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読書の効用

本を読んで何になろう?
そう言う批判もある。
本を読んで一体何の効用が有るのか?
此の件に一つの解答例を挙げてみよう。
其れは異化のようなものである。

其が小説であれば、大概の音楽や映画のように観賞後に現実を其までとは違った感覚で捉える事が可能に成るだろう。其れを異化と言う。
現実世界が辛いとき、思うようで無い時、書を読む事によって異なる現実感を得る。此が本を読む一つの効用である。
しかし、其で現実その物が変わったかと言えば未だ変わっていない。辛いし嫌な現実のままである。だが、異化された読者の心は少しでも既に変わっている。現実とは心と物質の相互作用である。従って心が変われば現実も、かわり得るのである。
教科書であればもっと簡単である。現実の仕組みが書いてあり、其れを実践すれば、教科書のように現実が変わる。妥当性の高い教えとはそう言うものである。
話が拡散し出したが、出版が不況だと言う話も聞く。嫌な現実である。其が現状であれば、打開する策は、結局読むことであり、読んでもらう事であり、其のような作品を書くことである。遅読な私ではあるが、いかす作品を読み、いかす作品を書きたいものである。
如何?

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