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プロの人の感性

前に勤めていた会社の社訓として、プロの技に触れよう、みたいなのがあったんです。
どんな業界のものでもいいから、その業界のプロの人の技を見るのは、自分の糧になりますよって話だった。
ちょっと胡散臭い会社だったけど、その社訓には賛成だったんですよね。笑

今日は、郷さくら美術館という所に行ってみました。
小説のみでなく、絵でも何でも人の作った物を見るのは面白いです。
上手い絵なんて写真で見れば良いじゃないか、なんて言う方は創作サイトにはいないかとは思いますがw
美術館の場合だと、作者がその被写体をどう見ていたかが見えてくるのが面白いです。

その美術館は名前の通り、桜の絵がいっぱい飾ってあるんですが、桜の絵って何色を使うと思います?
花びらのピンク、幹の茶色、空の青、葉っぱの緑。
そんなもんじゃなく、作者はもっと多彩色の景色を見ているようでした。
なかには黒やグレーの桜なんかもあったり。

絵は平面でしょうか?
いえいえそんな事はなく、描かれた木の幹に"本当の"凹凸があったりもします。

色んな人達の目から見た、色んな人達の"美しい桜"がありました。
白い桜、赤い桜、満開の桜、枝に咲く数輪の桜。
水面に映る桜、遠目に見た桜、下から見上げた桜。
なかには桜餅なんかもあって笑ってしまった。笑

一本の幹を下から見上げた桜があって、美術館内で優秀賞を取っている物がありました。
その題名が「明日への道」。
太い根元から細い先端へ、日々伸びていく幹。
なるほど、たしかに道に見える!と思って面白かったです。

人の感性に触れるのは楽しいですね。
私にとっては小説も同じ、人が作った物です。

どんなシーンに力を入れるのか。
どんな登場人物を登場させるのか。
ラストはどーなるのか。
その小説のメッセージは何なのか。

私は、作者その人が何者かが透けて見えてくる様な作品が好きです(´ω`*)

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