なんかとんでもないセリフ出てきた。いやこんなうら若き乙女がそんなところで身体洗ってたら悩殺どころか盗撮、いや貞操の危機が漏れなく襲ってくると思うんだけど。　そういや以前に、大学内の池で夜な夜な水浴びしてる痴女がいるって噂が立った記憶がかすかに残ってるけど……まさかな。「そんなサバイバル術を披露しなくてもいいんじゃん？」「生きることは大事ですよ。食うに困れば京成線の線路沿いに生えているつくしをとって食べたりとか」「つくしって食えるのか……」「あく抜きしないと地獄ですけどね」　拍車のかかるシュールっぷり。　こんなパツキン美女が線路わきのつくしを採取してる光景を見て、『食べるためだな』とピンとくるやつがどれだけいるのか。「ひょっとして、マリアさんって貧乏？」「そういう言い方は嫌いじゃないですけどドストレートに来ましたね。それはそうですよ、わたしは何も持たずに異世界から転移させられてきたんですから」「………………………………はい？」「生きていくだけでも必死です」　おもわず毒舌展開してしまったのだが。　そこからのハッテンっぷりに道下君もびっくりだよ。　異世界転移？　あのトラックかなんかに轢かれて起きるやつ？「あ、信じてませんね？」「ごめん。美女の言うことは信じたいのはやまやまだけど、信じられる要素が電子の大きさすらない」「微粒子レベルよりも下ですか。じゃあどうすれば信じてもらえるんでしょう？」　そう言いながら首をかしげるマリアさんが非常にキュートだが、そんなことでだまくらかされると思ったらオオアリクイだ。「だいいち異世界からやってきたわりには日本語ペラペラじゃん」「縺昴ｌ縺ｯ縺ｾ縺ゅ?√％縺｡繧峨?荳也阜縺ｫ譚･縺ｦ縺九ｉ蠢?ｭｻ縺ｧ蜍牙ｼｷ縺励∪縺励◆縺ｮ縺ｧ」「ちょっと何言ってるのかわかんない」「異世界の言語で話してみました。バイリンガルでお届けしますか？」「ただの文字化けでは……ちなみになんていったの、今」「上の口では理性的なのに、下の息子さんはよだれを垂らしてるんですね、と」「異世界の下品な言い回しを根本から理解してるのはなぜだろうなー、はははー」「うそです」　そこでサムズアップをせんでいい。　もう面白い通り越してただのファンキー異世界人だよ、マリアさんの頭の中が。「うーん、まあ冗談はともかく、どうすれば信じてもらえますかね……って、どうしたんですか、肘のところすりむいてますよ」「ああうん、すべてマリアさんのせいだけど」　どこからどこまで本気なのか冗談なのか俺にも測りかねる。困ったもんだ、信頼度０％。海物語のノーマルリーチより低いとは。「そうなんですか？　記憶にございませんが、なら、責任取って治してあげないとなりませんね」「あん？」　そう言ってマリアさんが、先ほどすりむいた俺の肘に手をかざすと。　なぜか手のひらからぽわっと……インチキおじさんみたいなあやしい光が出てきた。「ふみゅっ！？」「変な声出さないでじっとしててください……はい、治りました。もう痛くないですよね？」「にゃにいいいいぃぃぃぃ！？」　触ったりつねったりぐりぐりしたりして、先ほどすりむいた部分を刺激したが、まったく傷跡すらも残ってない。キレイキレイハンド治療。「……俺、酔っぱらったせいでケガしたって空目したのかな。帰ろう」「せっかく貴重な魔力を使って治療してあげたのに何ですかその言い草はぁ！？　……うっぷ」「あーはいはい、治療できるなら自分の悪酔いを治せばいいのに」「……自分で自分の治療はできないんです、聖女は」　俺に背中をさすられながら、なにやら異世界では常識とも言えそうなパワーワードが飛び出せ大作戦。「……性女？」「悪意こもってません？　言葉に」「自分の胸に手を当てて今までの言動を思い返してごらん」「はぁ……やわらか……」　おい、そこで色っぽいため息つくな。わざとか。わざとなのか。
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2021年4月29日
『乱痴気騒ぎ～』の続きを少しだけ書いてみた
