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性の逸脱・オメガバースが完結したが

 タイトルの作品を無事完結させましたが、あまり深く考えずなんとかく流れをとりあえず文章に書き起こしてみた、とみるのが妥当でしょう。実際私は最初の一回で完璧にさせるなど素人には到底無理なこと程度流石にわかっています。

 この作品は、私の中では「大事にしたいもの」の一つなので、今後「リメイク版」を書く、あるいは描く可能性が大いにあります。

 変わらない点としては、主人公とその幼馴染の姉妹の関係、そしてその両親が黒幕という点は変わらないでしょう。

 改善したい点としては、主人公の行動です。今回の作品は、主人公は年相応の女子校生らしく、動揺に動揺しまくり、悩みに悩みまくり、決断しては空回りと現実的すぎるがゆえに主人公らしくはない一面があります。

 しかし主人公補正として決断力が早いなどの補正をかけるのはあまりしたくありません。

 そのため、覚醒イベント的なのを挟むべきだったと思います。

 幼馴染との闘いは、二回か三回くらいに増やしたいですね。

 最終話の戦闘描写は満足はしています。彼女らは戦闘に特化した生き物ではありません。手持ちのもので、なんとかして「生命活動が停止する」ためにどうしたらいいのかを模索して戦うしかありません。

 殴る蹴るというのが通用するのは脳みそを持つ生物にしか通用しません。脳に衝撃を与えることにより哺乳類などは気絶をします。そして心臓を刺す、脊髄を損傷させるなどをして死亡が確定します。

 しかし作中の”バケモノ”はそれらに該当する部位が見つかっていないため、このような戦闘描写になるのが必然と言えます。これは個人的には非常にいいものだと考えています。つまりは、シンプルなグロテスクな描写、泥臭い戦いですね。

 幼馴染の妹の扱いは、非常に困りました。寝取られ描写をするかどうかかなり悩みました。結局余談のような形で終わらせましたが、キャラが固まってないと言われても仕方のない描写になっているでしょう。

 私は、たとえフィクションの作品であっても登場人物に”疑問”を持ってほしいと考えている、あるいは”疑問”を持つ権利があると考えています。オメガバースという二次創作を中心に広まっている世界観の設定、よくよく考えると、その世界観における歴史の教科書はどのように記述されているのでしょうか。

 異世界転生などと言いよく”異世界”なる世界観が登場しますが、あの世界は地動説が正しいのか、地球平面説が正しいのか。熱力学が破綻しているのは明らかだが、その代わりどのような科学があるのか。分子や原子の概念はあるのか。

 これらの”問”を「大真面目」に、「クソ真面目」に考え、キャラクター達には悩みぬいて欲しいと私は考えています。私たちが自分たちのいる世界で、身近な物の物体の運動を観察し、物理学などの学問を築き上げ、それは突き詰めれば哲学と数学が交わり高度で非常に難しいものへと到達するように、たとえフィクションの世界であろうが、突き詰めていってほしい。もっと”マジレス”してもいいじゃないかと、私は考えています。

 キャラクターには、自分たちの存在について疑問を持ってもいいと、彼らの存在、自我を尊重しています。だからこそ、粘り強く、泥臭い選択、行動をして、悩んで苦しんで、訳の分からない世界に翻弄されて欲しいです。

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