先ほど、『ファースト・ノート』の最終章を掲載しました。
これにて手持ちの長編小説は出し切ったので、またごりごりと書く日々に戻らなければいけません。
書きたくて書いてるはずなのに、書くのが苦しくなって逃げたり、途中で放り投げそうになったり、あきらめそうになったりします。
時間が経つとやっぱり書きたいことが湧きだしてきて、また小説に向かう、そのことの繰り返しです。
音楽をやってる時もそうでした。
バリトンサックスを吹くのが楽しくてたまらないはずなのに、いつからか練習そのものが苦しくなって、重い体を引きずって部室に行ったり、夢の中までうなされたり。
(情けないことに、上手く吹けないとか、ソロを失敗するとか、ライブ本番なのに譜面が初見だったとかという夢をいまだによく見ます)
でもやっぱりあの世界から離れられなくて、舞い戻っては苦しんでのたうちまわって、仲間とも上手くいったりいかなかったり。
けどやっぱり好きで。音楽が好きでどうしようもなくて。
そんな青春時代を思い返すように、あの作品たちを書きました。
年齢を重ねるごとに、書けること、書けないことが変わってきました。けれどテーマはずっと変わらないなと思っています。
大切な人が死んで、残された人たちがどう生きるかということ。
今の自分に書ける形で、また新しい物語を綴りたいと思います。
これからもどうぞよろしくお願いいたします。