　最近、近況ノートであそんでてごめんなさい。 ──────────────────────────────── 　オッス、オラ藤川卓也。　みんなからは『球児』と呼ばれてるぞ！　理由は想像してくれ。たぶん思い浮かんだそれを裏切ってない。裏切るのは貞操観念のないビッチどもだけで十分だ。　声を大にして言おう。おれはビッチという生き物が大嫌いである。　どのくらい嫌いかというと、ホヤくらい嫌いだ。ホヤ好きな人はすまん。だが、おそらくホヤ好きな人って、ビッチ好きな人くらいレアだと思うんだがどうか。　まあ、それはいい。　なぜおれがビッチ大嫌いマンなのかというと、単に高校時代、まわりにいたビッチどもにえらいとばっちりを食らったからだ。　まったく、うちの高校内でビッチどもが乱痴気騒ぎしてたとかどんな悪夢だよ。俺を巻き込んで振り回すなっての。ビッチどもが腰を振りマワされるだけで十分だろうが。　俺を巻き込んだビッチどもには因果応報が下りはしたが、肝心の俺が幸せになれなければ何の意味もない。　というわけで、いろいろ吹っ切るべく、俺は地元を離れ都内の大学へと進学し、心機一転幸せなアオハルをつかみ取ろうとしているところである。　おい誰だ、どうせＦラン大学だろうとか陰口言ったやつは。そんなわけねえだろ。　俺の大学は、名前を書いただけで入学できると評判の大学だよ、こんちくしょう。　ま、それはどうでもいい。　俺にとっては学歴よりも、ビッチどものせいで失った青春の１ページを取り戻す方が重要課題なんだからな。　というわけで、大学生活っていえば、サークルじゃん？　じゃん？　できれば体育会系的なアレじゃなくて、ゆるいところがいいな、なんて思うじゃん？　思えば、それが間違いだったのよ。　なんせ、サークルに入って早々、サークル会館室内で乱痴気騒ぎしてる馬鹿どもを見てしまったんだからな。　はじめて入ったサークルがヤリサーだったとは。　なんか初めて挿入ったのがビッチで、だまされて童貞捨てたような気分。鬱なことこの上ない。　ちなみに、サークル内で乱痴気してたやつらの中には、同じ科の笹島光音《ささじまみつね》もいた。　笹島さ、けっこうサバサバしてて可愛かったし、ショックでかかったわ。下の口からだらだらとヨダレたらしやがって、心の中で今度から蜜音って呼んでやる。　あと同じ科のやつがもうひとりいたが、こいつはいかにも全身からビッチ臭を漂わせていたので、俺は関わり合いになる気はなかった。ビッチ臭というか、臭そうというか。マン臭事変、君子とク〇ニは危うきに近寄らず、だ。　で、その二人を乱痴気現場で発見して。　俺はもうひとり、同じ科で一緒にサークルに入った女子がいないか、必死で探したのよ。　結果としていなかったので安心してその場を離れたけど。あんな状況、見てると勃つよりもフラバが激しくて禿げしくなっちゃう。　そうしてサークル会館から離れて大学を去ろうとしてたところに。　俺が必死になって姿を探していた女子──吉崎美帆さんとソーグーした。ナイスタイミングだね、Ｓｏ、Ｇｏｏｄ。「……あれ、藤川君？　どうしたの、サークル会館のほうへ寄ったんじゃないの？　顔、出さないの？」「ああ、いや、サークル会館がサークル快感になっててさ……」「……へっ？」　ヤバイ、このままでは吉崎さんがサークル快感の餌食になってしまう。　これは俺の見立てではあるが、吉崎さんはきっと穢れを知らない処女だ。超ド級のビッチどもと一緒にいた俺にはわかる。　今時カラーリングしてない黒髪ストレート、着ている服も清楚系。つけている下着もきっと白だ。純白。貞操を守る乙女にしか許されない、清潔なホワイト。　ちなみに白の下着からイエローの下着に変化すると、乙女が純潔を失った証拠になるから注意な。なんせイエローの下着は黄ばんでもバレない。（※根拠は皆無です、本気にしないでください）　このまま吉崎さんをサークルに所属させたら、きっと吉崎さんの心も黄ばんでしまう。いや、それどころかドドメ色まで変色するかもしれない。後ろの穴からひりだされる汚物のように。後ろの穴もガバユル……うっ頭が。　