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静ディザ番外編①

フィオグリフ(以下 フ と表記)
「ごきげんよう、読者諸君」
ミリーナ(以下 ミ と表記)
「って言っても、果たしてこっちじゃどれだけの人に読まれてるのかわからないけどね」
フ「言うな。悲しくなる」
ミ「本編は何やら怪しい感じになってきてるけど、今回は番外編ということで、ちょっと、いや、かなり? メタ的な感じで会話を進めていくから、そういうのが苦手な人はUターンしてね」
フ「司会進行は、この私、フィオグリフと」
ミ「ミリーナだよっ」

フ「では早速いくか」


〈名前について〉

ミ「ねえねえ、フィオ」
フ「なんだ?」
ミ「プルミエディアちゃんって、何かその名前に由来みたいなものはあるの?」
フ「由来というほど大したものではないが、作者が好きなゲームに出てくるキャラクターの名前を、少し変えただけらしい」
ミ「いい加減だね」
フ「だな」

ミ「じゃあ、フィオは?」
フ「特に無いな。適当に思いついた名前をつけただけだと聞いた」

ミ「……もしかして、他の人たちも?」
フ「パーティメンバーは基本的に、思いついた名前をつけただけだな。例外はアシュリー……いや、アスガルテだろうか」
ミ「そうなの?」
フ「有名な悪魔、アスタロトが名前の元ネタらしい」
ミ「なんでアシュリーだけ? ずるい」
フ「知るか、そんなもの。ああ、あとレラも例外と言えばそうだな」
ミ「え?」
フ「“レラ”はアイヌ語で“風”を意味するのだ」
ミ「へぇ~……」

フ「ついでにぶっちゃけて言うと、リアは元々ここまで我々に深く関わる予定ではなかった」
ミ「えっ? 急になんでそんな話に?」
フ「最後まで聞け」
ミ「はぁい」
フ「リアのフルネームを思い出して欲しい。リアクラフト・ラヴクロイツ。勘のいい読者なら気付いたかもしれんが、元ネタは、作者が好きなクトゥルフ神話の創始者、ハワード・フィリップス・“ラヴクラフト”から来ている」
ミ「ハワード? 全然リアちゃんの名前と関係なくない?」
フ「最後だ、最後。最も有名だろう、ラヴクラフトというところが元ネタになっているのだ」
ミ「……リアクラフト……ラヴクラフト……あっ」
フ「そういうことだ。さすがにそのままラヴクラフトが名前ではいかんだろうと言うことで、頭だけ変えて“リアクラフト”になったのだ」

ミ「じゃあ、もしかして……」
フ「ああ。当初は、リアがお前の一族の子孫だという設定は存在しなかった。むしろ、私の闘技場デビューのかませ犬になる役柄だったのだ」
ミ「わたしの“ラヴクロイツ”っていうファミリーネームが、ラヴクラフトに似てたから、急遽わたしの一族って設定に変えたってこと?」
フ「うむ。まぁその結果、お前の登場が早まったのだから、文句はあるまい」
ミ「い、いい加減だなぁ」
フ「うちの作者はいつもこんなものだ」

ミ「そういえばさ、味方のネーミングはいい加減なのに、敵は何故か大概元ネタあるよね」
フ「作者が悪役大好きだからな」
ミ「タナトスとか、ギリシャ神話からでしょ」
フ「ああ。かの神話からは、多くの名を拝借している、気がする」
ミ「ハデスとかね」
フ「語感が良いからな」
ミ「でも、グローリアは違うよね」
フ「英語で“栄光”を意味する、グローリーが元ネタだな、奴は」
ミ「英語とかドイツ語とか、スペイン語をもじった名前が結構あるんだよね?」
フ「そうだな。作者曰く“オサレだから”らしいが。ただし、もじった名前の大半は、元々がなんだったのか、作者は忘れている」
ミ「ふ、ふ~ん……」

〈当初のストーリーについて〉

ミ「ねえねえ」
フ「今度は何だ?」
ミ「リアちゃんの時に口走ってたけど、わたしって当初はもっと登場が遅い予定だったんだって?」
フ「ああ。当初の構成でそのまま進んでいたら、恐らく今でもまだお前は登場していない。回想では出てくる予定だったそうだが」
ミ「それはさすがに遅すぎるんじゃないかなぁ。わたし、メインヒロインだよ?」
フ「ついでに言うと、お前ではなく、プルミエディアがメインヒロインになる予定だった」
ミ「えっ!? わ、わたしは!?」
フ「悲劇の敵役、だ」
ミ「え~っ!?」
フ「私がプルミエディアをはじめとする仲間たちと絆を育み、お前を忘れかけた頃に、所謂“闇落ち”したお前が敵として現れ、私と戦って死ぬ予定だったらしいぞ」
ミ「そうならなくてよかった……」
フ「本当に初期の構成だがな。書いていて楽しくないから、やめたらしい」
ミ「そうなんだ?」
フ「ちょっと恥ずかしくなるぐらい仲睦まじい方が、書いていてニヤニヤできて楽しい、だそうだ」
ミ「ラブコメ書くの下手くそな割に、そういう甘いヤツが大好きなんだよね、作者」
フ「ここまで聞くとわかるかもしれんが、ハデスの役割は、ミリーナのメインヒロイン昇格と、リアクラフトのパーティメンバー化に伴い、変更されたのだ」
ミ「あっ、そう。そうなると、プルミエディアちゃんは降格を食らったって事だね」
フ「そうとは言い切れんかもしれんぞ」
ミ「えっ?」
フ「それはまぁ置いておくとして。こうして考えるとストーリー変わりすぎだな」
ミ「二転三転するのはいつものことだよね」
フ「今はきちんと定まったルートがあるから安心しろ。まぁ、思いつきでイベントが追加される可能性は高いが」
ミ「やっぱりいい加減だ……」

〈強さについて〉

ミ「あ、プルミエディアちゃんからお手紙が届いてるよ? えーっと、“ミリーナさんって、強いんだか弱いんだかわからない”だって」
フ「私との模擬戦であっさり負けた割に、戦争で暴れているからだろう?」
ミ「あー。自分で言うのも何だけど、フィオが強すぎるだけで、わたしも結構強いんだよ? この時代の人間相手ならまず負けないよね」
フ「ただ、歴代勇者の中で最強というわけではない。実際に彼らと戦ってきた私が言うのだから、間違いはないぞ」
ミ「この世界の強者は、単騎で軍隊を圧倒する事が当たり前なんだ。特に、魔王だとか邪神だとかは、今の時代の子たちに負けることは、ほぼ無いんじゃないかな」
フ「五百年前だったか? レイグリードがアシュリーを封印できたのは、まさに奇跡としか言いようがない」
ミ「その割に、リンドにあっさりやられてたりとか、あの子もいまいち強いんだか弱いんだかからないよね」
フ「アシュリーの奴は、油断した隙を突かれて手痛い反撃を食らうことが多いのだ。要するに精神的に未熟なのだな。実力はあるのだが」
ミ「パーティ内で強さ順に並べると、フィオ>わたし=アシュリー=リンド>リリナリアちゃん=リアちゃん>レラちゃん=フィリルちゃん>プルミエディアちゃんって感じかな」
フ「イコールで結ばれた者たちは完全に同じというわけではなく、多少の優劣は存在するが……概ね合っているな」

ミ「今回はこんな所かなぁ?」
フ「うむ。また何かあったら、このような場を設ける事もあるだろうが。ひとまずは、終わりだ」
ミ「それじゃ、またね~!」

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