小田 紗々さんの「草魔法師クロエの穏やかならざる二度目の人生」。
最近どぶっと私のツボにはまりました。
感情移入しやすく、しかも心身の圧迫や痛みに弱いので
強いストレスを感じるものは読めないのですが
こちらの作品は、主人公クロエを通して読者の私にも
力を抜くこと
信頼して手放すこと
愛されることの温かさ
守られていることの安心感
そんなものを感じさせてくれます。
どこかで、
自分の存在そのものに罪悪感を持っていたであろうクロエが
少しづつ溶けてほぐれて温かくなっていきます。
どんな自分であっても受け入れ愛してくれる
おじいちゃまとお兄様。
乳母であり、心の母でもあるマリア。
そして草魔法の師匠であるトムじい。
絶対的な守護を感じさせてくれるドラゴンのエメル。
全ての人が思い通りに、幸せになれるわけではない切なさも
ありますが、根底にある優しさや愛情、暖かさを感じます。
ちょっと心がささくれ立っている時
ちょっと自分に自信がなくなったり
自分が嫌いになっている時にいいかも~。