乱痴気シーンを見て、フラバが訪れると同時にサークルを抜ける決意を固めた俺は、吉崎さんの両肩をつかみ、真剣な目で見つめつつ説得を開始した。「吉崎さん……」「……な、なにかな？　ど、どうしたの藤川君？」「お願いがあるんだ。俺と一緒に、あの腐れ切った性欲過多モラル皆無ウルトラフリーヤリサーをやめてくれないか？」「……えっ？」「いまサークル会館内をのぞいたんだ。そしたら、サークルのやつらが複数人で乱痴気騒ぎしてやがった。悲しいことに笹島もそこにいた。あのサークルは、ただのヤリサーだったんだよ！」「……」　吉崎さんがすっごく困惑している。　そりゃそうだ。吉崎さんのことだ、あのサークルがヤリサーだったと気づいていないはず。それに吉崎さんは、笹島とも仲がいい。　だがだからこそ。吉崎さんを、ヤリサーの毒牙にかけさせるわけにはいかない。　俺は球児だから三振は上等なんだが、妊娠はご法度なんだよ。　どっかの美々とか相原んこーさんみたいな道を歩ませられるか！「……お願いだ、吉崎さん。呆れるのもわかるけど、あんなところにいちゃいけないんだ、吉崎さんは」「……え、ええと……藤川君、そういうの、苦手なの？」「ああ、苦手も苦手、大の苦手だ。もっと言うなら、トラウマと言ってもいい。ストレート勝負とか言っておきながら変化球を投げて、敵味方観客からブーイングされるくらいのレベルでトラウマだ」「……そ、そう……なんだ。てっきり……」「てっきり？」「あ、い、いえ、なんでもないの」　吉崎さんの動揺が半端ない。　だが、ここは動揺してることを利用させてもらおう。押しの一手だ！「お願いだ……吉崎さんを、性欲のことしか頭にないクソどもの慰みものにさせたくない。吉崎さんにはきれいなままでいてほしいんだ。俺がそう望むんだ。だから、頼む……俺と一緒に、サークルをやめてくれ」　いつになく真剣なお願いを、真剣なまなざしとともに吉崎さんに投げると。　顔を赤らめた吉崎さんは、俺から目をそらして。「わ、わかった……藤川君が、そう望むのなら、わたしは……」　そう答えてくれたんだ。　心の中でガッツポしたことは言うまでもない。
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2021年4月28日
勢いで書いた。こうかいあとにたつ（続き）
「いま、介抱されてるのはわたしのはずなのに……あなたのほうが、つらそうに見えますよ？」　追い打ちかけんでいいわ。忌まわしい事実がせっかく頭から飛びそうだったのに。「なんで……そう思うんだ？」「なんで、わからないと思うんですか？」「……」　さっきまでだらしなくゲロ吐いてるだけだったパツキンさんに、会話で気圧されてる俺がいる。　なんだかんだ言っても美女の真剣なまなざしってのは心にくるものがあるな。「わたしでよければ、話、ききますけど？」「……は？」「介抱してくれたお礼です。ため込みすぎて破裂する前に、どうぞ」　いや、酔っぱらい相手にそんなマジ話をしてもねえ。　そうは思ったのだが、この不思議なパツキンさんの持つ雰囲気に、俺の口は軽くなった。「……どこにでもある話だよ。交通事故に遭って三か月ほど意識不明で生死の境をさまよってて、奇跡にも現世に帰ってきたはいいけど、その時はすでに最愛の彼女を親友に奪われてた、ってだけ」　自虐的な言い方を極力抑え、淡々とそう述べる。「笑っちゃうだろ？　リハビリ頑張ってさ、ようやく彼女のところに戻ろうとしたら、彼女の家の中では親友と信じて疑わなかったやつが愛を語ってたんだぜ。たった半年、で、だ」　なんと返していいのかわからなかったのか、それとも思ったよりも重い話だったからだろうか。「な、なんだってー……」　パツキンさんが棒読みである。「……はは」　ヘンな笑いが出た。パツキンさんって、人を和ませることに関しては天才的かもしれない。「どこにでもはないと思いますけど、そうでしたか……三か月も意識不明で……摩訶不思議な話ですね」「まあ、うん」「しかもその間に彼女をとられて……こういうの、ＭＭＲっていうんでしたっけ？」「残念、似ているようで違う。