風呂からあがって部屋に行くと、なぜか猫が身体の水滴を舐めに来た。
「こらこら、お水はここのを……え?水が無い?」
昨日、自動給水器に交換したことを過信していた。
そこから自動給水されていなかったのだ。
ボトルの水は満タンなのにサイフォンによる給水がされていなかったのだ。
原因はボトルの向き。
蓋部分に切り欠きがあり、それが本体の切り欠きに合っていないと水が上手く出ないようだ。
「ほんと、ごめん。
喉乾いてたよね?」
猫はめっちゃがぶ飲みしていた。
可哀想な事をしてしまった。
報復なのか、いま頭に上って髪の毛を噛んでいる。
いや、これも濡れた髪からの給水か?