平素より『ヤバい奴が異世界からやってきました』をご愛読ありがとうございます。Puney Loran Seaponです。
先日、第36章閑話が投稿されました。これにて無事第36章は終了となります。いかがでしたでしょうか。
~ここまでがテンプレ。以下ネタバレ注意~
喜怒哀楽の面霊気編ラストの章となる36章。色々語りたいことがあるので、順番に述べていきましょう。
①ストーリーについて
まずは19章~36章全体について。
序盤が魔王種レイパー撃破というのを主軸としていたため、中盤戦最初の長編は人工レイパー……もとい久世の動きについてスポットを当てようということは最初から決めておりました。
詳細が決まりだしたのは、15章を書いていた辺りから。大筋のストーリーは決まっておりましたが、あれ以前にはまだ細かいところまでは特に決めていなかったり。
ただ『ラティアを登場させること』、『優のアーツを弓からスナイパーライフルへと変えること』、『魔王種レイパーに代わる、強力なレイパーを登場させること』、『(天空の虹騎士フォームへの変身まではまだですが)30章はレーゼにスポットを当てること』、そして『のっぺらぼうの人工レイパーをラスボスに据えること』については、最初から決めていた次第です。
ストーリー構成がほぼ決まったのは、16章を書いてた辺りから。一部変更点等はあったものの、概ね予定通りに話が進んでいったので一安心。
雅のシンフォニック・コンチェルトも再登場! 30章では不完全な発現でしたが、今回はちゃんと変身しました。ここで出さなきゃどこで出すのか、というところでしたし、再登場は予想出来た人も多いかもしれません。
戦闘時に出てきた音の組み合わせにもちゃんと意味があるので、暇な方はピアノで鳴らしたり、調べてみると良いかも。特に最後の、四枚のお面を破壊するシーンで出てきた音の組み合わせは、とある有名な曲の最初の四音だったりします。
この騒動での久世の目的も、ラストに判明。淡から抽出した力をどうするつもりなのか……必見です。
そして、雅達がのっぺらぼうの人工レイパーの対応に四苦八苦している間に、20章で出てきた三体の強力なレイパー達も暗躍しておりました。ここら辺の話は、また次回以降に。
②のっぺらぼうの人工レイパーについて
12章で姿だけお披露目し、15章で分類名が発覚。そして24章から目立った行動をするようになったこの人工レイパー……もとい鬼灯淡。
変身者についての詳細が決まったのは、15章を書いていた辺りから。自分の『感情』についてコンプレックスを抱いているという設定だけは決まっていましたが、その他色々な人との関係性等は、あの頃にはまだ決まっていませんでした。
日記のシーンは、あれこれ悩みながら書いていた次第。感情が薄いことを表現するのは、中々骨が折れました。
悲惨な末路を迎えた彼女ですが、ここで完全にフィードバックはさせないつもりです。
③ラティアと四葉について
この二人は一緒に解説しましょう。
36章閑話にて、ついに声と『感情』を取り戻したラティア。今回の章で一番書きたかったのは、あの閑話。
『感情表現が薄い』『四葉との関係が深い』という点については淡と似ていますが、その結末は対照的になりました。狙ってやった訳ではなく、最後に振り返った時にふと気が付いた感じです。
彼女について、現段階で語れることは多くありません。ただ一つ言えるのは、四葉というキャラクターは、ラティアのために生まれてきたということ。
ラティアが『過去が分からない謎の少女』という立ち位置である関係で、分かりやすいバックホーンを与えたいというところからスタートし、その結果、彼女に『大事な人の死を経験させる』というストーリーが出来上がりました。19章~36章というのは『ヤバい奴が異世界からやってきました』という物語全体の流れだったり、久世の目的だったり、淡に関することだったり、色々な事情はありますが、ラティアのバックホーンを創るということも、大きな目的の一つであります。
さて、そんなラティアのために生まれてきた浅見四葉ですが、彼女の詳細が決まったのは割と後。『マグナ・エンプレス』のアーツや『超再生』のスキルの方が先に固まったくらいです。
ラティアのために生まれてきた、と書きましたが、完全にそれだけのためのキャラクターにするのも嫌だったので、四葉は四葉で色々な方面に因縁を持たせることになりました。35章で淡に殺されることは決まっていたので、それまでに浅見四葉をしっかりと書ききることを意識したつもりです。いかがだったでしょうか?
と、ストーリーやキャラクターについての話はここまで。
連続投稿再開は3月27日(水)です。その前に季節イベントも投稿予定。本編再開近くになったらTwitter等でカウントダウンしようと思いますので、どうかよろしくお願い致します!
新たな事件が、また始まる――。