ＮＴＲだ」　アールしかあってねえな。あと俺はキバヤシって名字じゃねえからそこんとこよろしく。　こんな状況なのに、笑いが出そうになる俺はいったいなんだろう。　親友に彼女をとられたなら、いっそあのまま目覚めなかったほうが幸せだったわ、なんてネガティブな思いがついさっきまで大半を占めてたのにな。「でも、信じていた人に裏切られるって、つらいですよねえ。わたしも……」　そこで、パツキンさんが何かを言いよどんだ。思わず聞き返してしまう。「も？　パツキンさんも誰かに裏切られたことがあるの？」「……パツキンさん？」　あ、しまった。「ああごめん、名前知らないからさ、つい」「これは失礼いたしました……わたしは、マクスキャンベル・リブレスカ・オルレアンと申します。皆様からは『マリア』と呼ばれております」「なんでそんなラノベタイトルみたいな略し方されてんだろう」「まあ、もともとが便宜上の偽名ですので」　偽名とか言っちゃったよこの人。密入国でもしてんのか？「……まいっか、長いからマリアさんで。俺は｜桑名義徳《くわなよしのり》」　たとえ違法入国してようが、今この場で俺に身の危険はなさそうだ。つか違法入国なら大学に通えるわけないしな、いちおう｜万葉《ウチの》大学って国立だし。　というわけで、その部分はスルーを決め込む。「桑名様にご挨拶申し上げます」　そこでベンチから立ち上がり、服の裾をつまむようなしぐさとともにお辞儀をするマリアさん。着ている服はゲロまみれだというのに、なんだか優雅だ。「いや、酔ってるのに無理して起き上がってまで挨拶しなくてもいいよ」「……うっぷ」「ほーらいわんこっちゃない」　再度ベンチに腰を下ろしたマリアさんの背中をやさしくさする。「……桑名様は、優しいですね」「ん？」「見ず知らずの行き倒れに、こうまで優しく接してくださるなんて」　すると、しみじみと言われた。なんか下心満載のようにも思えてくるな、俺が。　神に誓ってあれこれしようなんて気はないけどね。ただあのまま道路に寝転んでて車に轢かれたらあぶないからほっとけなかったというだけだし。「べつに。あの姿を見れば誰だってこうするだろ」「あ、あはは……そんなことはないと思います。桑名様だからこそ、こうまでしてくれたんですよ、きっと」　そんなことはない、というかわりに俺が頬を人差し指でポリポリと掻くのだが、そんな仕草に気づかないまま、マリアさんが続ける。「……だから、桑名様が目覚めてくれてよかったなあ、って、わたしは心から思ってますからね？」　まるで心の中を読まれたかのような言葉。俺の動きはそこで止まった。　なになに？　心の中を読まれたのか？　ちょっとだけ訝しんだ。　………… 　だけど、だけどさ。　マリアさんにそう言われたら、俺が意識不明状態から目覚めた意味はあったんだなあ、なんて思っちゃうんだよ、単純極まりないけど。　そして相変わらずあたりはゲロ臭いけど。　どうにも照れくさくてむずがゆくて、俺は話題転換を試みた。「……ところでさ、なんであんなところで酔いつぶれてたの？」　今度はマリアさんが頬を掻く番である。「あ、あのですね……お友達と飲んでいたんですが、飲み放題コースでお願いしたもので、元を取るべくがぶ飲みしてまして、気づいたら道路に倒れこんでたと言いますか……」　聞くべきじゃなかった。　一緒に飲んでた友達も友達だわ。飲みすぎを諫めるなり介抱するなりしてやれっつーに。　さて、まあこの話題はここらへんで打ち切るとして。　これからどうするかが一番の問題だ。「で、マリアさん、家はどこなの？　よければ送るけど」
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2021年4月26日
勢いで書いた。こうかいしている（掛詞）
