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畑違い

ネットで小説を読まない人が、ネットに載せる。これはちょっとした矛盾だ。ネットで読まないというより、正確に云えば読めないのだ。タイトルは読める。文字数はそんなに多くは読めない。そのタイトルを見て作品紹介を読んで、畑違いのところに来てしまった、と思った。ぼくが書くものと対極な小説群があふれていた。これが好まれるのか(書くにしても読むにしても)と思うと驚かざるを得なかった。ぼくが自閉的にこもって世間と離れて書いていたのだが、まるで浦島太郎が玉手箱を開けたようにぼくは時代遅れだったのだ。これからまた新しいのを掲載しても意味が無いような気さえする。世界が違うのだ。ぼくはまた自閉的にならざるを得ない。そして自費で出版でもして少ないながら読者を得たほうが得策かも知れない。

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