連載していた「小説・趙雲別伝」を完結させることができました。
連載の方にも書いていますが、趙雲別伝とは趙家の家伝を改編したものではないか、と言われており史料としては微妙な扱いのものです。今回実は趙雲別伝を史料として読んでから書いたわけではありません。趙雲別伝や近い資料は全く手に入らなかったので、「趙雲別伝にはこう書いてあった」という断片的な情報を繋ぎ合わせて、小説として脚色をして書いています。なので、「違う、こうじゃない」というツッコミも大歓迎だったりします。実は三国志において、関羽や張飛、趙雲など年齢がわからない人物は多々いるのでその辺りにも気を遣いました。趙雲が作中で劉備より若いのは実は単なる予想です。趙雲は没年はわかっていますが、生年はわからないので劉備より歳上だった可能性も否定できません。
話が脇道に逸れました。今回の小説・趙雲別伝では趙雲別伝という史料や民間伝承を史実の記載に合わせていく、という所が目標の一つでした。なので、文章的には解説が多くなってしまうという部分もありました。小説としては読みづらくなってしまったことをお詫び申し上げます。あくまで史実に寄せていく所が肝だったので、涯角槍や青虹の剣は初めから外していました。楽しみにしていた方がいらっしゃったら申し訳ないです。趙雲は不思議な力や強い武器ではなく、ありふれたもので強く書きたいと思っていたので、史実云々抜きにしても特別な武器などは出す予定は無く、実際書かずに済みました。自分では良かったと思っています。
拙作の小説・趙雲別伝では、三国志演義程度、あるいは三国無双程度の知識で趙雲という武将の物語を楽しんでもらえるように書いたつもりではあるのですが、如何だったでしょうか?基礎的な三国志の知識が無いとわかりにくいなと思いつつそのまま書き進めた部分もあるので難しかったかもしれません。もし難しい部分に興味を持っていただけたら調べていただいて、三国志の世界を楽しむ一助としていただければ幸いです。
とりあえずこの10話の話の中でやりたいことはできたかなと思います。あとは誤字脱字などは修正したいですね。
読んでくださった皆様本当にありがとうございました。読者の皆様と趙雲達に感謝して小説・趙雲別伝の後書を終わりにしたいと思います。
順平候趙子龍様、読者の皆様三国志の英雄豪傑の皆様、改めてありがとうございました。
ではまた縁がありましたら。