　失恋したときは、やけ酒に限る。　アルコールの力は偉大だ。　三か月ほど意識不明になってるうちに親友に彼女を奪われていたなどという絶望的なことなどこれ以上考えたくないから、遠慮なく力を借りよう。『力が欲しいか？』「おう」『力が欲しいのなら、くれてやる！』　運ばれてきたハイボールに『ジャバウォッカ』という名を勝手に命名し、脳内でやりとりしながら一気にあおる俺。　ま、ぼっち酒だけど。　ぶっちゃけると、親友とも彼女とも飲めないもんさ。誰と飲めというのだ。　友達？　ああ、いなくて悪かったな。仕方ねえだろ、交通事故で入院してたせいで大学留年したんだから。　飲み始めたときは、意識をなくすどころかいっそ急性アルコール中毒で死にたいくらいの心境だったけど、時短営業とかの理由で飲み屋をさっさと追い出された。　酔ってはいるが前後不覚になるレベルまでは至っていない。　俺、こんなに酒強かったっけか。　そうは思うが、足取りはふらふらしている。頭だけクリアっていうのも質の悪い酔い方だな　仕方ない、帰宅して飲み直そう。　じゃあ、どこかで酒買っていこうかね。たしかここの裏通りにコンビニがあったはず…… 　……ん？　だれだ、道路に倒れてるのは。危ねえ、半年前の俺みたいに車に轢かれるぞこのままじゃ。　うわ、おまけに寝ゲロしてんじゃねえか。どうやら酔いつぶれたっぽいな。「……うっぷ」　ゲロの酸っぱいにおいをかいだ俺は、そこで急激に気持ちが悪くなって、電柱の陰で吐いた。「ぼええええええええ」　吐いて少しは胃がすっきりした気がする。　さて、あらためて行き倒れを見てみよう。　……なんだこれ。日本人じゃねえじゃんどう見ても。金髪だよ金髪。しかも染めたりしてない純然たる金髪。性別は間違いなく女だ。ドン引き。　しかし、どこかで見たことあるんだよな、このハーフアップにした金髪の髪型。どこでだっけ。　いたずら心がわいたので、ちょっと頭を指でつついてみよう。「……う、ううん……もう、むり……」　はい、生存確認できましたっと。　どーでもいいけど、こんな金髪のフォリナーさんが行き倒れて寝ゲロしてるってなんかシュールだな。　ま、このままにはしておけないか。　しゃーない、裏手にある公園に一時避難しよう。「はいはい、ここで死にたくなければ避難しましょうねー。ちょっと性的じゃない部分を触らせてもらいますので、セクハラで訴訟とかはやめてねー」「……うう……」「もしもしー？」「……わたし、生きＴＥＬ……」「あーはいはいむしろ死んでたらそう言われるのただのホラーだよねー」　どこの薬師丸さんでしょうねこのパツキンさんは。「……今、あなたの足下にいるの……」「むりに電話ネタ絡めなくても許されると思うよ？」　いや、メリーさんだった。　まあいいや、今は無駄に受け答えで体力消耗する必要ないだろう。公園まで運びますから、失礼して肩を抱きますよっと。　……軽いけど、ゲロくせぇ…… 　―・―・―・―・―・―・― 　とりあえず、公園にあるベンチで金髪美女を横たわらせておいた。　どこかで見たことあると思ったら案の定。このパツキンさん、俺と同じ万葉大学に通ってるだよ。　確か、誰かから『マリア』とか呼ばれてたような気が。留学生だよな？　……ふむ。　まつ毛長いし、よく見れば美人だ。ゲロ臭いけど。　髪型も清楚な雰囲気を醸し出している。ゲロ臭いけど。　異世界に住む聖女ってこんな感じなのかもしれない。ゲロ臭いけど。「……ううん……はっ！」　至近距離でまじまじとご尊顔を眺めていたら、俺のヨコシマな視線に気づいたのか、パツキンさんが目を開けた。うわ、目の色も金色じゃねえか。　目と目が合ってしまったが、それで通じ合うことなど不可能なので、とりあえず言葉を投げかけてみる。「ぼんそわーるまどもあぜる」「……なぜおフランス語なんざますか……？」　あ、日本語通じるのね。いやなんとなくパツキン聖女というとおフランスかな、と思って口から出ただけなんだけどさ。「すごいね、まるで日本人のように流暢だわ」「……ニホーンゴ、イッショケンメイベンキョシマスタ」「いやそこでカタコトぶらなくていいんだけど」　なんだこのパツキンさん、おもしれえ。「……ところで、なんでわたしはここにいるのでしょう？」「ん？　ああ、行き倒れてたからとりあえずここに連れてきた」「……そういえば……」　パツキンさんは、金色の瞳を泳がせながら、ここに至るまでに何が起こったかを思い出そうと努力してるようである。