あけましておめでとうございます。【桃姫様】作者の羅心です。日頃より【桃姫様】を御愛読くださり、誠にありがとうございます。
まだ書籍化もマンガ化もされていない【桃姫様】の存在に気づいて読んで頂けていることは、大変にありがたいことだと実感しております。
現在執筆中の【桃姫様】第四幕は、この1月に完結する予定です。これにて、【桃姫様】の物語は大団円を迎えての大完結となります。
その後は、【桃姫様】の伝説から500年後、2099年の東京を舞台にした【桃姫BLACK】という単発スピンオフ作品を執筆したいと考えております。
英語禁止だった【桃姫様】から一転して、サイバーパンクな世界観で近未来のガジェットにあふれた、銃、刀、バイク、巨大メカとド派手な作品となっております。
500年後とはいえ【桃姫様】との間に連綿とした繋がりがある【桃姫BLACK】となっておりますので、ぜひ御期待ください。
また私事になりますが、かねてより【桃姫様】および【桃姫BLACK】が私にとって最初で最後の創作物になるであろうという自覚があります。
「桃太郎の娘を主人公にして、桃太郎の続きを書いたら面白そう」という軽い気持ちで執筆を開始した【桃姫様】です。
【雉猿狗】という素晴らしいパートナーも生み出して意気揚々と書き始めたは良いものの、初作品にしてとんでもない物語に手を出したことに途中で気づき、最後まで一人で書き切れるのか不安にもなりました。
それでも、【桃姫様】の物語や世界観、力強いキャラクターたちが織り成す豊かな魅力に導かれ、「桃姫だけは、やらなきゃならない」と最後まで書き切る覚悟を決めました。
これほどまでに創作に対して熱中した経験は人生で初めてのことであり、これほどまでに書き手を夢中にさせる【桃姫様】と【桃姫BLACK】を超える作品は今後、私の人生には決して現れないことでしょう。
それゆえに、後年になってから悔いが残らないよう、【生涯一作桃姫様】と堂々と胸を張れる面白い物語を作り上げて、桃の花が咲き誇るような美しいフィナーレを皆様と共に迎えたいと思います。
それではどうぞ皆様、新年お体お気をつけて健康にお過ごしくださいませ。