LGI-X018 “ GLASS LEONE”
HEAD:LGI-X018-H “XXX-4-U”
CORE:LGI-X018-C “X-CALIBUR”
ARMS:LGI-X018-A “X-CUTIONER”
LEGS:LGI-X018-L “X-ILE”
MAIN WEAPONS:OHI-PL16 “Saw Cleaver-Ⅱ”
OHI-RG19L “Blunderbuss-Ⅱ”
SUB WEAPONS : LGI-FB-X01“Marmiadoise”
LGI-PB-X03 “Llawfrodedd”
全高:16m
重量:120t
出力:7,777GW
ルイス・グース社製の第五世代型試作アーセナル・コマンド【グラス・レオーネ】。
アーセナル・コマンドの世代は、『仮想装甲を搭載した第一世代型』『急速戦闘機動を実装した第二世代型』『プラズマ兵器とそれらを両立させた第三世代型』『有機的な仮想装甲展開を可能とした第四世代型』という風に別れているが、【グラス・レオーネ】はその先を行く機体。
第四世代型のシステムプログラム(ソフト面)による有機的装甲展開ではなく、外付けのガンジリウムタンク及び増加装甲(ハード面)によって機体のバイタルパートなどの重点的な防護を図っている。
仮想装甲及び力場には指向性を与えることが可能であるが、その際にエネルギーロスが生じてしまうため、これを用いることで極めてロスが少なくバイタルパートの防護が可能となる。
更にこれらはパーツ単位での取り外しが可能であり、損傷に応じてそれらを交換することで速やかな戦場復帰も実現される実戦向けの構造だ。
いわば腕や足などのパーツ単位で機体の部分を分離可能なアーセナル・コマンドその先、と言おうか。
この外付けの増設装甲の発想及び実物は以前から存在していたが、三つほどの問題によりそれはあまり有効なものとは考えられていなかった。
一つ目が、機体の冷却系統との兼ね合い。
二つ目が、ジェネレーター出力の兼ね合い。
三つ目が、取り外し機構の強度の兼ね合い。
機体の外部にガンジリウムの流体という高温の衣を纏うことによって上昇する内部温度と、それを制御するための大型化した冷却装置の搭載。
それによって重量が増えてしまった機体を動かすための力場の出力上昇の必要性と、それを可能とするだけのジェネレーター出力と、更に増加する重量。
そしてバトルブーストに耐えうる増加装甲の取り付け機構。
これらの問題が、外付けの増加装甲による機体の強化という着想について壁として立ちはだかった。それ故に、かつては、見込みがないとして研究を打ち切られた着想である。
そんなものについて、まず技術革新によるジェネレーターの効率化。
そして、極めて精緻かつ微細なバランスにて――つまり戦闘可能な限度においての外付け増加装甲の設置と成立のバランスを、そしてその搭載機構の強度確認を、機体を自己の肉体のように把握可能なシンデレラ・グレイマンが設計したことで、かつて葬り去られた筈の技術は再び日の目を見ることとなる。
同一の流量・同一の出力の機体と比較しても、明確にバイタルパートに対する防御性能が上昇しているのがこの【グラス・レオーネ】及び【シンダー・ドレス・システム】である。
メインウェポンは、超高速での弾頭の射出によってユゴニオ弾性限界を超え、固体にして液体として振る舞うことにより力場発生の条件を満たして撃ち込まれると同時に敵の電力を以って内部から力場を展開し喰い破る【ブランダーバスⅡ】。
そして、プラズマ飛散制御を行う中核弾体を有するプラズマライフル及びプラズマブレードへの変形を可能とする【ソウ・クリーヴァⅡ】。
更に、それ自体が実体ブレードでありながらも周囲に流体ガンジリウムを散布しプラズマを纏うことが可能である細身のプラズマブレード【ライヴロデズ】。
三角形の大楯型の、巨大なガンジリウムタンク兼用の力場発生装置――更に【ライヴロデズ】を挿入されることによって巨大な力場投射型ブレードに変形する【マルミアドワーズ】。
背面と一体化した、急速戦闘機動を補助する増加装甲――必要に応じてX字に展開しバトルブーストの出力増強を行う加速装置【Xカリバー】。
これらを装備した最新鋭の第五世代型試作アーセナル・コマンド。
それが、【グラス・レオーネ】である。
製作者たちの遊び心か、試作機を表すXにちなんで各パーツにはX――“EX”を意味する名前が名付けられている。
なお、頭部のXXXについてはキス。
4はForであり、UはYouの意味であるらしい。
※主人公機のAIイメージ画です