「……いやまあ、なんであんなになるまで飲んで」「うっぷ！　おろろろろ」「どひゃっ！」　軽く諫めようと思ったら、ベンチに横たわったまま突然パツキンさんがゲロったので、俺は飛び上がって思わず離れてしまった。　当然、ベンチがゲロまみれ。このベンチには二度と座れんな。小学生のころ、ゲロ吐いた机がエンガチョ扱いになるようなもんだわ。たとえきれいにしたとしても。　―・―・―・―・―・―・― 「ううう……とんだご迷惑を……」　吐き終えた後上半身を起こし、俺に背中をさすられながら申し訳なさそうにパツキンさんがのたまう。　ま、こんな美女がゲロを吐くさまを間近で見られるなんていう経験は滅多にできないはずなので、これはこれで。「いや俺のことはわりとどうでもいいけどさ……なんであんなところで行き倒れてたのよ？　いろんな意味で危ないでしょ」　凍死したりとか、車に轢かれたりとか、身ぐるみはがされたりとか、やりらふぃーに拉致監禁されたりとか。危険がいっぱいあると思うの。「こんな辱めを……くっ、殺せ……」「そんなもったいないことしません」「じゃあ、拉致監禁して苗床にするんでしょう、エロ同人みたいに」「俺はオークか。そんなに醜いといいたいんか」　聖女かと思ったら女騎士なのかもしれん。　半分呆れつつそう返すと、そこでパツキンさんは振り向きざまにちらりと俺の顔を見て、こう言った。「……醜くはないですけど、幸せなようにも見えません」「……」　ここで何もうまい返しができない時点で、俺の負けだ。続く
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2021年3月13日
『カノジョのウワキと、カノジョのホンキ。』下書きに戻しました
力及ばず申し訳ございません。お読みいただいた方々には心より感謝申し上げます。
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2021年3月6日
『カノジョのウワキと、カノジョのホンキ。』について
拙作をお読みいただきありがとうございます。この話ですが、構成がよくなかった。真摯に反省したいと思います。こんな話をお読みいただいた方々には感謝しかありません。本当はもっとじっくり書くつもりでしたが、これからは要点だけをかいつまんで大至急完結させたいと思います。力及ばず申し訳ございません。これに懲りず、また縁がありましたらよろしくお願いします。
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2021年2月20日
新連載始めてました
なかなかコメ返しができず申し訳ありません。ところで、新連載始めてました（大遅刻）『カノジョのウワキと、カノジョのホンキ。』よろしければお読みください。私はこの話を『コイビト・スワップ２』のつもりで書いております。ただ細部がいろいろ違う部分があり、さすがにそのタイトルはつけられませんでした。そんなに話自体のインパクトもなく、初代は越えられないと理解しておりますが。今回はなるべく楽しんで書いていこうと心に決めております。書ききるまで頑張りますので、応援のほどよろしくお願い申し上げます。
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2021年1月9日
あけましておめでとうございます（大遅刻）
