唐突ですが私の目は自他ともに認める節穴でして。
「締め切り前に最低数の六万字なら、このまま突破できるでしょう」
と、たかをくくっておりました。
そして実は六千字ぐらい足りてないこと気がついたのが土曜日です。
遅筆の私はサーっと血の気が引くのを感じました。
六千字といえば短編ぐらい書ける量です。
しかも「もうページ数足りてるし~」と、呑気に構えておりましたので、とっさに浮かぶエピソードもありません。
涙も出ないぐらいに青ざめました。
心臓なんてバックバク。
それじゃあ、もう諦めるのか?
これまで仕事から帰ってきてすぐにいったん仮眠を取り、目が覚めたなら二時三時まで書き続けてきた本作です。
ページ数が足りなかったというバカをやったせいで諦めるのか?
いいえ、諦めません。諦めるなんてできません。
足りないのなら足せばいいだけの話です。
推敲の時に、もしも時間があれば付け足してもいいなあというエピソードがあったことを思い出し、時間はないけどそれを書くしかないと腹をくくりました。
気がついたのが週末で良かったです。
土曜日は、ほぼ徹夜。
日曜日は少し休んで、また執筆。
横になって途中で休んだりしながらも、なんとか命からがら六万字を超えました。
本当にこの世でいちばん信じられないのは自分です。
https://kakuyomu.jp/works/16818093081041364046