遅くて申し訳ございません。いやマジで、私の本業が年末年始（年始、ってとこが一番大事）寝る暇もないんですよね…… というわけでこの時期は毎年スリープモードになるのですが。今年もよろしくお願い申し上げます。で、カクヨムコンなんですが、あきらめました（）いややっぱりコンテストってのは念入りに準備していろいろやらなければならないわけで。下準備も書き溜めもない状態では太刀打ちできません。新作でないと評価も伸びませんしね。このままでは読者選考すらも通過できなさそうなので、こだわるのはやめました。ま、通過したところで、最終に残れるとは思っちゃいないわけですが。ランキング作品見るともう自信が崩れること崩れること。というわけで修業しなおしてまた来年、と切り替えたいと思います。あと、例の問題作ですが。これよりもっとヤバいタイトル、たくさんあるじゃん。そんな思いで作品一覧見てます。もちろんUNEI様からのおしかりも一切ございません。言いがかりに忖度する必要なかったなあ、と改めて思いました。なお抗議してきたSNSアカウントは消えてました。なんだったんだろう。今後は遠慮せず、好きにやらせていただきます。もちろんUNEI様に怒られない範疇で、ですが。今後とも応援のほど、心からお願い申し上げます。新連載、何か書きたいとは思っていますが、なかなか先行き不透明なアイデアしか出ません。この状態を抜け出すことができたら、また気の向くままに連載を開始したいと思います。皆様にとっても、よい作品に巡り合える一年でありますよう、心より願っております。ではまた。
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2020年12月2日
いろいろとお詫び＆コイビト・スワップのカクコン参加について
まずは、例の連載、一段落です。読んでくださった方々、フォローや★、レビューや感想など下さった方々、心よりお礼申し上げます。まあこの作品で多数の作者様と読者様を敵に回したことは否めませんが、ジャンル別で日間一位も週間一位も取れたことは素直に嬉しく思います。本当に読者様、あたたかくて大好きです。いつかこの恩に報いたいと思っています。あと、コイビト・スワップでカクコンに参加しました。一年遅いとか、メタ三昧だとか、パロディ採用しているラノベは時代遅れとか、いろいろネガティブなご意見も見られますが、これは個人的な供養ともいえる儀式です。ここで箸にも棒にも引っかからなければ、おそらく次のステップに進めるような気がしています。しかし、参加する以上、目標は高く。どうか応援のほどよろしくお願いします。余裕があれば、新連載であわよくばカクコン参加をもくろむかもしれません。あと、感想ですが、すこし時間が押していてなかなか思うように返せません。時間がかかってもお返しコメントいたしますので、どうかお待ちください。感想はいくらいただいても嬉しいものです。感謝。既存の連載陣も合わせ、今後ともよろしくお願い申し上げます。
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2020年11月23日
悪ノリで新連載始めちゃいました
お久しぶりです。最近流行っている、『もう遅い』。ちょっと流行に乗ってみようと、ほとんど冗談で書いちゃいました。初の長文タイトルです。いいのかなあ。まあ、更新は仕事事情と体調次第ですが、頑張ります。くだらない下品なコメディーですが、お読みいただけたら幸いです。
13件のコメント
2020年10月14日
ここ最近更新滞り気味で申し訳ないです
タイトル通りです（土下座１分）体調不良が続くので詳しく調べるため病院に行きましたらなんとも驚く診断結果をいただきました寛解するかはわかりませんが付き合っていくしかなさそうです波はあるので調子がよければ頑張ります新連載はいろいろ書いて途中で悩むという感じなのですが既存の連載もほっとけないのでいろいろ考えつつ進めようと思います亀ですがお待ちくだされば幸いです今回のカクヨムコンは気合い入れたかったのですが体調が戻らない限りは間に合うペースかどうかが謎です今回はあきらめて供養としてコイビト・スワップをカクコンに出そうかなと思っております出すのが一年遅れた感はありますがしかし内容がメタや競合他社のパロなどとてもじゃないけどカクヨムコン向きではないのがわかるので（そのために去年は参加しなかった）繰り返しますが供養というかあきらめつけるための行動という感じもしますまあコンテスト向けの内容の作品が私に書けるかというとそんなことはありませんので楽しくスラスラ書ける題材が見つかったらという感じですねもう少し悪あがきしてみます季節の変わり目で体調を崩しやすい時期と思いますどうか皆様もご自愛くださいいろんな悩みも尽きずに迷走しておりますが、応援してくださる皆様に少しでも応えられるよう頑張りますので今後ともよろしくお願い申し上げます
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2020年8月24日
近況報告
いつもお世話になっております。最近燃え尽き症候群になったり、持病が再発して二週間ほど三途の川を渡りかけてたりといろいろありましたが、九月に入ればなんとかまた落ち着きを取り戻せそうな状況になってまいりました。既存連載はおろか、感想返しまでもしていない体たらく状態を脱するべく、ただいま気合いを入れ直しているところです。新連載はただいま書き溜めております、もう少しお待ちください。コイビト・スワップに関しては、日常回の番外編を書いていますが、これ面白いのか？　と自問自答している状況なので、このあたりも合わせてお待ちいただければ、と思います。あと感想返しをしていこうと思います。申し訳ございません。今後サボらずにやっていきたいです。思えば何も考えず連載開始してはや一年、今こうやってここにいられるのも読んでくださった皆様のおかげです。心より感謝申し上げます。今後ともよろしくお願いいたします。
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2020年6月6日
コイビト・スワップ、完結です
まず、宣言していた時間より遅れたこと謝罪いたします。曲がりなりにも完結いたしました。連載当初ではここまで読まれるとは思いませんでしたがもう感無量です。感想やレビューをくださった方々フォローや評価をして下さった方々そして読んでくださった方々皆様に最大級の敬意を。おつきあいありがとうございました。感想はおいおいお返ししていきたいと思います。
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2020年3月10日
一段落まで一気に更新しますので少しお待ちください
いつもお読みいただきありがとうございます。まず、コメ返し遅れてごめんなさい（土下座）コロナウイルスというもののせいで毎日が地獄の様相を呈しております。近況ノートにもコメ返しできない始末。少しずつ返していけるよう頑張ります。そしてコイビト・スワップの本編ですが、小分けにしていろいろイライラすることがないように、一段落するまで書いて一気に発表したいと思います。おそらく一万字超えますので。なかなか自分で納得いかなくて試行錯誤しております。申し訳ありませんがもう少しお待ちください。なんとか早く更新できるよう頑張ります。では、皆様、体調にはお気を付けください。
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2020年2月21日
更新＆コメ返し遅れて申し訳ありません
土下座いたします。言い訳ですがPC水没＆コロナウイルス関連で仕事が地獄。理由はこの二つでした。少しづつですが順にコメ返ししていきます。申し訳ございませんが少しお待ちください。睡眠時間は確保したいので、ご理解ください。伏線回収、大変です。ここで少しだけネタバレ。・佳世の父親が秘書をしてる代議士の後援会に池谷の会社がかかわってるんじゃないかなあ？・さて、新しく来る理事は誰でしょうね？しばらくは伏線回収が続きますが、お付き合いよろしくお願いします。
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2020年1月21日
体調不良のため、少しお休みをください
タイトル通りです年末年始のつけがでたか、インフルエンザかもしれない熱と寒気に襲われております申し訳ありません
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